奥秩父 1泊2日テント泊登山(2/2) 雁坂小屋-新地平
2017/07/28
雁坂小屋のテン場。朝日が上がり始めた頃、昨晩、雁坂小屋の食飲研修でお話した男性の声が聞こえてきました。
男性「風大丈夫でしたか~?」
タープさん「朝の風でペグが一本抜けちゃいました。」
男性「日没時と日の出のときは風が吹くんですよね~」
あぁ、そう言われると、先ほどの日の出直前も突風が来ました。昨日夕方にテントを張ったときも風が強かったです。むしろ、「こんなに風が強いのに、なぜみんな風が吹いてくる方向にテントの出入り口を向けるのか?」とか思ってた...。夕方だけ風が吹いていた、ということみたいだからみなさんがテントを張ったときは風が無かったのですね!
とテントの中でゴロゴロしながら1人で納得。うんうん。
の続きです。
男性が出発するというので「いってらっしゃい~」とテントの中から声を出したら、隣のテントのアグネスさんが「あ、起きてる~。日の出見た?テント開ければすぐに見えますよ!」と教えてくださったので、ヨボヨボしながらテントを開けたら朝日が眩しいっーーー!
「あはははは!すごい眠そうな顔してる!」と笑われながらシュラフから出ずに朝日鑑賞。いいものですな~。アグネスさんは笑い上戸です。
昨日たくさん食べ物を頂いてしまったので全くお腹が空かず、スープだけ飲んで撤収準備をします。
タープさんを見送り~。
アグネスさんを見送り~。
テントを乾かしながらダラダラ。。。早く乾かないかなー。。
道の駅みとみに直接下山する予定でしたが、バスの時間が中途半端なので雁峠(がんとうげ)を経由して新地平に下りることにしました。先ほど出発したアグネスさんも同じルートを辿っているはずです。どこかで追いつくかしら?!
コースについて
ルート | 雁坂小屋(08:09)→(08:24)雁坂峠(08:31)→(09:02)水晶山(09:03)→(09:28)古礼山(09:29)→(10:07)燕山→(10:31)雁峠(10:49)→(13:02)新地平バス停 |
歩行距離 | 11.96km |
所要時間 | 山行 4時間26分 休憩 27分 合計 4時間53分 |
メンバー | 1人→2人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図 25. 雲取山・両神山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
2016年11月6日 雁坂小屋から新地平へ
雁坂小屋(08:09)
朝から常連のお客さんが、小屋の毛布干したり等のお手伝いしていました。不思議な小屋です。
みなさんに昨晩の御礼をして出発します。右の人が小屋番の石さんです。
小屋を出て地味に急登を登ります。朝からぼーっとしているので地味にキツイ。
(08:24)雁坂峠(08:31)
明るくなってきたなぁ、、と思うと雁坂峠に到着です!
日本三大峠の一つだそうで、日本最古の峠なんですって。昔からたくさんの人が歩いてきた峠なんだなぁと考えるとロマン溢れる感じがする!ちなみに他の二つは北アルプスの針ノ木峠と南アルプスの三伏峠。まだ行ってないので行きたいなぁ。。
展望が素晴らしい~南側に富士山がよく見える~。広々していて良い場所です。まだ、15分程しか行動していませんがもう休憩。。ちょっと休憩。。
さてと、出発しますか。
笹原の道を歩いていきます。天気が良くて明るい道でルンルン歩けます。
あ!ここだ。
昨晩、雁坂小屋で一緒に飲んだおにーさんが「雁峠の方に歩いていく途中に、振り返ると雁坂峠の景色が綺麗に見える場所があって、登山道の左側だったかな?に、石さんが設置した『見返り峠』ってポイントがあるから気をつけて見ると良いですよ。」と言っていたのを思い出します。
振り返ってみた。雲一つない青空にぱぁっと開けた綺麗な峠。
そして、笹原がゴルフ場に見える...。
ふと、雁坂小屋方面から石さんが吹く笛の音が風に乗って聞こえてきます。いいな、もうすこしあのテン場でのんびりしたかった。
さらに歩いていくと、倒木と苔の道。
(09:02)水晶山(09:03)
特に眺望なし。。の水晶山に到着。さらっとスルーします。
北八ヶ岳みたいに立ち枯れのエリアを通り、
古礼山山頂と山頂を巻く巻き道の分岐点に到着しました。
巻き道があると迷わず(迷えよ)巻き道を選ぶわたしですが、地図に富士山・南アルプスの眺望がよいと書いてあるので登って見ることにしましょう。
写真ではわかりずらいけど急登です。でも、すぐだから一気に登っちゃいます。
(09:28)古礼山(09:29)
一気に登って古礼山山頂に到着っ!
地図に書いてある通り、眺望がとても良いです。富士山くっきり。
そして、南アルプスの山々。う~ん、ここはとても良い場所!
古礼山を下っていると、登ってくる人がいたので脇によけたら、すれ違うギリギリでわたしがいることに気が付いたらしく「はっ!!!すみません。ぼーっとしていて気が付きませんでした!!!」と、とても焦っていらっしゃいました。登山あるある。
(10:07)燕山
燕山は山頂気が付かず、知らぬうちにスルーしていました。。
雁峠を目指してさくさくっと歩きましょう。
樹林帯を終えて下り坂に。
笠取山(写真左の山)と雁峠(右のベンチがあるところあたり)が見えてきました。雁峠のベンチから手を振ってる人がいます。アグネスさんだ!
