涸沢カールへ紅葉テント泊登山(2/2) 紅葉に彩られたパノラマコースで下山
2017/10/16
おはよーおはよー!紅葉最盛期の涸沢カールで迎える朝。寒さを覚悟していろいろと準備していきました。
の続きです。
防寒対策として、NANGA オーロラlight(オーロラライト) 350DX レギュラー & SOL(ソル) エスケープライトビィビィ & バフバフのダウンジャケット & ナンガ ポータブルダウンパンツ & 強力な使い捨てカイロ「ヒートチャージャー」でなんとかギリギリ寝ることができました ぽこ(@TripNotes_poco)です。寒がりです。でも、昨年よりは寒さに慣れたと思う!
バフバフのダウンジャケットはかなり有効でした。
さて、涸沢カールと言えばモルゲンロートが有名です。
モルゲンロートとは朝日が山を照らして赤くなる現象のことです(ざっくり)。涸沢カールに泊まったらこれを見ないと意味がない!というぐらいのメインイベントです。
赤く輝く穂高連峰。すごいねー!綺麗だねーーー!
ぽこは起きたらこれだった...。
アレ??明るくね?
耳栓がっちりして寝てたら、モルゲンロートを普通に見逃しました。びっくりしましたよ...。
ぽこ、白目、、、何しに来たのか謎...。
気を取り直して朝ごはんを食べて撤収準備です。7:30ぐらいに出発するつもりで準備をします。テントは全く結露していませんでした。お陰で撤収が楽~。
周辺のテントは結露したり凍ったりしたものもあったようなので、テントや環境によるのかもしれないです。
6:30頃、かめのこちゃんは知り合いのおじさまと共に北穂へ向けて出発しましたので、3人で下山します。
コースについて
ルート | 涸沢ヒュッテ(08:20)→(09:49)屏風のコル(09:58)→(10:24)屏風の耳(10:39)→(11:05)屏風のコル(11:09)→(12:50)中畠新道分岐→(13:28)新村橋(パノラマ分岐)(13:29)→(13:39)徳澤園(14:06)→(14:08)徳沢公衆トイレ(14:09)→(14:42)徳本口(徳本峠分岐)(14:43)→(14:47)明神館(14:54)→(15:33)無料トイレ→(15:41)上高地バスターミナル |
歩行距離 | 14.02km |
所要時間 | 山行 6時間16分 休憩 1時間5分 合計 7時間21分 |
メンバー | 3人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図 42. 槍ヶ岳・穂高岳 上高地」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
2017年10月1日(日) 涸沢カールからパノラマコースで下山
涸沢ヒュッテ(08:20)
だーいぶのんびり撤収作業をして涸沢カールを出発します。この景色の見納めだと思うと少し寂しいですね。
下山はバリエーションルートのパノラマコースで下山します。パノラマコース入り口。
要注意な道のりということになっています。前回も歩いているので大丈夫だろう。
ちなみに、こちらのパノラマコースは残雪が遅くまで残るので7、8月ではまだ開通していないことがあります。今年(2017年)は8月31日に開通しましたよ。
パノラマコースを少し歩くと、10分ぐらい?涸沢カールを見渡せるポイントに到着します。狭い登山道ですが、多くの方が写真撮影をしていました。ここまで、写真だけ撮りに来る人も多いみたいですね。
午前中は山が影になってしまうので午後のほうが良い写真が撮れそうです。
岩壁に沿って作られた道を慎重に歩いていきます。
ところどころ崩落しかけている箇所もあり、雪があったらこりゃ危ないわっ。
槍ヶ岳が少し見えています。あんな少ししか出ていなくても分かる、圧倒的存在感!
パノラマコースから一般ルートを見下ろすことができるんですよ。〇で囲った部分、めちゃくちゃ渋滞している!!!人が蟻のようだ...。パノラマコースで良かったな、と思う瞬間でした。
少し歩くと渋滞していました。なんだなんだ?と思って様子をみていると、岩場(ロープ有り)の下りで渋滞しているみたい。
安全に通行しないといけないからみんな慎重です。
再び渋滞ポイントです。今度はロープ有りの岩場を下る箇所。
岩場を降りた先には、カラカラカラ、、、ってずっと聞こえてくる。
何かと思ったら細かい落石がひっきりなしに続いているトラバース道がありました。気をつけて、素早く通過しよっ。
↓カラカラポイント。
登山歴20年ぐらいのうっちー「なかなかデンジャラスなコースなので、パノラマコースなどというのんきな名前をつけている場合ではないのではないだろうか。それこそザイテン!みたいな名前を付けたほうがいいのでは。」
わたしもそう思います。
その後もいくつかの岩場を乗り越えてゆきます。渋滞しがちではありますが、通常ルート程ではないだろう。。
1時間程細かくアップダウンを繰り返して、ついに稜線に出ました!ずっと緊張を強いられる(?)薄暗い日陰のトラバース道を歩いてきたので、明るさに「わぁぁぁ!!!」って感激。
梓川はまだまだ下に見えます。
稜線をもう少し歩くと、屏風の耳への分岐点です。
こちらのコースも紅葉がとっても美しいです。短い秋ならではの光景を満喫しつつ歩く稜線歩きです。
稜線から、再び涸沢カールを一望することができます。ほんっと美しいなぁ~~。
(09:49)屏風のコル(09:58)
屏風のコルにはデポされたザックがずらりと並んでいました。てか、こんなにたくさんの人が登ってるの?!
