Trip Notes -旅のメモ-

登山・トレッキング・テント泊・縦走・雪山・オリエンテーリング・山道具や海外旅行女性一人旅などに関するブログ

武尊山で雪洞泊してきたよ(1/2) ひたすら雪洞を掘って鍋を食べる会

      2017/07/28

武尊山

雪かきで手首が腱鞘炎気味になった(汗)、、、ぽこ(@trip_notes)です。武尊山で憧れの雪洞泊をしてきました。みんなでひたすら掘ってひたすら食べて遊ぶ会です♪

事前打ち合わせ

今回の目的は登山ではなく、雪洞泊することです。
「絶対に雪洞泊を実行できるようにいろんな地域の候補を考えておこう!」ということで、雪洞泊の候補に出たのは以下の場所。

エリア 評価 コメン
黒姫高原・斑尾高原・武尊山 スキー場のリフトで標高を稼げる。歩行時間が短い。
タカマタギ 谷川岳の近く。
白毛門 人は少なそうだけど、重い荷物を背負って3時間半以上急登を登る必要があるので大変。
五竜遠見尾根 もう少し近場がいいっかなー。
谷川岳 × 雪洞のメッカ。雪洞多すぎ。人多すぎなので今回は避けよう。

直前の天気予報と照らし合わせて武尊山か白毛門か?ということになり、投票で最終決定したのは武尊山!

雪洞投票

雑な選択肢だな。。。

ちなみに、「武尊(簡単)」は剣ケ峰山の手前、「武尊(怖い)」は剣ケ峰山の先を示しています。

コースについて

ルート 川場スキー場剣ヶ峰山雪洞ポイント
歩行距離 不明
所要時間 山行  1時間弱
雪洞掘 6時間ぐらい
合計  7時間ぐらい
メンバー 8人

参考にしたもの

「山と高原地図 16. 山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。

登山口までの交通

都内某所に23時集合。そのまま近くの24時間営業のスーパーへ行って買出しします。その後、深夜のスーパーの駐車場で大きいザックを広げ、購入した食材やお酒を分担する怪しげな集団...。みんなパッキングに必死!雪洞準備

ぽこはあんまり荷物持ってない。スミマセン。。代わりに野菜切るの頑張ります。

車2台で川場スキー場に向けて出発します。途中SAやコンビニに寄りながら4時前に川場スキー場の立体駐車場に到着しました。リフトの開始時間は8時だから7時ぐらいには起きようかね~。だぁさんが用意してくれたシュラフに入ってオヤスミーZZZzzzz。。。

武尊山 雪洞泊登山(2017年2月25日)

川場スキー場(08:11)

立体駐車場のエレベーターを上がって8階へ行くとリフトのチケット売り場があります。
川場スキー場

チケットは登山届けと引き換えで購入できますよ。用意されている登山届けに名前や車のナンバーを記入してチケットを購入します。

「雪洞は危険です!」の前で雪洞登山の登山届を書くわれら。。いや、この案内は「剣ヶ峰山直下でやるなよ」ってことなので、ちゃんとそこは避けました。
川場スキー場

リフト1回450円。行きと帰りで2回ずつ使用するので450円×4回=1800円+ICカードのデポジットで500円必要です。
川場スキー場

チケットを購入したので最終トイレを済ませてからリフト乗り場へ~。

リフト利用者の98%ぐらいはスキー客。武尊山は日帰りの山で普通は宿泊しないので、宿泊道具を詰めた巨大なザックを背負った集団が異様に目立っちゃいます(笑)

「何あの人たちの大荷物....」な目で見られても気にしない!!!
川場スキー場

リフトに乗ってどんどん登っていきます。楽々、、、青空だー!
川場スキー場

リフトを乗り継ぎ、、、
川場スキー場

スキー場の一番上に到着!リフトで登るだけで絶景が拝めるので、「もうここで雪洞掘っちゃえばいいんじゃね?」的な空気が流れる(流れてません)。
川場スキー場

(09:08)川場スキー場上

雪の様子を見ると、ワカンが最適っぽく見えたので8人中6人がワカンを装着。しかし、これは失敗!この日、この先はアイゼンのほうがよかったです。装備の選択ミスったー!
川場スキー場

