谷川岳馬蹄形縦走 1泊2日テント泊登山(1/2) 初夏のお花を楽しむ稜線歩き。
2017/08/15
1日で駆け抜ける人もいる「谷川岳馬蹄形縦走」コース。ヤマレコなどには日帰り山行がたくさんアップされています。
日帰りすれば達成感が得られるのでしょうけど、、、けど、山に泊まるのが好きなぽこ(@TripNotes_poco)です。
明るい時間に稜線を歩いたりお花を見たりしたいし、夕日を見ながらまったりしたいし、、、それらは日帰りじゃ楽しめない~!ので、1泊2日で行って来ました。
天気予報によると、土日とも快晴の予報!しかも、風も弱いときてるので、ツェルト泊に初挑戦してみたいと思いますよ!
数週間前、山友達のりかちゃんが馬蹄形縦走をしていたのでいろいろ質問「チェーンスパイク必要な箇所あった?」「持って行ったけど使わなかったよ」等など、いろいろ教えてもらいながら準備しました。
コースについて
ルート | 白毛門登山口駐車場(06:24)→(06:29)東黒沢(06:30)→(08:25)松ノ木沢の頭(08:43)→(09:34)白毛門(09:37)→(10:34)笠ヶ岳(10:44)→(12:07)朝日岳(12:29)→(12:53)ジャンクションピーク(12:54)→(14:25)清水峠白崩避難小屋(14:34)→(14:36)清水峠(14:37)→(15:42)七ツ小屋山(15:43)→(16:27)蓬ヒュッテ |
歩行距離 | 13.25km |
所要時間 | 山行 8時間57分 休憩 1時間6分 合計 10時間3分 |
メンバー | 4人 |
|
参考にしたもの
「山と高原地図 16. 谷川岳 苗場山・武尊山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
金曜日の夜、都内某所に集合し、だぁさんの車に乗せてもらって谷川岳方面へ。途中、道の駅で仮眠してから白毛門登山口駐車場へ向かいます。
駐車場にトイレはないので、往復15分ぐらいの土合駅(モグラ駅)のトイレへ。。とかいろいろしてたら出発が遅くなってしまった。ごめんなさい~。
駐車場はまぁまぁ車が停まっていました。みんな馬蹄形縦走するのかなぁ?!
写真は撮り忘れたので、帰りに取った写真を載せておきます。
2017年6月17日 谷川岳馬蹄形縦走1日目
白毛門登山口駐車場(06:24)
恒例の(?)出発前荷物重量チェック!さて、みんなの1泊2日谷川岳馬蹄形縦走の荷物重量は?!(水2L前後、食料込みのパックウェイトです。)
だぁさん:13.5kg
トシゾーさん:13.6kg
ネイル子ちゃん:14.4kg
ぽこ:8.3kg←なにこれ軽い。
ぽこの荷物については別記事にしました。
さて、出発です。
白毛門登山口にある年季の入った谷川馬蹄形縦走路の図。いろいろな人の記録でよく見かけていましたが、実物を見るのは初めてです。
想像よりも小さい板でした。ここから、馬蹄形縦走が始まるんだ!わくわくっ。
橋を渡ります。
登山道に入ると、いきなりの急登が始まります。ほんと急なんですよ、、、稀にトレランスタイルの人が現れて颯爽と追い抜いていきます。身軽なのはいいな。
終わりかけのツツジが綺麗。先週、満開のミヤマキリシマを見てきたけど、やっぱり山で見るツツジは綺麗に見えます。
すごく急登なので、すぐに標高が上がりますよ。
樹林帯の中、ひたすら足を上げるのみ、、、この道、下山で使うの大変そうだと思います。
ショウジョウバカマ。もう終わりかけかしら。
コイワカガミ。
2時間弱樹林帯をひたすら登り続けます。樹林帯を抜けて明るくなってきました♪そろそろ稜線?
