秀麗富嶽十二景を小金沢山から一気に縦走。やまと天目山温泉立ち寄り。
2017/10/16
秀麗富嶽十二景を一気に4つ縦走しちゃえ!というわけで行ってきました山梨県。
バスでかなりの標高(1600mぐらい)まで登ってしまうので、最高峰の小金沢山標高2014.3mまでは坂道なんか登ったっけ?というぐらい登りが少なく、楽々なコースでした。殆ど登った記憶がありません。なだらかな道と下りばっかりの楽々コース。そう感じたのは、先月行った沼津アルプスの方が地味~にキツかったからだと思います。
コースについて
ルート | 小屋平(石丸峠入口)(08:40)→(09:29)石丸峠→(09:36)天狗棚山(09:37)→(09:48)狼平→(10:28)小金沢山(10:38)→(11:05)牛奥ノ雁ヶ腹摺山(11:12)→(11:40)川胡桃沢ノ頭(11:41)→(12:15)黒岳(12:18)→(12:44)白谷丸(12:58)→(13:50)湯ノ沢峠(13:51)→(13:52)湯ノ沢峠避難小屋(14:02)→(14:23)大蔵高丸(14:28)→(14:48)ハマイバ丸(14:49)→(15:19)天下石(15:21)→(15:36)米背負峠(米ショイダル・コメッショイ)→(17:14)やまと天目山温泉 |
歩行距離 | 19.8km + 200mぐらいログ取り忘れ... |
所要時間 | 山行 7時間39分(コースタイムの0.87) 休憩 55分 合計 8時間34分 |
メンバー | 7名 |
ゆっくりペースでしたが、それでも「山と高原地図 大菩薩嶺」のコースタイムよりは速かったです。このエリアの地図はコースタイムが長目に設定されているようです。
参考にしたもの
「山と高原地図 大菩薩嶺」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
始発より早い臨時バスで小屋平(石丸峠入口)バス停へ
07:38、JR甲斐大和駅に集合。遠いです。眠いです。ここ、山梨県だって!
今日は7人です。誰も寝坊せずに揃いました。すごい!一番寝坊が怪しかったのはぽこです!改札を出て少しするとすぐにバスが来ました。フルサイズのバスではない、マイクロバスより少し大きいバス。時刻表では08:10が始発ですが、それより早い07:50頃発の臨時バスで出発~。9割方登山客で埋まりました。運賃950円。
小屋平(石丸峠入口)で下車したのは、ぽこ達7人とおじさま5人グループのみ。ほかの乗客は終点まで行くようです。大菩薩嶺に行くのかな。小屋平は登山口以外は何もありません。トイレも売店もありません。ので、トイレは駅で済ませてからバスに乗りましょう。
2015年5月9日 小屋平から縦走を開始するよー。
バスを降りると、登山口がすぐそこに見えます。おじさま集団は先に出発したようです。
準備運動もそこそこに出発。いきなり笹の中に突入します。奥多摩や丹沢や奥武蔵とは全然違う風景にわくわくっ。
メンバーの一人が言います。
「普段は歩き始めて30分ぐらいがちょっとキツいですよね」
「はい」
「それを過ぎると歩きやすくなるのに今日はキツイ~。」
怪我をしていて2か月ぶりの山行だそーです。あれだわ、吹雪(?!)になった武甲山以来だって。おぉ、それは身体が慣れませんね。
笹の中を15分ぐらい歩くと林道が出てきます。平らな道で休みながら歩きます。このあたりで先に出発していたおじさま集団を追い抜き、以降会うことはありませんでした。
再び笹の中を歩きます。周囲の笹が低くなってきて少しだけ見晴が良くなってきました。
右手を見ると遠くに大菩薩湖が。あと空が白いです...。ちょっと雨が降ってきたー。けど、小雨なので気にせず進みます。
これこれ~。こんな遠望に憧れていました。
コース中いたるところにシカ除けの柵が設置されています。
石丸峠
あっさり到着した石丸峠
あの、先に見えるのが小金沢山(のはず)!ずーっと先まで見える山道、こういう道はみんな好きですよね!ところで、遠くの方がゴルフ場に見えます。