さ、剣ケ峰山をまずは目指します。スキー場のさらに先、登山者の領域へゴー!
川場スキー場

想像以上にパリパリになっていた急斜面を滑落しそうになりながら無理やりワカンで登り、、、
武尊山

わかりずらいけど、なかなかの急斜面なんです。
武尊山

稜線にでました。ああぁぁぁれ~~~曇ってきた。。さっきまでの青空はどこ?!
武尊山

大集団です。
武尊山

剣ヶ峰山を目指してどんどん進みます。
武尊山

そしてここが剣ヶ峰山!すっごい狭いところに密集しているみたいな写真です。実際狭いです。
剣ヶ峰山

(10:00)剣ヶ峰山

ガスガスのなか剣ヶ峰山に到着。誰かが標識を掘り出しておいてくれてた!
剣ヶ峰山

剣ヶ峰山の下りをちらっと見たら、ワカンはかなり無理があるように見えたので、、、
剣ヶ峰山

少し平らなところでワカンを外してアイゼンを装着します。

剣ヶ峰を下りその先へ。
剣ヶ峰山

雪洞によさげな斜面を見つけたけど、候補として取っておいて、もう少し先に進みます。

またよさそうな斜面がでてきたー。
雪洞泊登山
雪洞の作り方に一番詳しいしゃべくりさん「ここいいんじゃない?!プローブでチェックしよう!」雪洞泊登山

4人が持参してくれたプローブを斜面のあちこちに刺して積雪状況をチェック。積雪3m以上あればOKとのこと。ここに決定しました。
雪洞泊登山

初めてのプローブが嬉しくて(?)、謎のポージングをするだぁさん。そうか、中国武術か!!!ジェット・リーだね。
雪洞泊登山

「ここに決定だよぉ~~」
雪洞泊登山

雪洞作りするよ♪

場所が決まったので、雪洞作りを開始します!

まずはシャベル!斜面を削ってベースを作ります。
雪洞作り

ガスガスの中みんなでがんばってベースを作ります。8人なので横の長さ5mぐらいを確保します。
雪洞作り

せっせ、、、せっせ、、、と掘る。下に雪を落とす。連携作業でペースがつかめると、ベースが出来てきました。
雪洞作り

今度は、横に穴を掘るためにスノーソーで入り口を四角く切り取りシャベルで横に掘っていきます。掘るための入り口は3箇所作りました。
雪洞作り

メンバーがどんどん掘り進めていき、また別のメンバーが出た雪を外に掻き出していきます。

3箇所ほぼ同時に始めたはずなのに、親方さんがやたら速い!すっごい速い!!
雪洞作り

親方さん「小学生のとき雪国で育ったからー。学校行くのもラッセルだったよ!」へぇ。雪国って普段からラッセルなんだぁ~。

りかちゃんもすごく頑張って掘ってます!!
雪洞作り

ハーフくんも掘りまくるーっ。どんどん雪ブロックがでてくるよ!
雪洞作り

おーっ!少し青空が出てきました!
雪洞作り

しゃべくりさんが、雪洞を示す旗をたくさん作ってきてくださったー。これを雪洞の上に立てて、雪洞がここにあるよ!ということをアピールして注意喚起します。
雪洞作り

雪洞のずーっと上のほう、登山道を歩いてくる登山パーティーの中に見覚えのある人がー!おっちゃんだ!
わたし「はろー」
おっちゃん「うわぁぁぉぉーーー!!!ぽこさんじゃん!!何やってんの?」
わたし「わたしたちは今、8人で雪洞を掘っているよ!」
おっちゃん「へぇー!がんばってー!」

