Trip Notes -旅のメモ-

登山・トレッキング・テント泊・縦走・雪山・オリエンテーリング・山道具や海外旅行女性一人旅などに関するブログ

唐松岳-五竜岳1泊2日テント泊登山(1/2)八方池山荘-唐松岳-小屋締め間際の五竜山荘

      2017/07/28

八方池の鏡

ホント今年の夏は週末・連休共に天気に恵まれなかったよなぁ、、と思うぽこ(@TripNotes_poco)です。久々の晴れが予想される週末がやってきました。さらに、その週末は唐松岳頂上山荘・五竜山荘の営業最終日。これはなんとしても行きたい!

新宿-白馬方面の高速バスの金曜深夜便はいつも人気で夏の間はチケットを確保するのが大変です。帰りのチケットは取れたけれども、出発日のチケットがどうしても取れず、キャンセルが出ないかとチェックしまくったところ運良く出発の前日にチケットをゲットすることができ、ずっと歩きたいと思っていた後立山連峰の一部・唐松岳-五竜岳の縦走登山を実行することができました♪

天気予報は最高!こんなに良い天気は、お盆前の北アルプス縦走以来です。ただ、稜線の夜は氷点下の予報なので、寒がりのぽこは厳冬期シュラフ(ISUKA Air 810EX ショート 1.3kg)を背負って行ってきました。また、出発の2日前は雪が降ってすこ~し積雪(5cmぐらい)があったとのことなので、念のためモンベルのチェーンスパイクも持って行きました。

約2ヶ月ぶりのソロテン泊登山。最高の天気予報にわくわくが止まらない。

コースについて

ルート 八方池山荘(07:49)→(08:11)石神井ケルン→(08:19)八方山(08:20)→(08:39)八方池→(09:21)扇雪渓(09:29)→(10:07)丸山→(10:52)唐松岳頂上山荘(10:53)→(11:07)唐松岳(11:19)→(11:33)唐松岳頂上山荘(11:45)→(11:56)牛首→(12:58)大黒岳(12:59)→(13:55)白岳(13:56)→(13:57)遠見尾根分岐(13:58)→(13:45)五竜山荘
歩行距離 8.9km
所要時間 山行 5時間32分
休憩 37分
合計 6時間9分
メンバー 2人→1人

参考にしたもの

「山と高原地図 35 鹿島槍・五竜岳」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。

登山口までの交通

唐松岳日帰りするじゅんこさんと一緒にバスタ新宿を23:05出発する白馬方面行き高速バスに乗ります。料金はクレジット決済で6,100円。クレジット以外だと+100円です。(ちなみに、登山バスとして有名な毎日あるぺん号は集合場所が辺鄙な上、バス車内にトイレが無くキャンセル代金がものすごく高いというのに今回と同じルートだと7,200円もします。ほんと足元見た値段だなー。)

さて、バスは途中SAで休憩を挟み、定刻より早く、5:30に白馬八方に到着しました。時々目が覚めたものの、睡眠導入剤効果で到着まで一回も動かなかったです。若干睡眠不足だけど概ね元気!まだ、外は薄暗いです。
白馬方面行高速バス

登山口までは歩いて登る方法(1時間ぐらい?)とゴンドラ&リフトを乗り継いで登る方法があります。
本日のゴンドラの営業開始時刻は7:00で後1時間以上もあります...。へたれなわたしたちは下で待つことにしました。バス降車地点の近くのローソンで買い物をしていると、ローソン隣にある八方温泉の足湯がちょうど始まった(6:00開始です)ので早朝から足湯に入っちゃいます。深夜バス座りっぱなしで浮腫んだ足にいい感じ~です。朝から良いですね~。
八方温泉の足湯

麓からは白馬三山がよく見えます。白馬三山

足湯に入っていると白馬三山がモルゲンロートに!!!わぁぁぁすごく綺麗。
白馬三山のモルゲンロート

五竜岳もモルゲンロートになりました!本日登頂予定の唐松岳はここからは見えません。五竜岳のモルゲンロート

足湯に入っていると、車でやってきた男性に話しかけられました。「ゴンドラのチケット買いました?」「まだです」「2,000円で買いませんか?」。ほぉ...。往復チケットが必要なのはじゅんこさんだけなので「1枚なら、、、」と、言って、少し不安に感じつつ、謎の招待券を譲っていただきました。往復の定価は2,900円なので900円のお得。

6:30になったので10分ほど歩いてリフト乗り場に移動します。早朝から並んでいる人々はさすがに登山者ばかりですね。登山口である八方池山荘までゴンドラ1つ、リフトを2つ乗り継いで行きます。自分の片道チケット1,550円を購入し、先ほど足湯で譲ってもらった招待券は往復チケットに引き換えます(良かった本物だった!)。
ゴンドラアダムチケット売り場

