唐松岳前夜泊日帰り登山。晴れの北アルプスは大人気。
2017/06/01
残雪期の唐松岳へ、、、
本当は日曜日に行く予定だったのですが、日曜日が悪天候予報で土曜日は晴天予報だったので急遽土曜日に変更になりました。土曜日に登山するということは金曜日の夜に東京を出ないといけません。急に決まったので、「あー!カメラの充電できてないっ!」「ご飯たべなきゃー!」「お風呂ーーーっ」とドタバタ慌てるぽこ(@trip_notes)。
雪山登山初心者向けといわれる唐松岳ですが、天候が悪いとホワイトアウトでルート不明瞭になったり、暴風で先に進むのが困難だったりすることもあるらしい...のですが、この日は終日(山頂付近以外は)穏やかな快晴で快適なゆる雪山ハイクを楽しむことが出来ました。
コースについて
ルート | 八方池山荘(09:04)→ (09:24)石神井ケルン(09:25)→ (09:35)八方山→ (09:54)八方池(09:55→ )(11:07)丸山(11:10)→ (11:56)唐松岳頂上山荘(12:06)→ (12:28)唐松岳(12:58)→ (13:12)唐松岳頂上山荘(13:16)→ (14:19)丸山→ (14:56)八方池→ (15:11)八方山(15:12)→ (15:18)石神井ケルン(15:19)→ (15:27)八方池山荘 |
歩行距離 | 9.29km |
所要時間 | 山行 5時間32分 休憩 51分 合計 6時間23分 |
メンバー | 3人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図 36. 鹿島槍・五竜岳」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
前の週の仙丈ケ岳(撤退)がハードだっただけに、とても楽に絶景を見ることができて幸せな快晴雪山登山でした...。
登山口までの交通
そんなわけで、金曜日夜の混雑した満員電車でヨレヨレ体力を奪われながら埼玉県某所に集合。高速のSAで仮眠をとりつつ白馬方面に向かいます。
明け方はどんより曇っていたけど、気が付けば真っ白な後立山連峰の山々が。今日は期待できるっ!雪山~青空っー綺麗っ!
八方の湯がある白馬八方尾根スキー場のP2に車を停めて準備します。
登山口まではゴンドラとリフトを使います。八方ゴンドラリフト乗り場まで車を停めた駐車場からのんびり歩いて15分程で到着します。
チケット売り場は長蛇の列。スキー場の利用者と登山者でごった返しています。
登山届けがないとチケットを購入することができないので、事前に書いておくとスムーズです。ぽことハーフくんは往復(2,900円)、野球少年くんは片道切符(1,550円)です。
ゴンドラに乗って高度を上げていきます。
ゴンドラの次はリフトのアルペンクワッドへ。
再び乗り換えます。リフト・グラートクワッド。空がどんどん近くなっていきます。
3本のゴンドラとリフトを乗り継いで、標高1830mの八方池山荘に到着しました。宿泊できる山荘なので、ここに一泊して早朝から歩き出す人もいるみたい。
2017年3月25日 唐松岳日帰り登山
八方池山荘(09:04)
八方池山荘の前でアイゼンを装着します。野球少年くんは、スノボーを八方池山荘前にデポします。スタート地点ですが、今日は暑くなる予感。。。一番薄着の状態にして出発します。
八方池山荘から山頂に続く雪道を眺めると、、、ん?見えますか、、、↓奥まで続く人の列。
「ぇつ!!すっごい人がいるんだけど!!!」「行列になってる。。」
谷川岳の数珠繋ぎ状態登山が思い出されます。
リフトで簡単に上がってこれる初心者向け雪山とはいえこんなに人がいるなんてーと驚きつつ。準備して出発します。
白馬三山が美しい、、、無雪期も綺麗だったけど、雪山も本当に綺麗。
少し登って振り返ると、先ほどの八方池山荘と大町市内が見えます。
晴れ渡った青い空と白い景色を楽しみながらのんびり登っていきます。
(09:24)石神井ケルン(09:25)
石神井ケルンに到着。八方山ケルンとも言うようです。
八方尾根はケルンがいくつもあって、登山者の道しるべとなってくれます。
真ん中が五竜岳、左奥が鹿島槍ヶ岳。八方尾根は両側が絶景で、すごいわー。いいわー。
野球少年くん「やっぱり北アルプスはいいね!」
ぽこ&ハーフくん「うん?!」
野球少年くん「(ロープウェイとリフト使えるから)樹林帯ないし。南アルプス樹林帯長いんだもん...」
確かに、前の週の仙丈ヶ岳(南アルプス)はとてもハードでした。同じとき、野球少年くんは赤岳日帰りと甲斐駒ケ岳の黒戸尾根(南アルプス)日帰りをしていました。確かに南アルプスの長い樹林帯のことを考えると、簡単に森林限界の上に来ることができて、まったり登山できる唐松岳ってとっても良い!
