雲取山 10kgのザックを背負ってテン泊するつもりが、鴨沢〜雲取山〜三峰を日帰り縦走してた。
2017/04/01
せっかくテントを買ったからキャンプ場だけじゃなく、ちゃんと山でテン泊の練習しなくちゃ!と思い、近くてお手ごろな雲取山へ10kgのテン泊荷物を背負って出発してみました。初めて10kg背負って無事に辿り着けるのでしょうか!?
お手頃とか言っていますけど、東京都の最高峰です。日本百名山です。
コースについて
ルート | 丹波山村村営駐車場(06:47)→(06:51)小袖緑道あがり→(08:13)堂所(08:14)→(09:14)七ツ石小屋(09:25)→(10:05)ブナ坂→(10:39)奥多摩小屋(10:40)→(10:44)ヨモギノ頭(10:45)→(11:13)小雲取山(11:25)→(11:41)雲取山避難小屋(12:11)→(12:13)雲取山(12:14)→(12:39)雲取山荘(12:47)→(13:01)大ダワ(13:02)→(13:57)白岩山(14:10)→(14:23)白岩小屋(14:31)→(14:52)前白岩山→(15:02)前白岩山の肩→(15:31)お清平→(15:58)霧藻ヶ峰→(16:35)木の鳥居(16:37)→(16:49)三峯神社バス停 |
歩行距離 | 20.85km |
所要時間 | 山行 8時間34分(コースタイムの0.87) 休憩 1時間29分 合計 10時間3分 |
参考にしたもの
「山と高原地図 雲取山・両神山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
朝、職場の同僚(以下、さろもんさん)に家まで迎えに来てもらい、奥多摩の鴨沢登山口近くの村営駐車場にゴー。駐車場の最後の1台にギリギリ止められました!危なかった…。みなさんホント朝が早いです。後から入ってきて引き返して行った車数台あり。
2015年8月15日 雲取山日帰り登山。丹波山村村営駐車場から雲取山まで
丹波山村村営駐車場(06:47)
朝、6:00過ぎの時点で満車です。とりあえず準備をして出発ー!少し車道を歩いて登山口に向かいます。
テン泊の荷物が重い、、、今日使っているザックは、むか~し海外バックパッキング用に購入したカリマーの40L。ザックだけで1.75kgあるんだ...。余計な仕切りとかあって無駄に重いです。テン泊装備が入るザックがこれしか無かったんですね~。重さに不慣れな為、スピードが出せません。
青空が見えています。これから天気は回復していく予報です。
小袖緑道あがり(06:51)
車道を歩いていると、登山道入口が見えてきます。ここから山道に入りますよ。
朝の陽ざしの中歩いていきます。さろもんさんはトレランの人なので朝もやの山道を軽い荷物で軽い足取りで進んで行きます。付いていくので必死です。てかもう無理。うううぅぅぅ...orz
というわけで、歩き始めて30分程でさろもんさんと別れる(予定通りです)。「んじゃっ。お互いがんばろー!」ばしっと握手を交わし、颯爽と走り去っていくさろもんさん。帰りは別々に帰る予定です。 じゃ~ね~。
それにしてもほんっと重いわ...。 今回のルート、鴨沢→雲取山山頂まで3つのテン場(テントを設営して良い場所)があります。 登山口から近い順に
- 七ッ石小屋
- 奥多摩小屋
- 雲取山荘
目標は3.雲取山荘。でも、もう、そこまで辿り着くの無理な気がしてきた。重いです。とりあえずひたすら牛歩の歩みで歩を進めます。。歩けば進む、歩かないと進まない(あたりまえです)。日帰り or 小屋泊装備の人にめっちゃ抜かれるし!こんなに抜かれるのは人生初の体験です。く~~orz
とりあえずは1.七ッ石小屋を目指します。 なんか時々アブが体当たりしてくる。こわいです。チクッと痛みを感じたと思ったら脚にアブが止まってたりして。。。タイツ越しに刺してくるやつら...。
えっ!地図に水場、って書いてあるけど、これのことかしら、、、
じわじわ標高を上げていきます。あと900mぐらい登ります。
天気予報では回復する予定ですが、どんどんガスが出てきました。。あと、なんだか眠くて眠くて滑落しそうでした。(危ないよ。)
七ツ石小屋(09:14)
コースタイムたっぷりかかってなんとか七ッ石小屋に到着。ぐったり……………………orz ところで、七ッ石小屋の小屋番さん?オーナーさん?、とっても感じが良かったです。
テン場は、朝早いためかさすがに誰もいないです。
もうダメかと思ったのですが、ザックをおろして小屋の水場の水を飲んで休憩したらなんだか元気が出てきました~~!!次のテン場がある2.奥多摩小屋までコースタイムで01:20、とりあえず先へ進んでみましょう。 アブが攻撃的過ぎて恐ろしいので、とりあえず虫除けを大量に噴霧して出発します。ここからはしばらく平地。
迷い無く巻き道を選択してブナ坂方面へ。
ブナ坂(10:05)
七ツ石小屋からコースタイムぴったり40分かかった、、、40分もかかった、、、
少しだけ晴れてきて、稜線に出ました。 黄色い花のお花畑だ~。わーい!!