サラサドウダン。かわいい~。ピンクが濃いですね。
(08:25)松ノ木沢の頭(08:43)
2時間程樹林帯を登り続け、ようやく松ノ木沢の頭に到着です。
今日はとても良いお天気!少し休憩します。あっちのほうまで歩いていくんですよねぇ、、行けるのかなぁ(笑)
さて、再び歩き出します。タテヤマリンドウかな。リンドウ系は可愛くて好きな花です♪
雪渓が残っている場所もありますが、まだ登山道上には出てきていないです。
稜線歩きは楽しいなぁ。けど、いまいちスピードが出ないわたしです。。もう、疲れてきた。。弱ってるなぁ。。
馬蹄形の反対側、谷川岳や蓬ヒュッテの方を見てみると、さっきまで晴れ渡っていた稜線が雲に覆われています。きっとすぐに吹っ飛ぶ雲だと思うのですが、、
アカモノ。これもかわいいですなぁ~。
(09:34)白毛門(09:37)
白毛門山頂に到着。白毛門の標識は低すぎて厳冬期にはすっかり埋まるそうですが、確かにこれは低いですね...。
冬はここまで来るのもなかなか大変だそうです(ラッセル地獄が待っているそーです)。
白毛門から先に進むと、、
登山道上に雪渓が出てきました。絶対に滑らないように、慎重に歩きます。
コイワカガミはあちこちに咲いています。
アップダウンが激しいですよ。いくつもの山を越えていくのです。
ムラサキヤシオ。
ミツバオウレン。
お花がいっぱいでなかなか進みませんが、地道に歩を進めていきます。笹原の稜線歩き。先が見渡せる山歩きは楽しいです。
谷川岳方面を見ると、先ほどよりも更にどんどん白くなっていきます。今、谷川岳山頂にいる人は真っ白で何も見えない状態かも。
ここを登り切れば笠ヶ岳山頂のはずです。
(10:34)笠ヶ岳(10:44)
笠ヶ岳に到着しました。
少し下ったところに笠ヶ岳避難小屋がありますよ。谷川岳名物(?!)のかまぼこ型の建物です。下の写真の右下にある丸い屋根です。
近くに来てみました。避難小屋チェックー。
青山学院大学ハイキング部かやと会が建てたようです。記載されているメッセージから遭難があったことが想定されます。
開けてみるとむわっと熱気が!うん、一応平らなので、3、4人は寝れるかもしれないです。
先に続く稜線が美しいです。ほ~~~。
このピンクのお花は、、、なんだろう。初見です。
わぁ~雪渓がすごい。でも、暑すぎて全然ひんやりしないです。というか、水の消費が激しいわたし。大丈夫か、、?!
向こうから下山してくるご夫婦が「朝日岳はウスユキソウがたくさん咲いていましたよ~」と、ウキウキしながらお話してくれました。
これは何の花だろう。黄色い花は調べるのが難しいです。。
朝日岳の山頂直下で、エーデルワイス(ホソバヒナウスユキソウ)!キモかわいい!!
わたし「ウスユキソウって、綺麗なような気持ち悪いような、、、すごく微妙な花なんだよね、、、」
だぁさん「分かる気がする。」
でも、一般的には綺麗なお花なんでしょう??
蝶々みたいな白い花。これはかわいい。これも調べないと!