バックカントリーの人がたくさん登っていました。ツアーかな。
小さい小屋はトイレです。積雪期は閉鎖されていますよ。
(09:35)第2ケルン
次に現れたのが第2ケルン。別名息(ヤスム)ケルンです。
(09:42)八方ケルン
どうみても顔なので顔ケルンという名前の方が有名になってしまった八方ケルン。
登山者の数が多いだけあり、雪は締まってしてとても歩きやすいです。雪山登山ルート集には「3月以降は雪が締まっていて歩きやすいのでお勧め」的なことが書いてあったのでこういうことか!と納得しました。
(09:54)八方池(09:55)
八方池ケルンです。右下の方があの美しい八方池のはずですが、もちろん雪に埋まっているので見えず。
スキーで登るのはまだわかるのですが、スノーボードを背負って登るのはすごいと思います。
テントを張った跡地がありました。八方尾根でテント泊やってみたいなぁ。今度やってみようと思います。
今まで木を見かけなかったのに、急に樹林帯エリアが出てきます。不思議な植生だなぁ。。
急登が出てきました。このような急登が3か所ぐらいあった気がします。雪が締まっているとはいえトレースを外れると踏み抜くことがあるので、基本的に一列になって登っていきます。急なところはみんなペースが落ちるので、ゆっくり登れます。
飛行機雲がたくさん。
(11:07)丸山(11:10)
急登を登り切ったところで、丸山に到着。
ハーフくんが雪だるま製造機でおもむろに雪だるまを設置しました。
ゆるやかーな尾根を進みます。
途中左右が切れ落ちている箇所がありましたが、風がそれほど強くなかったので安心して歩けました。暴風だったら怖いところ!転んだらどっか行っちゃうので絶対に転んではいけない箇所です。
3つ連なるギザギザは不帰嶮(かえらずのけん)。名前からヤバそうな感じが伝わってきますね。右から1峰・2峰・3峰なのですが、3峰のえっわっくぇwqてっぺんあたりからスキーで滑り降りている人がいました。どうかしてるぜ、、、(誉め言葉)。ここから滑ったらどこに行っちゃうのでしょうか。。今度、バックカントリーの本をちらっと見てみよう。
(11:56)唐松岳頂上山荘(12:06)
無雪期は唐松岳頂上山頂の左側から回り込むようにして山荘に到着するのですが、積雪がある時期は山荘の上に到着します。この辺りはさすがに風がつよーい!!寒い!
山小屋はもちろん完全閉鎖されています。
少しレンズが曇ったまま撮ってしまいましたが、もうすぐ唐松岳の山頂です。下の写真の真ん中が山頂です。遠そうに見えるけど結構近いです。
(12:28)唐松岳(12:58)
山頂は人がたくさん!奥の真ん中に見えるのが剱岳です。
登山者のおじさま1「いやぁ~今日が初登山なんて、あんたラッキーやわー!!」
登山者のおじさま2「これははまってしまいますねぇ!!!はまるのわかるわぁーー!!!」
ぽこ心の声(えっ!?初登山が北アルプスの雪山の唐松岳?!すげー!)