少し盗難が心配だったりしますけど、われわれもここにデポして屏風の耳に登りましょう。
屏風の耳へ向けて出発。
岩の道を登って行きます。
槍ヶ岳がはっきりくっきり。
途中、紅葉に彩られた素敵な池がありますよ。
はぁ、、、本当に美しい。青空と紅葉が素敵すぎる~。
さて、もう少し頑張って山頂を目指します。岩の道をひたすら登っていきます。
山頂を見ると、先に到着したうっちーが佇んでいるのが見えます。
(10:24)屏風の耳(10:39)
屏風の耳には景色を楽しんでいるたくさんの人がいました。まぁ、あれだけザックがデポされていたことを考えると少ないような気がしなくもないです。狭い山頂大混雑っ。
涸沢カールはだいぶ遠くなりました。
さ、屏風のコルに戻ろう。
(11:05)屏風のコル(11:09)
屏風のコルに戻ってきました。ザックを回収し、ここから本格的に下山です。やっと下れます。
あまりに暑いので、ほっかむりをするうっちー。サングラスと相まってなかなか怪しい。が、良いぞ。
特筆すべき箇所はほとんどありませんので、さらっと通過。岩が多いです。
(12:50)中畠新道分岐
河原の分岐点です。
梓川に向けて黙々と降りていきます。まだまだ先は長い。。
平地の林道のようなところに出たらあとはほぼほぼ平地です。
(13:28)新村橋(パノラマ分岐)(13:29)
あぁぁ、やっと新村橋まで来ました!長い下山でした。。
「この橋、そんなに一杯歩いて大丈夫ですかねー?」
6人ぐらいの登山者が連なって歩く様を見て心配するうっちー。
なるほど、それもそうだなぁと思って案内板をみると「10mおきに歩いてね」という内容のことが書いてあります。
ダメじゃん!前の人たち、詰まって6,7人歩いてるの。ダメじゃん。
ということで、われわれは律儀に(笑)距離を開けて橋を渡ります。風が強いなぁ。揺れるなぁ。
橋を渡り終えると、昨日の朝歩いた上高地の道です。
徳澤園のカレーライスとチャーハンとソフトクリームを目差して歩くよーっ。
見えてきた。
(13:39)徳澤園(14:06)
徳澤園は大混雑!9割以上が登山者です。
美味しいと評判の野沢菜チャーハンを食べてみたかったのですが、「今期は終了しました。」ですって!今期??そういうものだったのですね。
では、前回、徳澤園でテン泊したときにも食べたカレーライス(900円)を頂くことにします。ビーフが大きいのが入っていて家庭的なお味で美味しいのです~!
カレーライスを食べ終わったら、ソフトクリーム(400円)を食べながら上高地バスターミナルを目差して出発します。
徳澤園のテン場もテントがまぁまぁ張られていました。ここは本当に良いテン場なのです。
徳澤園のテン場についてはこちらをご参照ください。
河童橋
上高地バスターミナルが近づいてくると、観光の方が増えてきます。
サンダルに履き替えて川に突入するうっちー。「つ、冷たいっ」
手を付けてみますが、これは10秒も耐えられません。冷たい。
(15:41)上高地バスターミナル
上高地バスターミナルに到着~。しかし、まだまだ、、、バスかタクシーを利用して、沢渡駐車場まで戻らなくてはなりません。
バス待ちはすごい行列!われわれは3人でタクシーに並ぶことにします。前に並んでいたご夫婦が「3人ならわたしたちと合わせて5人なので、タクシー相乗りしませんか?」と仰るので同意。
タクシーもまぁまぁ長蛇の列で30分ぐらい並んだかな?!でも、バスの列よりは早かったはず。
5人乗りタクシーで沢渡駐車場方面に向かいます。
タクシーの運転手さんに「1人820円ね。」と言われたのだけど、そうすると820円×5人=4100円。
でも、後で<上高地周辺料金案内>を確認したところ、上高地→沢渡は定額で4,200円って書いてあるの。おまけしてくれたのかぁ?間違えたのかなぁ?
駐車場に無事に到着。お風呂に行きましょう。
下山後のお風呂
さわんど温泉 梓湖畔の湯へ向かいました。大人720円、子供360円です。
中はあまり広くなかったです。浴槽は内湯と露天がありました。出入り口のところに温泉で茹でた?ゆで卵が売ってました。
まとめ
- 涸沢カールに登って降りるだけののんびりプランでしたが、感覚的にはお祭りに行った感じでした。こういう山も"たまには"楽しいな!
- 何より、紅葉の最盛期に涸沢カールでテン泊して紅葉を見る!という経験をすることができてよかったですよ。興味のある方は、一生に一度ぐらいは是非行ってみてください。混雑は大変だけどそれはそれでレアなので面白いですよ。
- 同じぐらいの日程で、日本百名山一筆書きの田中陽希さんも来てたみたい!下山時に1000人ぐらいとすれ違ったそうですよ。
以上、涸沢カール 紅葉テント泊登山2日目パノラマコースで下山レポートでした。
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