ゴンドラの中でテン泊装備っぽいソロの女性と一緒になったので話しかけてみたら五竜山荘でテン泊するって!同じだわーい!(以後、このブログの中では隣のテントさんと呼びます。)
ゴンドラアダム

どんどん近づいてくる白馬三山に興奮しながらゴンドラアダムを降りてリフト・アルペンクワッドへ。
アルペンクワッド

最後のリフト、グラートクワッド。リフトの脇は紅葉が綺麗です。
グラートクワッド

あっとゆーまに標高1830mの八方池山荘に到着!大町市内が小さく見えます。

2016年10月15日 八方池山荘から唐松岳へ

八方池山荘(07:49)

今日の山歩きが始まります。好天が予想される土曜日なだけあり、早朝からたくさんの登山者が歩いています。樹林帯歩きなしでいきなり尾根が見渡せます。
八方尾根

(08:19)八方山(08:20)

八方尾根にはケルンがたくさんあります。こちらは標高1974mの八方山ケルンです。
八方山ケルン

息(やすむ)ケルン。ここで遭難された息子さん息(やすむ)さんを想ってお父さんが建てられたそうです。
息(やすむ)ケルン

不帰ノ嶮(かえらずのけん)のギザギザが見えてきました。あのギザギザも歩きたい~。
不帰ノ嶮

八方池ケルン、またの名を顔ケルン。顔にしか見えないよ!!モアイの仲間みたい。
八方池ケルン

(08:39)八方池

すごーく綺麗な八方池。下に降りればよかったのですが、登り返すのが面倒で降りず。。
八方池

ちなみにこの記事トップの写真は隣のテントさんに借りた写真です。

(09:21)扇雪渓(09:29)

扇雪渓という名前ですが、さすがに10月なので雪渓は皆無。今年は雪が少なかったですし。
扇雪渓

そのままスルーしようとしたのですが、人がたくさんいたので様子を伺っていると「雷鳥だよ(ひそひそ)」という声が。おぉっ!ライチョウさんだと!!ちらっと見ると確かにライチョウさんがいます。興奮しすぎて近づき過ぎそうになったら、近くのおじさまに「あんまり近づいたらかわいそうだよ~!」って注意されました。そうだ、それは確かに!

きゃーきゃー!!丸々したでぶ~かわいい~。白が混じってきている!もうすぐ白い綺麗な大福みたいになるんですね!大福...。
扇雪渓の雷鳥さん

さっきのおじさま「もう一羽いるんですよ!見えてる?」え?どこ...?

いた!!手前のライチョウさんは風景に馴染みすぎて、奥のしか見えていませんでした...。
雷鳥二羽_R

観察していたら、トコトコとハイマツの奥に移動して行きました。
扇雪渓の雷鳥さん

ところどころ雪の残る登山道をどんどん歩いていきます。
八方尾根

すると、なにかの撮影していました。役者っぽい人が3人いたけど、テレビを見ないわたしにとっては全く知らない人たちでした。
八方尾根の山女日記の撮影

時々通行止にして撮影してたけど、何もこんなに人出の多い土曜日にやらなくても、、平日じゃダメ?と思ったわ...。撮影スケジュールとかいろいろあるとは思うけど。役者さんたちが、通りかかった登山者たちに「すみません。ありがとうございます。」と挨拶しまくっていたのが印象的でした。

後で、なんの撮影か調べたら、NHK BS「山女日記」という工藤夕貴さん主演のドラマでした。マジか、、気が付かなかった。ドラマ見たいけど、BS見れないです。どんなシーンになるのか気になるよぉぉ。NHKオンデマンドで見よう。

撮影はちょっと気になるけど、先は長いのでどんどん行きましょう。
八方尾根

(10:07)丸山

扇雪渓で雷鳥さんを見ながら休憩したばかりですが、急激にお腹が減ってきたじゅんこさんが、サッとザックからカツサンドを取り出したので唐突に休憩します。
丸山ケルン

トラバース道を抜けると唐松岳頂上山荘が現れます。
唐松岳頂上山荘

(10:52)唐松岳頂上山荘(10:53)

山荘の前にはたくさんのザックがデポしてあります。唐松岳に登る9割ぐらいの人はザックをデポして唐松岳に登ります。わたしとじゅんこさんもザックをデポして唐松岳へ。テン泊装備が詰まったザックを下ろしたので羽が生えたように、身体が一気に軽くなります。唐松岳はもう、すぐそこ!
唐松岳頂上山荘

