立山1泊2日雪上テン泊登山(1/2) 快晴の立山で初めて雷鳥さんに会ってテント張って雄山に登る
2017/07/28
立山で雪山テント泊の写真を見せられて憧れていたの雪の立山へ。立山黒部アルペンルートの全線開通日の初日です♪
立山黒部アルペンルートって聞いたことはあるけど、なんなのか良く分からなくて、、、観光ルートなのかな?毎年11月頃に閉鎖して、4月にオープンするって知らなかった!有名なの?
コースについて
ルート | 室堂(08:44)→(08:54)みくりが池温泉(08:55)→(09:42)雷鳥荘(09:53)→(10:16)雷鳥沢キャンプ場(13:32)→(13:52)雷鳥荘→(14:29)立山室堂山荘(14:30)→(15:34)一の越山荘(15:38)→(17:04)雄山(17:10)→(18:27)雷鳥沢キャンプ場 |
歩行距離 | 8.42km |
所要時間 | 山行 7時間8分 休憩 3時間49分 合計 10時間57分 |
メンバー | 3人 |
参考にしたもの
「山と高原地図 剱・立山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
2016年4月16日 東京から立山黒部アルペンルートの立山駅へ
23:30頃、都内某所を出発して、途中コンビニに寄りながら立山駅近くの駐車場に05:00頃到着。駐車場はポツポツ空いているといった感じで、満車ではないけどもうすぐ満車になりそうな状態でした(けど、駅から離れればもう少し空いているのかも?!)
すぐに、テン泊さんがケーブルカーの切符売り場に並んでくれました「先に並んでるから準備できたらきて~」
準備をして切符売り場に行くと、まぁまぁの列が出来上がっていました。
今日はみんなが待ちに待った(?)立山黒部アルペンルートの全線開通日です。最前列の人はなんと04:00頃から並んでいるとのこと...。わたしたちは05:00から並んで、チケットが発売されたのは05:40でした。それでも、臨時で出たと思われる始発の06:40の便には乗れず、始発の次の便06:50になりました。恐るべし立山黒部アルペンルート人気。さすがオープン初日ですね。
ちなみに、立山駅から登山口がある室堂駅の往復4,310円、なかなかのお値段ですね。
立山黒部アルペンルートの荷物ルール
ちなみに立山黒部アルペンルートを利用する際の細かい荷物ルールが今年から始まったみたいです。
登山・バックカントリーの方はよくチェックしておくとよいです<立山黒部アルペンルート-手荷物安全対策のお願いについて>
ざっくりルール説明すると「スキー板・スノーボードはカバーをする。ピッケル・アイゼン・ストックなども全てカバーしてさらに袋に入れる」というルールなのですが、実際の運用はかなり適当で、全然守っていない人もいるのに全く注意されず、まともに守っているのがビミョーな感じでした。スタッフによって言うことがまちまちだったりするので、そのうち統一されるといいなーっ。
立山駅
チケットを購入したら一旦駐車場に戻って荷物を準備します。荷物の量が半端ないテン泊さん...。今日はバックカントリーに挑戦するそうです。
立山駅からケーブルカーに乗ります。結構ぎゅーぎゅーに詰め込まれ、全員が座ることはできないのですが、乗車時間は7分程なので登山をするぐらいの人なら座れなくても問題ないですね(座れたから座ったけど)。
美女平駅
無事に美女平駅に到着。
ここからは立山高原バスに乗ります。立山高原バスは乗車時間が50分と長いので必ず座れるようになっています。大きな荷物はバスの荷物室へ。
個人客は肩身が狭い、、、というか団体客が優先されてスルーっと通されるばかりなので、個人客はガンガン行かないと進めなくなります。また、乗客は外国人観光客が大半(中国・韓国以外に欧米系も多い)なので、なにか問題があって話しかけても日本語が通じないです。
立山高原バスに乗っているとウトウト、、、車の中で少し寝かせてもらったけれどもやはりみんな殆ど眠れず、運転している人はもっと眠れずで全員が夢の中へ、、、はっ!!!と目を覚ますと銀世界が広がっていた!!!
雪の大谷、例年は20mの高さの雪壁になるそうですが、今年は雪が少なく、それでも13mもある!毎年雪を削って立山黒部アルペンルートを開通させるってすごい努力だなぁ、、、と思います。
室堂から雷鳥沢キャンプ場まで
室堂(08:44)
室堂に到着しました!ホテルや売店がたくさん。観光客もたくさんです。
登山届けを提出して室堂駅を出発します。ビーコンについては特に何も言われず。。。<富山県山岳遭難対策協議会>では「必須装備」みたいな案内をしていますが「義務ではない」ので特にチェックはされないようです。もしかして荷物と同様に、これもチェックする人によるのか...。
さ、さて!今日のメンバーはテン泊さん・ハーフくん(ただしハーフではない)・ぽこの3名です。
外に出ると一面の銀世界。み~んな白い世界にウキウキして嬉しそうです。天気も良いし、今日は最高じゃーー!!