雲取山を走るトレランの人は挨拶しない人が多いようです。タイム縮めるのに必死なのか...苦しくてそれどころじゃないのか...。声が小さすぎるのか...。わたしは背後からいきなり追い抜かれても怒らないけど、嫌だな~って感じる人はいると思います。丹沢でトレランの人がハイカーを追い抜きざまに滑落とかいう事故もありましたよ。確か。
晴れたと思ったら、またもやもやガスが発生してきました。お花畑がガスに包まれてゆく...
黄色いお花畑はほぼ平坦なので小走りしていたら遠くから見覚えのある影が。さろもんさんです。もう山頂行って折り返してきたのか。。。さろもんさんと少し会話して別れ、奥多摩小屋を目指します。
ヘリポートの横を通ります。
そして、奥多摩小屋に到着!テントは1張も無し。というか人の気配がない。。。(小屋の中にはいるんだろうとは思います。)ここで、テントを張ることも考えましたが、地図を見ると雲取山頂まで55分ぐらいです。いーや、もう、このまま歩いてしまいましょう。
迷わず巻き道を選択するっ。
巻き道は平坦で安心して歩けますね(もう、だいぶ弱っております)。
小雲取山への登りが地味にきつい、、、
小雲取山(11:13)
坂を登りきったこのあたりが、小雲取山だと思うんだけど、、、たぶん。標識が見当たりません。
ま、いっか、少し休憩したら先に進みます。雲取山避難小屋が見えてきました。あれが今日の最後の登り。がんばろー!
雲取山避難小屋(11:41)
疲れすぎた、、、眠いので、、雲取山避難小屋の前のベンチでしばしの仮眠、、、ZZzzz 20分程で復活!小屋の中を覗いてみました。なかなか広いですね。
避難小屋の近くにも、雲取山の標識はあるのですが、、大きいやつがないです。どこにあるんだろー?地図を見ると、さらに先に山頂があるみたい。でも、ここも山頂なのでしょうか?
よし、「雲取山」の看板があるところに行こう。 それにしても、天気が回復しないです...。
雲取山山頂(12:13)
雲取山頂、ついに着いた~。東京都の最高峰!!写真左が埼玉県の標識で、右が東京都の標識です。山頂がちょうど境目にあるのですね。
お昼休憩している人が多いです。おにぎりは持ってきたけど食欲がないのでゼリーを流し込んでとりあえず次っ。さっき仮眠したので妙に元気です。雲取山荘に向かいます。荷物も重さにようやく慣れてきました。
ほぉ、雲取山から三峰への登山道は三峰雲取自然研究路、というのがあるんですね。今回は行かない予定です。
雲取山荘(12:39)
雲取山荘に到着しました。ここまで約10km歩きました。今日のテン場です。わーいわーい!
気分10才若くなる雲取山の水などを飲んで少し休憩、、
それにしても周囲が真っ白で何も見えません。湿度高くて不快度MAXです! 白い、ほんと白い。。
以下、心の声。
...まだ、12時台か...
...天気悪いな...夜景とか見えないだろうな...
...なんかジメジメしていて嫌だな...
...(先ほど、雲取山頂で見かけた「三峰雲取自然研究路」が思い浮かぶ)
よし、このまま三峰に下山しちゃおーーー!!!(えええぇぇぇぇぇ?!?!)
雲取山荘到着。まさかの下山。
というわけで、無駄に10kgのテン泊装備を背負って山に泊まらず下山することにしました。なんだ、ただの修行ですか。
三峰まで残り約10km。基本は下り基調ですが、アップダウンが結構あります。というか、鴨沢から雲取山まで下り無くひたすら登るだけだったのに、さらにまた登ったり下りたりを繰り返すの!