とりあえず、晴天と絶景にみ~んな大喜びですよ。
山頂は強風っ!さすがにここでご飯は食べられないっ。強風の山頂で30分程長居して景色を楽しんだ後下山します。
下山途中、風が無くて平らで落ち着いた場所があったのでここで少し休憩。お昼ごはんにしましょう~。
わたし「そうだー!ハーフくん、わたしのザックの横ポケットに入っているもの見てみて~」
ハーフくん「これ?ですか...?あっ!これはっ!」
わたし「ハーフくんが欲しがってたピッケルカバー。りかちゃん(とおがわんでぃさん)から誕生日プレゼント。預かってきたよ!」
お昼ごはんを食べ終えて、早速ピッケルに取り付けてみるハーフくん。「やったぁ~!」と大喜びです。いいな~羨ましい。わたしも欲しい。
このピッケルカバー、軽くてコンパクトに収納できて見た目もカッコよいです!わたしも今度買おうっと。
さて、下山を再開しますか。
彩雲が現れたのですが、わたしのカメラには綺麗に映らず、、
この景色とももうすぐお別れ、、、(涙)
ハーフくんはおもむろに雪だるまを設置しながら下山。
下山って「あー、長いよー」「飽きたよー」「まだー?」とか考えることが結構多いです。
下山に飽きる例
・丹沢大倉尾根の下山
・北沢峠から戸台駐車場までの河原歩き
でも、今回はそんなこと思わなかった!下山中も目の前に北アルプスの壮大な景色が広がっているから。
「退屈しない下山ってレアだよねぇ!」と話しながら下ります。
(15:27)八方池山荘
八方池山荘に到着しました。
下山はリフト or スノボー
登山はここで終了、リフトとゴンドラで下山します。
野球少年くんはデポしたスノボーで下山するというので、ここで一旦お別れです。どっちが先に下山できるかなっ。負けないぞっ。
まぁ、普通に考えればスノボーの方が早いはずですが...。
スノボー下山、楽しそうだし、リフト代も節約できるしいいなーっ。と思いながらリフトに乗車。
リフトとゴンドラで下山中、こんな景色を望めるスキー場ってすごくいいなーと思いました。ずーっとヒャッハーな気分になりそうです。
リフトに乗りながらスノボー下山の野球少年くんを探しますが全然見当たらず、、、
ゴンドラ終点近くで、下山完了している野球少年くんを発見!やっぱりスノボーの方が早かったかー(当たり前)
野球少年くん「途中でコース間違えて、無理やり戻った。。負けたと思ったよ...(笑)」
下山後の温泉&食事
車を停めた駐車場の目の前にある八方の湯へ。
大人800円ですが、事前に野球少年くんが準備してくれた割引券(←準備のよさにぽこ感動)で100円引きの700円になりました。モンベルカードの割引もあるので、行く方はお忘れなく。
こちらの温泉はシャンプ・コンディショナーが分かれていて、洗い場もドライヤーも適度にあって、きれいで快適な温泉でした。
(でも、男子の方は込み合っていて洗い場待ち行列になっていたそうです。)
さて、温泉の後は大町のお食事所カイザーへ!丁度夜の営業時間になった!こちらは鹿ジビエがウリです。
でも、わたし、何故だか毎回カキフライ定食(1500円)を頼んでしまう。。。もう4回連続頼んでいます。そろそろ他にいきたい。けど、カキフライが好きすぎて、カイザーのカキフライが美味しすぎてどうしても頼んでしまいます。広島産の牡蠣で大粒でとっても美味しいのです!
山の真ん中で食べるカキフライ。いかがでしょう。
ハーフくんは鹿ステーキ定食(2040円)。「鹿大好きなんですよー!!」(テンションアップ↑)
野球少年くんは鹿メンチ定食「鹿っぽさがあんまりわからない...」(←クセがないということですね!)
安全に楽しく美味しく登山を終えて帰路に着いたのでした。
まとめ
- 北アルプスは3月以降のほうが雪が締まっていて歩きやすい、を実感した登山でした。
- 彩雲が見れたのはラッキーでした!
- 次回カイザーに行ったら絶対にカキフライ以外のものを頼む!
- あんなに山に人がいるとはビックリ!
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