まずはみくりが池の周りを歩いて、みくりが池温泉方面へ。
歩いているとハイマツ帯の中に雷鳥さん発見!!!初めての雷鳥さん!!!でも、ちょっと遠いので先に進みましょうか、、、
みくりが池温泉(08:54)
「ここ日帰り温泉あるよ」とテン泊さん。
雪が黄色くなっている一帯が見えてきました。硫黄で黄色くなっているようです。
反対側の景色を見ると、雪面がつるつるピカピカしてる!すごく滑りそうですね。。。
みくりが池温泉を通り過ぎて歩いていると登山道を外れた脇のハイマツ帯に数人のカメラマンがいるのを発見。テン泊さんが近づくとカメラのおじさまが「雷鳥いるよー」とヒソヒソ声で教えてくれました。さすが!雷鳥がいるところに雷鳥専属カメラマンあり!
ハイマツ帯にそーっと近づいていくと、、、いたよ~雷鳥さん!!
雷鳥に静かに興奮しながら観察していると、なんと飛ぶところを見ることができました。周囲のハイマツを観察していると、他にも雷鳥が!すごい、立山ってゴロゴロ雷鳥がいるんだ〜。
雷鳥さんに会えて感激…ライチョウの足跡。
と、羽!
雷鳥カメラマンたちは、こういった羽や足跡やフンを見つけて雷鳥を探すそうです。
さて、登山道に戻ろう、、、としたら、ハーフくんが踏み抜いて埋まった!
雷鳥荘(09:42)
雷鳥荘を通り過ぎたところで雷鳥沢キャンプ場が見えてきます。斜面の下にあるやつ...。
「あれっ。(キャンプ場の)管理事務所が掘り出されている!」「ほんとだー!ていうことはトイレに行くのに遠くまで歩かなくていいの?!」
トイレはキャンプ場から10分程歩いた山小屋に行くしかないと聞かされていたのでラッキーです!
キャンプ場と斜面を見つめるテン泊さん「オレここからテン場(雷鳥沢キャンプ場)までスノボーで降りるね」と言うので、テン泊さんがお腹に抱えていたザックをハーフくんが預かります。
靴を登山靴から履き替えスノーボードを装着っ。
ザックが重くて斜面に行けなくなったらしく「ぽこ、ちょっと斜面まで押して」と言うので、ドキドキしながら突き落とします。ざっーっと華麗に降りて行くテン泊さん。羨ましすぎる…。スノボー下山。
無事に下までついたかな?写真の真ん中の人かな?
と思ったら違った。テントの横を歩いています。んじゃ、ぽことハーフくんは地道に歩いて降りましょう。
雷鳥荘から下の斜面は踏み抜きまくりで辛い。しかも、一回はまると、湿った雪が足の形になってなかなか抜けないっ!もがくハーフくん...。ザックを下ろしてもがきますがまだ抜けません。結局、ハーフくんのザックからシャベルを出して掘り出しました。これ、ソロ登山で踏み抜いたらどうしましょうか...。
下からテン泊さんがこちらを見ています「何、あんなところでショベル出して遊んでいるんだろ...」
なんとか雪から抜け出し、ぽこもハーフくんも踏み抜きしまくりながらキャンプ場に近づくことができました。。。踏み抜きですっごい疲れたぞ。。
雷鳥沢キャンプ場(10:16)
無事に雷鳥沢キャンプ場に到着しました。広~いテン場です。場所選び放題!とりあえず、管理事務所から遠すぎない位置を決めます。
動画を撮ってきました♪
雷鳥沢野営管理所
管理所を偵察、、、トイレとかどうなってるかな。
水がじゃんじゃん出てる!!素晴らしい!
トイレも綺麗にお掃除されてる!!!すばらしい!しかも水洗!すごい!