穏やかな笹原、草原が続くのかと思いきや!こんなちょっとしたアスレチックコースみたいなところもあります。このあたり楽しかった...。ちょっと岩を乗り越えたり、ちょっと崖みたいなところがあったり。倒木多いです。
森の中の小さな白い花。名前不明。
小金沢山
登山口(小屋平)からたったの1時間52分。秀麗富嶽十二景の二番山頂、小金沢山に到着!!初めての2000m超えです。わーいわーい!と密かに喜びます。後でわかったのですが、密かに喜んでいるメンバーが他にもいました。初めての2000m超えではありますが、登山口の標高が高かったから簡単に来れてしまった。ちなみに、この小金沢山、標高が2014.3mなので、2014年の山として人気だったみたいです。でも、切り上げすれば2015mだから今年の山じゃ~ん、と無理やり。
秀麗富嶽十二景は富士山が美しく見える、のがウリのはずですが、今日は見えません。小雨は気が付けばすっかり止んでいました。
まだ全体の1/3も進んでいません。小金沢山でちょっと休憩したらさっさと先に行きます。
牛奥ノ雁ケ腹摺山
小金沢山から歩くこと36分。秀麗富嶽十二景の二番山頂、牛奥ノ雁ケ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま、、、長いっ!)に到着しました。ちなみに、小金沢山も二番山頂ですが、セットになっているみたいです。近いから?今気が付いたけど、案内板の左下の○ってなんだろう?
牛奥ノ雁ケ腹摺山からの眺望。富士山見えたらよかった...。うっすら見えるような気はするのですが。
ゴルフ場みたいなところをどんどん歩いていきます。次に目指すのは黒岳です。
川胡桃沢ノ頭
黒岳の前に、扱いが小さい川胡桃沢ノ頭。扱いが小さすぎてびっくりしました。かわいそうな感じの山。案内板も地元の方の手書きみたいなやつ。気が付かずに通り過ぎてしまう人もいそうなレベル。これでも標高1940mあるのに。。
川胡桃沢ノ頭を超えるとまた森歩きになります。苔いっぱい。
倒木もいっぱいです。たぶん、片づける気がないやつだと思います。倒木がちょっとある、というレベルではなく、倒木だらけと言ってもいいかもしれません。それも、アスレチック感覚で歩いてる分には楽しいのですが、人によっては乗り越えるのが大変かもしれません。
倒木いっぱいな分、ちょっとだけワイルドな森歩き気分が楽しめます。ちょっと足元注意な場所もあります。
し、シカが食べたあと??この木は美味しいのか?結構上のほうまで皮が無くなっているような気がしますけど...。
黒岳
そうこうしてる間に牛奥ノ雁ケ腹摺山から1時間5分。黒岳に到着。また、全コースの半分歩いていません。そろそろお腹が空いてきました。。でも、お昼はこの少し先で食べますよ。
白谷ノ丸
黒岳から20分ぐらいで、白谷ノ丸に到着。ここでようやく全コースの半分ぐらいです。
白谷ノ丸はとても眺望が良いです。なんか白いけど!
座りやすい岩もあるし。しかし、風通しがとても良い場所なので、止まると風に吹かれて寒い...。ダウンを着てお昼を食べます。
白谷ノ丸の先は、急な下りが続きます。サラサラの砂場みたいな箇所も少しあって、シューズのメッシュ部分からサラサラと砂が入りまくりました。。ゲイターを装着していたので足首部分からは入りませんでした。ここはゲイター必須だと思いました。
ちなみに、このあたりで今日初めて見るソロの男性が後ろからやってきました。
「どこから登られたんですか?」と聞くと
「小屋平からです。09:10のバスで。この山は景色が良くて楽しいですねぇ。」とウキウキされていました。うん。この山はやっぱり眺望や道が綺麗で楽しい!さすがソロは速い。男性はサラッと先へ進み、見えなくなりました。
湯ノ沢峠
するすると下りまくると、湯ノ沢峠に到着。
ここは、コース中唯一のトイレがあります。
湯ノ沢峠のトイレ
やたらと立派なトイレ。こんなに大きいのに個室は2つ。1つは故障中でした。バイオトイレなので臭くない。しかも無料。トイレットペーパーもあって感激しました。100円払ってもよいです!