時々唐松岳頂上山荘を振り返りながら、唐松岳山頂を目指して登っていきます。
唐松岳

(11:07)唐松岳(11:19)

剣岳をバックに山頂の碑。立山連峰が一望できる素敵な唐松岳の山頂。たくさんの登山者が休憩しています。
唐松岳

八方尾根を登って唐松岳頂上山荘に到着し、唐松岳に登ってきました。五竜岳の方を見ると、五竜山荘らしきものが見える!んん~~、、、ものすごく下って登り返す道のりですね。がんばろう。
唐松岳から五竜岳を望む

ひとまず、唐松岳頂上山荘に戻ります。

唐松岳頂上山荘から五竜山荘へ

後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)は白馬岳・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳、、などの名だたる山が連なる山群で、立山や剱岳などの立山連峰を眺めながら歩くことができます。

(11:33)唐松岳頂上山荘(11:45)

唐松岳頂上山荘に戻ってきました。とても立派な山小屋です。
唐松岳頂上山荘

トイレを貸していただきます。300円と少し高いけれども、とってもキレイなトイレでした。
唐松岳頂上山荘

じゅんこさんは日帰りのためここでお別れです。わたしは五竜岳に向かいます。
唐松岳頂上山荘の鐘

パラグライダーがやたら飛んでいました。羨ましい!白馬八方エリアはパラグライダーで有名みたいなのですが、どこから飛ぶんでしょうか。パラグライダー、今度体験コースで飛んでみよう。
唐松岳のパラグライダーのみなさん

(11:56)牛首

鎖場あるから気をつけろよ、の案内。ドキドキしながら先へ進みます。
牛首手前

鎖場に入る前に振り返ると、唐松岳頂上山荘がすごく立派な大きい建物だということに改めて気が付きます。
唐松岳頂上山荘

ハイマツの緑のトラバース道を歩き、
後立山連峰

右側に剱岳を眺めながらルンルン楽しく歩いていると、
後立山連峰

おっ、五竜岳を真正面に鎖場きたー。いい景色。
牛首の鎖場

登ったり降りたり、
牛首の鎖場

トラバースしたり、、テン泊装備で鎖場というのは不慣れなので慎重に進みます。
牛首の鎖場

緑のハイマツに囲まれた道に安心していると、
牛首の鎖場

またもや鎖場が現れて緊張を強いられます。なんでもない鎖場だけど、絶対に絶対に安全に通過しないといけないから。特に今回はソロだし。
牛首の鎖場

こんな道まで来ると一安心して気が抜けてしまいますが、こういうなんでもないところこそ事故が多い(気が抜けて事故る)ので気を付けましょう。
後立山連峰

唐松岳頂上山荘から見たままですが、結構アップダウンがあります。緩やかとはいえまだまだ登るのか。。
後立山連峰

日中は直射日光を浴びて結構暑かったのですが、霜柱がまだ残っていて少しびっくり。山の上は氷点下ですねぇ。。夜の寒さが心配です。
後立山連峰

(13:57)遠見尾根分岐(13:58)

ここまでくれば、あと数分で小屋のはず。。だけど、なかなか見えない~。
遠見尾根分岐

と思ったら、唐突に五竜山荘が見えてきました。
五龍山荘

あぁ!テン場、なかなか埋まってるなぁー。良い場所まだあるかなーっ?!
五龍山荘のテン場

(13:45)五竜山荘

唐松岳頂上山荘を出発して2時間ほどで到着。大した時間ではないけど、なんだか遠く感じました。。
五龍山荘

テン場が心配なので急いで受付をしてテントを張ります。テントを設営し終えた頃、隣のテントさんが来た!今到着したみたい。
遠くから手を振ったら「隣空いてますかね~?」と聞かれたので「空いてますよ~!」

NEMOのテントが2つ並びました。ひゃっほぅ。コレが名前の由来です。
五龍山荘のテン場

テン泊装備(わたしは12.5kg)で歩く道としてはなかなか大変だったけど楽しい道のりに素晴らしい眺望でした。

隣のテントさんとビールを飲んでしばし語り合います。隣のテントさんはザック17kgだそうです。すごい体力ある!解散後ダラダラして、梅チゲ雑炊を作って食べます。

外に出て景色を眺めると夕日は見えないけど、夕日に色に染まった綺麗な空が見えました。
明日、わたしは何時に起きるかなー?(←ソロなので自由です)
NewマットNEMO TENSOR INSULATED Sが超いい感じです!重いシュラフも持って来た甲斐があった。おかけで快適に眠れました。
おやすみーーっ!ZZZZZZZzzZzz

続く。

五竜山荘でテント泊してきたよ。絶景が望める稜線上のテン場

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