トイレと水に問題ないことが分かれば安心ですね。
雷鳥沢キャンプ場にテントを張るよ
偵察から戻ると、テン泊さんとハーフくんが場所を決めて整地を始めていました。
ちゃんとぽこもやってます。暑いです。
ブロックを切り出して周囲に積み上げていきます。テントを3つ張るからそれなりのスペースが必要です。
途中で「あっ!入り口がないよっ!」とテン泊さん。「さっき外から写真撮るときに薄々気が付いてた...」「言ってよ~。入り口作ろうっと」
出来た出入り口がこれです。
立派な入口を作って満足気♪
整地が完了し、各テントのグラウンドシートを敷いて位置決めをします。
フライクリークUL1Exは風に強い構造ではないので、今晩からの強風予報が心配です...。そもそも雪上で使うテントじゃないような気がする~。
テント設営完成!最終的にこうなりました!テン泊さんはBlackDiamond(ブラックダイヤモンド) ファーストライト、ハーフくんはアライテント(ARAI TENT) ドマドームライト2 、ぽこはビッグアグネス フライクリークUL1Exです。
なんだかんだでテント設営に3時間ほど、、、ちょっと食べたら山に行こう~。
雷鳥沢キャンプ場から雄山ピストン
山に出発しますよ。せっかくなので、やまどうぐレンタル屋でレンタルしたビーコンを装着します。あとアイゼンも装着して、、、不要な装備はテントに置いていくから体が軽い~。
雷鳥沢キャンプ場出発(13:32)
踏み抜きに注意しながら、先ほど下った斜面を再び登ります。
立山室堂山荘に向かい、一の越山荘経由で雄山に登ります。
ハイマツ帯にカメラマンがたくさんいる、ということは雷鳥さんがあのあたりに現れているということですね。
テン泊さんはスノーボードを背負っています。すごい...。
斜面にステップを刻みながら登って行きます。
山四九、これがなんなのか分からず。。誰か教えてください。
立山室堂山荘が見えてきた。
立山室堂山荘(14:29)
斜面をトラバース。しっかり道ができているので歩きやすいです。ありがたや~。
バックカントリーの人たちが楽しそう!「ひゃっほ~~」「ひゅっひゅっ~~」叫びながら滑っていました。そりゃこんな天気なら叫ばずにいられないでしょうね。楽しそうだなぁ。気持ちよさそうだなぁ。羨ましいなぁ~~~。
一の越山荘(15:34)
ココから登る斜面がすごく急なのでピッケルを出しました。
一の越山荘から急斜面をひたすら上がって行きます。
一の越山荘がもう小さく見える。
空が、雲が綺麗な色で、でも、急斜面疲れる、、、アイゼンを装着しているので岩に注意しながら登って行きます。
夕方っぽい雰囲気に。というか、もう16時ぐらいです。他には誰も登っていないです。
ハーフくんがとっても元気なので先に行ってもらうことに。ぽことテン泊さんは荷物を途中でデポして頑張って後を追います。景色が綺麗なのでがんばるー!!
雄山(17:04)
やたら疲れながらなんとか到着しました。。。テント場の整地に体力使ったからだ!ぜーはー、、、、
強風で寒いのでさくっと下山しましょ。
荷物を回収します。風で飛ばないように石で抑えました。
ここからテン泊さんはスノボー下山するとのことなので、とりあえず先に出発。
斜面を駆け下りるハーフくん。あれ、その先になんかいる、、、
すでにスノボーで降りたテン泊さんが寝てる?!お尻を浮かせて寝てるようです。羨ましい。
降りてきた斜面を振り返ると、青空に月が出ていました。
絵になる男2人。
なかなかの急斜面を下ってきました。
合流した、と思ったら再びスノボーで下り始めるテン泊さん。羨ましい...。ひたすら後を追います。この辺りは全然踏み抜きがなくて走りやすかったです。
雷鳥沢キャンプ場まで続く、ブルドーザー道に到着しました!
夕暮れの中、テント場に戻ります。
雷鳥沢キャンプ場(18:27)
なんだかすごーく疲れてしまって、寝袋の中で少し休憩させてもらいました。
起きたらすきやきでみんなで晩御飯!けど、頭痛で体調がすぐれず、テン泊さんが買ってきてくれた美味しいお肉をたくさん食べることができなかったです。悲しいっす...。もしや高山病なのか?!
明日は悪天候・暴風予報です。天気が良ければ立山三山縦走したかったけど、悪天候なので、ゆっくり起きて8時半ぐらいに出発して温泉に入って帰りましょーかね、ということになりました。オヤスミー!ZZZzzzzZZz...
みんなが使ったテント等
ブラックダイヤモンド ファーストライト+前室
テン泊さんはシングルウォール。広くて快適そうです。
別売りの前室も付けていました。
アライテント ドマドーム2
ハーフくんは前室が広いラグジュアリーテント。2kgぐらいの重量があって重いのですが、担げる体力があるならいいですね~!
ビッグアグネス フライクリークUL1Ex
ぽこは半自立式の軽量テントです。狭いけど軽いです。1kgちょっとしかないの。それにしても、このテントで雪上テント泊すると思わなかった~(笑)
ショベルも!
あと、雪上テント設営に絶対に必要なもの。それはショベル!(ショベル?シャベル?スコップ?)
たまたま全員が持っていたランタン
こちら、超軽量でソーラー充電ができてなかなか明るい。2人用テントぐらいまでなら1個で余裕の明るさです。何故か今回のメンバーが全員持っていました。
続く。
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