下山すると決めたので、雲取山荘にお邪魔して帰りのバスの時間をチェックさせてもらいました。
雲取山荘出発(12:47)
迷わず女坂(巻き道?)を選択っ。
女坂は緩やかな笹道で歩きやすいです。カメラのレンズが曇っているのではなく、白い世界なんです。
大ダワ(13:01)
ここから先は悪路らしいので気を付けましょう。ところで大ダワってなんだろ。
鴨沢⇔雲取山はとてもよく整備されていて歩きやすい箇所が多いのですが、埼玉側は上の案内板の通り少し荒れたところも多いです。 人が少ないので動物の出没率が高い?!登山道を外れた方向からガサガサッと音がするので、「ひぃぃぃ~。熊っ?!」と思ってみると鹿がいました。チラチラこっち見ていました。 背中しか撮れなかったです。
世界がどんどん白く幻想的になっていきます。こういうのも嫌いじゃないです。髪の毛がシャワー浴びたみたいに濡れるけど。
ザザザッ!(?!)登山道を目の前が何かが横切りました。な、なにっ?!怖い...。
こんな斜面もあるので慎重に~。間違って落ちたら発見されない気がする。
芋ノ木ドッケ
なんだろ、芋ノ木ドッケって。地図には「見事な原生林」と記載があります。
ちゃんと解説がありました。「芋ノ木とは、ウコギ科の落葉高木のコシアブラのことで、ドッケとは、「突起」がなまった言葉です。」分かるようで分かりません。
とりあえず先に進みます。少し青空が出たり、霧に包まれたりの繰り返し。
白岩山(13:57)
雲取山から下って登って、白岩山に到着しました。テーブルとベンチがあったので少し休憩します。標識がすっごい幻想的になってます。
ベンチで休憩していると、林のずーっと向こう側にうごめく影が、、、じーっと凝視してみましたが何かわからない。けれども、茶色の動物がなんかいる。 怖い...。
相変わらずアブが襲い掛かってくるし。 怖い...。さっきも登山道を何かが横ぎったし...。
でも、そんな中、燕岳Tシャツを着た山ガール3人組とすれ違って癒されます。かわゆす。
ジメジメしているから苔とか、
キノコとか一杯です。
白岩小屋(14:23)
白岩小屋に到着しました。けど、開いてない?中から物音がするような気はするのですが、人はいないような気がする。これって営業終了しているんですよね?なんだろ、怖い...
またまた霧がでてきました。
前白岩山(14:52)
三峰から登ってくると、前白岩山で納得ですが、雲取山側からだと後白岩山って感じがします。
前白岩の肩(15:02)
地味に下ります。。
ちょっとしたクサリ場もあったりします。
お清平(15:31)
ここから先が最後の登りのはず、、、ヨボヨボと上り坂を登っていたら、後ろから来た男性が「ここで最後の登りのはずですよ!がんばりましょうね!!」と爽やかに応援してくださいました。ありがとうございます!そんなにヨレヨレに見えたのか、、(実際ヨレヨレです。)
霧藻ヶ峰休憩所(15:50)
最後の小屋が見えてきました。雨戸のような扉は閉まっていましたが、開けたら開いたのでちょっと覗いてみました。
霧藻ヶ峰(15:58)
この先は、ほぼ下りのはずっ。
天皇のレリーフ(?)
ある意味環境破壊な気がしなくもないです。感想とくになし。
あと400mぐらい下ります。
炭焼平(16:18)
ゴールまであと2.2kmです。樹林帯になってきました~。人里が近いです。
あ!同じ看板を、秩父御岳山でも見ましたよ。
奥の宮の鳥居(16:35)
杉の木の間を走り抜けると、、、
残り500mです。
売店とかが見えてきた~!
売店が開いていたので、秩父メロンソーダなるものを購入(200円)。お手洗いを借りて、出たら店がもう閉まってた!ギリギリでした。
そして、バスに乗って西武秩父駅へ(運賃930円)。バスの乗車時間が1時間15分もあるのよ。。。乗ってるだけで疲れてしまいました。駅に着いたら次の電車まで30分もあるのよ。。。駅前で時間をつぶし、無事に帰宅の途につきました。
まとめ
- 10kg背負っても道がそんなに悪くなければ20km歩けるということが分かりました。下りなら走れる。けど、登りは牛歩です。
- 途中で心が折れてもなんとかなることもあるらしいということが分かりました。
- 雲取山→三峰間はいろんな動物がいたので、熊鈴があったほうがいいかも。遠くに熊がいた気がする。
- 鴨沢から雲取山へのルートは全部登りか平坦なのに対して、三峰から雲取山へのルートはアップダウンがあります。コースの高低差や交通機関の充実度を考えると、三峰→雲取山→鴨沢の方がお勧めできます。
- 提出済の登山計画と異なるコースを通ることはやったらダメです...。登山計画書の意味がないよ!!!(自戒)
- もっと軽量化しないとダメだ!というわけで、カリマーの40L(1750g)→グレゴリーの42L(1080g)に買い換えてみました。
- 次回、雲取山に行くときは絶対にトレランで行く。
こちらも読んでいってね
- 1
-
山の雑誌をお得に読むなら「楽天マガジン」がオススメ♪Kindle Unlimitedより良い感じ。
月額380円(税抜)で約200雑誌が読み放題「楽天マガジン」というサービスがあり ...
- 2
-
OMM・UL(ウルトラライト)ハイキング・ファストパッキング・スピードハイクの書籍をまとめてみた【随時更新】
ファストパッキング 2016 何を削れるか? OMM、ULハイキング、ファストパ ...