湯ノ沢峠避難小屋
こちらは湯ノ沢峠避難小屋。トイレのほうが立派なのはなぜ...。
中をのぞくと大量のお布団が。宿泊者ノート、みたいのもあって見ると前日も宿泊者がいたみたい。結構活用されているようです。無料で利用できるとは有り難いですね。
湯ノ沢峠の分岐点に戻り、先へ進みます。シカ対策の柵が厳重になってきました。
柵だけではなく、シカ対策の扉が何か所もあります。
歩いていて気持ちがいい道です。
大倉高丸
秀麗富嶽十二景の三番山頂、大倉高丸に到着。大和十二景でもあります、って初めて聞きました。
ハマイバ丸
秀麗富嶽十二景の三番山頂、ハマイバ丸に到着。ハマイバ丸と大蔵高丸セットで三番山頂です。ところで、ハマイバってなに...?
破魔射場(ハマイバ)丸!?!?!?!すごい名前!
ところどころにヤマツツジが。
天下石
山頂??なのかな。
米背負峠
こめせおいとうげ、、、??ヤマレコを見ると「米ショイダル・コメッショイ」と出てくるのですが、どうしたらそのように読めるのか分かりません。米ショイダル峠、とかコメッショイ峠と読むならまだわかる。
米背負峠からはひたすら、、、ひたすら下りまくります。1時間近で500m程、森と沢沿いを下りまくるイメージで。
「大蔵沢林道を経て甲斐大和駅」方面に行きます。
沢を渡る個所も何か所かあります。
米背負峠入口、ここから先は大蔵沢大鹿林道になります。この林道が長い、、、1時間以上歩きます。落石いっぱい。アスファルトはひび割れ。いろんな意味で危機を感じました(笑)ここ、車通るの大変ではないかと。
写真がボケてますが、トンネルをくぐります。ライトついてない。先が見えない。怖い(?)。ここはあえてライトとか付けずに進んでみました。すぐですよ、すぐ。
トンネルも超えてひたすら進んでいくと、やまと天目山温泉の標識が出てきました!
温泉立ち寄り
やまと天目山温泉
やっと温泉に到着しましたーーー!!人里にたどり着いてほっとします。それにしても、車道歩きがとても長かったです。
ひとっ風呂浴びます。アルカリ強いぬるぬるの泉質で肌によさそうでした。料金は3時間以内で510円。露天風呂もあってとっても良かったです。バスタオルのレンタルもあれば荷物が減らせて便利なんだけどなぁ。。
お風呂に入る前にバス乗り場で時刻表をチェックしたら「甲斐大和駅に行く路線バスはもう無い」、、、と思ったので、お風呂から出てタクシーを呼ぼうと電話したら、「18:27にバスがありますよ!それに乗れなかったらもう一回電話ください。」と18:25ぐらいに言われました。慌ててバス乗り場にダッシュ!!なんとか間に合って乗ることができました。運賃300円。
無事に甲斐大和駅に到着し、駅前のお店で晩御飯食べて、帰る頃には真っ暗。
楽しかった一日。みなさんありがとうー!
まとめ
- 晴れていれば富士山絶景が望める(らしい)、眺望抜群(らしい)コース。曇っていても稜線歩きの気持ちよさは満喫できます。また、紅葉か雪の時期に大菩薩嶺から縦走したいと思います。
- 登りがほとんどない下り基調のコースなので標高高い割に楽ができます。多少のアップダウンはありますよ!単純に距離は長いのでそこんとこ注意しましょ。
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