平日に八ヶ岳の本沢温泉に行ったら結構大変なことになった雪山登山(1/2)
2019/05/08
久々の雪山テント泊で八ヶ岳に行ってきた、ぽこ(@trip_notes)です。冬はやっぱり温泉があるといいよね~ってことで、りかちゃんと八ヶ岳の本沢温泉を目指しました。ホワイトデー登山です。
ちなみに、結構大変なことになりました...(遠い目)
コースについて
ルート | ミドリ池入口(11:55)→(13:15)こまどり沢 水場(13:17)→(14:33)しらびそ小屋(15:12)→(15:14)ミドリ池(15:16)→(15:32)中山峠・本沢温泉分岐→(16:10)ビバーク地点 |
歩行距離 | 4.08km |
所要時間 | 山行 3時間32分 休憩 43分 合計 4時間15分 |
メンバー | 2人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図.33 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
当日の朝、特急あずさと鈍行を乗り継いで小海線の松原湖駅へ。電車は単線かつワンマン運転です。駅にも人がいないから、運転手さんにチケットを渡すの!それだけで衝撃を受けるわたしです。
わぁ!!!この駅何もない。何もないって、ホント~に何もない無人駅で自販機もない!けど、きれいなトイレと待合所だけあります。すごーいすごーいのどかな駅だねぇぇぇぇ。などと感動するわたしとりかちゃん。
ここから路線バスで稲子登山口へ向かう予定、、、でしたが、同じ駅で降りた登山者の女の子を2人発見。どこに向かうのかなと思って話しかけてみました。
「こんにちは!今日はどこに行かれるのですか?」
「わたしたちはタクシーを予約していて、稲子湯からしらびそ小屋に行く予定です。」
「そうなんですね!わたしたちはバスで稲子登山口に行く予定です...が、もしよかったら相乗りさせてもらってもいいですか?」
と唐突に尋ねてみたところ
「あ、安くなるし、いいですよ!」
とのことだったので、相乗りさせてもらうことに。
ほどなくタクシーが到着し、急に2人の予定から4人に増えたわたしたちを見てタクシーの運転手さんびっくり
「4人かぁ、この車じゃ登れないかもしれないよぉ。ちょっと車変えてくるわ~」
と言って車を変えて戻ってきてくださいました。
申し訳ございません...。優しいタクシー運転手さん。
2019年3月14日 平日に八ヶ岳の本沢温泉に行ったら結構大変なことになった雪山登山(1/2)
ミドリ池入口(11:55)
タクシー車内で、九州からわざわざ八ヶ岳に来たという女の子たちと楽しくお話していると、30分かからずみどり池入口に到着。この先は雪だからもう今からアイゼン装着しようかな。
アイゼンを装着していると、九州の女の子に「すみません、アイゼンのつけ方久しぶりで忘れちゃいました。教えてください。」と言われたので、教えてあげました。しかも最初逆につけていましたよ。本当に雪山が久しぶりなんだなぁ。
早速りかちゃんと出発!まずはしらびそ小屋を目指します。しらびそ小屋でコーヒーを飲んでチーズケーキを食べて、それから本沢温泉のテン場に向かう予定です。コースタイム的には全然問題ないはず。
そう、コースタイム的には。。。
あれれれれれ~、トレースがないぞ!確かに降雪から数日後ではあるけれども、、、八ヶ岳の西側は人たくさんだけど、東側って全然人来ないの?