(10:31)雁峠(10:49)
強風の雁峠(がんとうげ)。風がビュービュー吹いていて、さ、寒い。。。
アグネスさんは強風の中ラーメンを食べていました。
この坂を下ってきました。下るのはいいけど、登るのは嫌だなー。。でも、OMMのラストはこんなんだったな(注:この山行はOMMの前の週でした)。
ここからラーメンを食べ終えたアグネスさんと一緒に下山することに。
雁峠を下ると風が収まります。
沢沿いをまったりのんびり下山していきます。渡渉する箇所が何箇所かありまして、、、
川又側は熊が絶対にいるけど、やっぱりこちらも出るのかな。。
で、最後の渡渉で事故がっ。
落ちましたヽ(^◇^*)/
岩がつるつるで滑って落ちたー。靴だけぽちゃん、って感じじゃなくて人がドボンと落ちましたよ~。ウケる~。沢に落ちたのは初めてです。
アグネスさんに心配されながら「靴を絞るといいよ。着替えるとよいよ。ビニール袋あげましょうか?」と至れりつくせりで心配してくれます。靴を絞ります。あははは...は。笑い上戸のアグネスさんもさすがに笑えないww
シャツを着替え、靴下を交換しましたが、靴の中が濡れているので靴下がまた濡れる。ジャケットのポケットに入れていたカメラはずぶぬれになりましたが元々防水カメラなので問題なし。サコッシュに入れていたiPhoneが無事だったのは奇跡!!てゆうか何故無事?!
iPhoneが無事だったのはよかったけれども、雨が降っていないときでも防水対策はしておいたほうがいいですね、と思った出来事でした...。
下山に伴い、綺麗な紅葉が現れました。
ちなみに、途中から亀田林業所さんの林道に入っています。山道ではないので歩きやすくなります。道を開放してくださってありがたや~。
林道入口には「走ったらダメ」的なことが書かれています。
(13:02)新地平バス停
途中ちょっとしたトラブルはあったものの、塩山行きのバスの10分程前にバス停に到着しました。
西沢渓谷始発のバスは、予想通りギューギュー詰めです。乾徳山登山口も経由するのに、どうやって乗るんだろう?(答:むりやり乗る)
ぎゅーぎゅーのバス内で隣に立っている女性に突然話しかけられました。「昨日、(川又まで)同じバスに乗っていましたよね?」「はい!そうです。あ、ツアー?の方ですか?」「ガイドさんが個人で募集してるやつでね、来年、屋久島に行くから避難小屋に泊まる練習で樺小屋に泊まったんです。」とのこと。へ~やっぱり樺小屋に泊まっていたんだぁ。昨晩は10名が泊まって、一杯だったそうです。
いろいろと話が盛り上がりましたが、放光寺入口バス停で途中下車します。雁坂小屋でみなさんに超おすすめされたはやぶさ温泉に行くためです。
バスを下車すると、同じバス停で下車した女性が2人。女性というか、山ガールでした。雑誌に出てきそうな典型的な!イメージ通りの!
「うあっ!!ガールだ!!山ガールがいるよっ!奥秩父に山ガールがいるの?!」と興奮しながら(なぜ?)アグネスさんに話しかけると、冷静に「あれは、西沢渓谷でハイキングしてきた山ガールですね。」
「あ、なるほど。そうですね。紅葉時期の西沢渓谷なら山ガールがいかにもいそうです。」
納得。
下山後のはやぶさ温泉
放光寺入口バス停で下車し5分程歩くとはやぶさ温泉に到着します。大人2時間600円です。
温泉の受付で、「靴が濡れたので新聞紙などをいただけませんか?」とダメ元で尋ねたら、快く新聞紙をくださいました。しかも、1枚ずつたたまれているやつ。もしかして良くあることなのでは。。。さらに、「玄関前の日が当たるところに干していいですよ。」と言ってくださったので、新聞紙を靴に詰めて日の当たるところへ~。
お風呂上り、はやぶさ温泉の食堂でビールを一杯やっちゃいますよ~。
アグネスさんが「はやぶさ温泉の食べもの、なんだかとっても美味しいの!」とすごくオススメしていたので期待大。
餃子とかモツ煮とか冷奴とか、、お~どれもこれも美味しい!地元のおかーさんが作ってくれたような安心できる味です。中に料理上手のおかあさんがいるんだろうな。。。と思ったことをお店の方に伝えたら「空気と水が美味しくてね、食べる環境もいいからよっ~」って言ってました(笑)
雁坂小屋で美味しい餃子を作ってくださったピーチさんに「是非、連絡ちょうだいね!」と言われていたので、「下山してはやぶさ温泉にきましたー♪」と連絡したら、「1時間後ぐらいに行くね~」ってお返事が!
どういうことだ?と思っていたら、ピーチさんのグループがはやぶさ温泉から塩山駅まで送ってくださるとのこと。雁坂小屋で一緒だった他数名も途中で拾って一緒のようです。
なんとありがたいこと~~!!
そんな流れで、今朝、テン場で別れたタープさんや他の皆さんとはやぶさ温泉で合流し、塩山駅まで送っていただきました。ありがたや~。
帰るころ、靴はすっかり乾きました!
まとめ
- 雁坂小屋はとっても良い小屋。テン場はさわやかだし、トイレ綺麗だし。人もお客さんも素敵な人が集まってます。絶対にまた行きます。
- 沢に落ちたらダメ!
- はやぶさ温泉の食べ物はおいしい。
- 川又ルートは樹林帯が長すぎるかな...。
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