2015/12/8(火)に開催された日本雪崩ネットワーク主催の『アバランチナイト@東京』に参加してきた
2019/05/07
2015年12月8日(火曜日)に四谷区民ホールで開催されたアバランチナイトという雪崩(アバランチ)に関するセミナーに参加してきました。
このセミナーは恥ずかしながら全く知らなかったのですが、お友達のサックスさんが「アバランチナイト行こう♪」って誘ってくださって。聞くと「定員がすぐに埋まる」らしく、申込開始と同時に申込っ!!数日後に見たらすでに定員(450名!)が一杯で申込締め切りしていました。すごい人気の講演ですね。「アバランチ(雪崩)に興味がある人がそんなにいるのか...。」というのが第一印象でした。
アバランチナイトってこんな感じ
今回のセミナーは机上講習。パワーポイント資料と映像をスクリーンに映しながら雪と雪崩の基礎の基礎について教えてくれるような内容になっていました。このセミナーの目的は「雪崩の姿を知って頂くために」となっています。雪崩についての深い話というよりも、浅く広く、、という感じですね。
必死にメモった2015年のアバランチナイトの内容
以下は走り書きした、自分で思う重要ポイントメモです。自分用メモです。間違いがあっても責任は負いません。詳しい内容はこちらを参考にしてくださいね。
雪の重さ
乾いた雪は1平方メートルで300kg
湿った雪は400kg
パウダーは100kg
雪崩の種類は2種類
- 点発生雪崩
- 面発生雪崩
雪崩発生のメカニズム
積雪の温度によってスラブが形成される。雪崩発生の順序は以下の通り
- スラブと弱層が形成される
- 弱層が破壊される
- 破壊の伝播する
- スラブの始動
- 雪崩れる
雪崩れによる死因
65%窒息
25% 木や岩、障害物への激突
10% 低体温症・ショック
喉に雪が詰まる等(これは窒息?)
雪崩れによる捜索について
100m範囲を20名、プローブのみでの捜索すると粗い捜索で4時間かかり、3点プローブの捜索で20時間かかる。ビーコンは捜索者を不要なリスクにさらさないために必要。
雪崩対策ギア(エアバック)は万能ではない
- エアバックで助かっても、深い沢に落ちるとその上からさらに雪崩が来て埋まってしまうことがある。
- そもそもエアバックのトリガーを引けないことがある。
- エアバッグのチェストで首吊り状態になって窒息することがある。
危険の考え方
以下に注意する
- 斜度
- 風の影響
- 地形形状
- 植生
安定性の評価
直接証拠として以下がある。
- ワッフ音
- シューティングクラック
ワッフ音があったら絶対に35度を超える斜面には入らない。
積雪データ
- 層構造/雪質/弱層テスト
気象データ
- 強い気象現象=不安定化
知識や経験が必要な領域
- 雪崩情報
行動マネジメント
雪崩リスク軽減の鍵
- 安全な場所で止まる
- 危険地帯に入る時間を減らす
- 危険地帯に入る人数を減らす
- 「行動様式を守る」
ヒューマンファクター
- 「経験ある」と表現される人の事故原因
- 人は誰でもミスをする
雪崩の死者数
年平均5件9人
レクリエーション中死者の8割
暖冬だと多い
○年齢構成及び性別
30〜40代が一番多く、男女比は
男性86%
女性14%
○活動別
登山者 44%
山スキー 35%
山スノーボード 8%
○死者の所属
死者の5割が組織に所属
登山者の死者8割が組織
アバランチナイトの感想
すぐに申込を締め切った通り、本当に会場がほぼ満席になっていて驚きました。
雪崩による遭難者はバックカントリー(山スキーや山スノーボード)の人がメインだと、勝手に思っていたのですが、登山者が44%という事実に驚きました。ちゃんと事例を勉強しないといけないですね。
雪崩発生直前に聞こえるという「ワッフ音」を聞いてみたいです。
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