まぁ、進むしかないので進みます。
トレースはありませんが、ピンクテープがあるので道は明瞭でした。雪もふもふ、りかちゃんと先頭を交代しながら進みます。やはりトレースがないのはちょっと疲れますね。
(13:15)こまどり沢 水場(13:17)
この水場全然わからずスルーしました。
(14:33)しらびそ小屋(15:12)
しらびそ小屋にようやく到着しました。
この時点で14時半を過ぎております。登山口から2時間半ほどかかったことになるのかな。標準コースタイムでは2時間弱ですが、トレースがなかったことを考えるとそれほど遅くはなかったよう思います。
ん~~やっぱりリスの看板がかわいいですよねぇ。
小屋に入ると誰もいない。コーヒー!チーズケーキーーー!を、くださいください。
少し後に、しらびそ小屋に泊まるという九州の女の子が到着して、小屋の人に電話をすると小屋の中に放置された携帯電話が鳴っていた(笑)「携帯電話を携帯していないみたいですねぇ...。」「あはは(笑)」
30分程待つと小屋のおばちゃんが戻ってきました
「すみません、コーヒーとかチーズケーキとかありますか?」と質問すると
「まだ、この先に進むのね。そしたら悪いけどお茶は出せないわ~。すぐに出発なさい。今日1人行っただけで、1人分ぐらいのトレースしかないはずよ。」また「テントあるならビバークできるから大丈夫ね!」とのこと。おや、ビバーク前提かい?!さらに「本沢温泉に行くなら稲子登山口から来たら良かったのに」とも言われましたよ。
でも、今日の状況ならどっちも同じ(トレースなさそうで大変そう)に感じるけど、、、
残念ですが、楽しみにしていたチーズケーキは諦めます。「そうですか、わかりました!んじゃ、りかちゃん行こーっかぁ。」
九州から来た女子2人とはここでお別れです。まったねえ~。しらびそ小屋は良い小屋なのでうらやましいのです。
(15:14)ミドリ池(15:16)
しらびそ小屋から本沢温泉は標準コースタイムでは1時間20分程。
だが、しかし、しらびそ小屋から先はさらに雪が深くなっていました。膝上ぐらいの箇所が多く、なぜワカンを持ってこなかったのか、、と後悔する我々。
(15:32)中山峠・本沢温泉分岐
とりあえずガシガシすすみます。1人分のトレースは、1人分なのであまり頼りにならないのです。
中山峠と本沢温泉方面の分岐、先行者はどっちに行ったのかな?どうやら本沢温泉方面のようです。
しらびそ小屋を出発して1時間以上歩きましたが、もふもふの雪に阻まれてびっくりするぐらい進みません。本沢温泉までまだ1/3ぐらいしか進んでいないのです。この調子でいくと本沢温泉に到着するのは19時頃(真っ暗)になる恐れがあります。というか絶対に真っ暗になる。
く~こんなに雪が深い&誰も歩いていないとは!もうすぐ暗くなるし、わたしたち今日は目的地に辿り着かないのでは...。お、温泉...入りたかった。
「りかちゃん、今日はビバークするのが良いかもしれないね。」
「そうだね!どこかよさそうな場所を探しながら歩こう。」
意見が一致したので(というか他に選択肢がない)テントを張れそうな場所を探しながら進みます。
(16:10)ビバーク地点
「あっ!ここはどうかな?広いし、クフ2つ張れるぐらい広い。平ら!」
「いいと思う!」
「よし、じゃぁここでビバークだぁ!」
ザックを下ろしてスコップを取り出し、整地を始めます。今回はLocus gearのKhufuを2張張る予定なので、結構な広さが必要です。
もふもふの雪をスコップではじに避けて少し掘りながら整地しテントを張ります。
でけた!(これは翌朝撮った写真です。)
辺りはすっかり暗くなりましたが、樹林帯で全然風がなく、とても静かな夜。
一応、テントの隙間は雪で埋めましたがそれも必要ないぐらい静かな夜でした。
クフの出入口をお互い向かう合うようにして張ったので、オープンにしながらお互いお湯を沸かし、食事をします。
Khufuはフロアレステント(床がない)だから、テント内に雪が入って「あ~~雪入った~出さなきゃ!」みたいにはならないからとっても楽です。
雪を溶かして水を作っているところ。お湯を作ってモンベルのご飯(リゾッタ)を食べて、フリーズドライのスープを飲んで、ウイスキーを飲んでっと楽しい夜を過ごしました。
ウイスキーと言えばフラスコですよねぇ。最近のお気に入りです。
こういうことにいちいち楽しさと喜びを感じるのです。
特に雪山は静かでいい。テン場でさえない、ビバーク地点なのでわたしたち2人だけ。
これが楽しいと思うか、怖いと思うか、辛いと思うか、人によるのでしょう。ここまで読んでくださったあなたはどちらでしょう!?
明日は8:30ぐらいには出発できるようにしよっか。おやすみなさ~い!
つづく。
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