もうすぐ次の山頂です。
(12:07)朝日岳(12:29)
眺望抜群の朝日岳山頂に到着しました。
白毛門駐車場から朝日岳ピストンが割と流行っている(?)らしく、ここで引き返す方がたくさんいるようでした。
山頂周辺はエーデルワイス以外にもお花がいっぱいです。
チングルマだ。かわいい。
ナエバキスミレも。
それなりに人がいますが、谷川岳と比べるとずっと少ない人出です。
だぁさん「こっち(白毛門あたり)方ういいねぇ。みんなロープウェイで谷川岳に行くけど、人の少ないこっちの朝日岳とかのほうがずっといい!」
少し休憩して先に進みます。木道が続く緩やかな稜線です。稜線の木道っていいですよねぇ。しかも晴れ渡った空!紫外線が危ないです。
ハクサンコザクラ。
ピントが合っていないのが残念ですが、ツマトリソウです。
カタクリ。
お花が一杯で楽しいなぁっ!暑くて疲れるけど。みんな、暑い山が久しぶりなので水の量がかなりの勢いで減っています。
巻機山へ続く分岐点に着きました。山と高原地図によると積雪期に多く歩かれる道だそうですよ。ってことは藪道なんでしょうね。。
清水峠に向けてどんどん下っていきます。長い~、、、雪渓を下ります。しかし、途中で道を間違えたことに気が付いたので右にトラバースして登山道に復帰しました。
鉄塔に到着しました。
鉄塔付近から白崩避難小屋が見えます。右が避難小屋、左の三角屋根は送電線監視所なんですって。監視所立派。
水場はもしかして、、雪渓の向こうなのかも?!雪渓をトラバースしながら1人の男性が水場と思われる場所に向かっていくのが見えます。大丈夫かな。。。
(14:25)清水峠白崩避難小屋(14:34)
白崩避難小屋はJR東日本が建ててくれたようですよ。
避難小屋の中を覗いてみます。シュラフが1つ敷かれていました。
うん、こわい。
この三角屋根の中が気になりますが施錠されています。
あたりは一面お花畑になってる~。メルヘン♪
さて、ここでちょっとした問題が発生(というか、途中から気が付いていたけど、、)。
水がかなり減っているのです。一応水場があるみたいだけど、雪渓の向こうみたいだし。。。
(14:36)清水峠(14:37)
水どうしようかねぇ、、と悩んでいると、向こうから男性が水を抱えてやってきました。水場から無事に帰って来たのかな?
わたし「あぁっ!遠くから雪渓に突っ込むところを見ていて大丈夫か心配していたんです。」
男性「めちゃくちゃ危なかったです!!!」
みんな「・・・」
水の量はギリギリだけど、目的地の蓬ヒュッテまであと2時間程。水を汲まずにそのまま進むことにしました。
トシゾーさん「チューハイ持ってるから、万が一のときはそれを薄めて飲もう!」←マジか。
また登りです。
清水峠の風景、綺麗だなぁと思います。さっきの水を汲んでいたおにいさんは避難小屋の裏でテン泊するようです。
去年、谷川岳主脈縦走で初見だったシラネアオイです。今年も会えました。
わたし、もう、暑くてスピードでなくてヨロヨロです。「テン場の場所取りもあるから先に行ってて~~...」他のメンバーに先に行ってもらいます。先はまだまだ長いです。。
雪渓を登る箇所が出てきました。前をすでに3人が歩いているしステップもしっかり付いているので安心。注意しながら登ります。
あれ~?七ツ小屋山から手を振っている男女2人組かな?がいる。でも、あの人影はたぶん知らない人だぞ。誰だろう~?
(15:42)七ツ小屋山(15:43)
ヤマレコのこちらの方が手を振ってくれていました。初めてお会いする方たちですが、暖かい雰囲気の方たちでした。この日は、七ツ小屋山の番人をしていたそうです(笑)
それにしても、七ツ小屋山って変わった名前。昔、山小屋でもあったのかな?!
わたし「あれ~。七ツ小屋山の標識がないのかぁ、、、」
手を振っていた男性「僕が七ツ小屋山のダンスを踊りましょうか?!」(みたいなことを仰っていました(笑)踊ってもらえばよかったな。。)
ここで、前を歩いていたトシゾーさんが待っていてくれて「ネイル子ちゃんが、水置いていってくれたよ~」と言って分けてもらいました。助かった!
ネイル子ちゃんは、あまり水を飲まなくても歩ける子なのです。羨ましい。
笹原のゆるやかな稜線。が、まだまだ続きます。
緩やかなアップダウンで綺麗な景色のはずなのだけど、暑くて辛いっ。てか、体力落ちているわぁ。。。
これは、、、もうすぐ咲くハクサンチドリかな!?
蓬ヒュッテはまだかな!?もうすぐのはず!
おや?!あれはもしや!!下の写真の中心から少し左に見えるのは、、、
拡大っ!よ、蓬ヒュッテのテン場が見えてきました~~!!
(16:27)蓬ヒュッテ
はぁぁぁぁ、、、無事に到着しました。先に着いていた3人はすでにビールを飲んでいました。待たせていなくて良かった♪
てゆうか、一番荷物が軽いのに到着は一番最後って、どういうことだろう...(涙)
とりあえず、早くテント建てて水を汲みに行かなきゃ!
続く。
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