武尊山の山頂に向かっていくおっちゃんを見送ります。

同じ作業をずーっとしているのも大変なので適宜ポジションを入れ変えます。そろそろトイレが気になってきた。雪洞作りで出たブロックがかなりしっかりしていて捨てるのは勿体ないので、これでイグルーのトイレを作ります。

掻き出した雪が雪崩のデブリのようだ。。。
雪洞_10_R

雪ブロックをせっせと運ぶNイル子ちゃん。しゃべくりさんもたくさん運んでくれた!
雪洞作り

Nイル子ちゃんと一緒に途中まで作ってみた。
イグルートイレ

けどセンスの無さがやばかったので、だぁさんに代わってもらいました。。。

だぁさんがすごい集中力で立派なトイレを作ってくださったーーー!!!スノーソーで平らにしながら積んでいくのね。そうだね、、、(無理やり積んでたら途中で崩れてどうしょうもなくなったわたし、、)屋根は特に必要ではないので作ってないですよ。
イグルートイレ

穴に用を足したら雪をかぶせます。紙は当然持ち帰り。
イグルートイレ

さて、雪洞ですが、、、笹が出てきてしまいました。

しゃべくりさん「いやー。笹が出てきちゃったねー。でも、ここに笹があるなんて分かりようないよね!!」
わたし「うん、無雪期の武尊山を知り尽くしていない限り無理だと思うー!」

笹を切りながら、三箇所から掘った横穴を内部を貫通させて一つの穴にします!

貫通した!!
雪洞作り

ビール飲みつつ。。。
雪洞作り

気が付けば素晴らしい眺望が目の前に!!!今、山頂に行っている人たちが羨ましいですね!
武尊山

少しずつ中を掘り広げ、天井も削って高くしていきます。腕が疲れる。。。削っては雪を外に出し、床面を平らにし、、、ひたすら掘っていきます。中は笹くさいです。

武尊山ピストンから戻って来たおっちゃんが現れました。「どぉー?ぽこさん、ちゃんと働いてるー?」
わたし「働いてるよっ!!!」
おっちゃん「中みせてー」
わたし「見てみてー」

「結構広いね!笹くさいね!」はい、その通りです...。

わたし「山頂は風強くなかった?どうだったー?」
おっちゃん「は?オレだよ?」
わたし「お、おぅ...。」
おっちゃん「オレがいたら、晴れてるし風も無いに決まってんじゃん」
わたし「で、ですよね...。」

日帰りのおっちゃん↓を見送り雪洞作業に戻ります。雪洞作り

でーきーたーーー!!!ここまで6時間ほど経過。
雪洞作り
3つある入り口の内、真ん中は雪ブロックで塞ぎ、左右の穴はグラウンドシートで塞いで出入りできるようにします。

中にはブルーシートを敷きます。しかし、斜めってる。。平らにするのは難しいなぁっ。
雪洞作り

外が少しずつ暗くなり、かなり冷え込んできました。急いで全身モコモコダウンに着替えますよ。そうそう!グンゼのルームシューズとテントシューズの重ね履きを試します。

冬のテント泊 足元の寒さ対策を試してみた

みんな着替えたら晩御飯!斜めっている雪洞内で鍋をします。野菜を切りまくるっ。りかちゃんとNイル子ちゃんが大活躍!どんどん鍋を作っては配給していきます。

謎の被り物は、リーダーのハーフくんがわざわざ8個も持ってきてくれた!!!
雪洞で鍋

配給されたのは、、、キムチ鍋と、うま塩鍋。と、お肉!(これは美味しく焼けなかったな、、、アメリカ牛難しい、、、)
雪洞で肉

食べ終わったら早々に後片付けをして、寝る場所を決めてマットを敷いてシュラフに入っておやすみなさーい。シュラフに潜り込むと「うっ!!!こ、腰が、、、!!!」腰がめちゃくちゃ疲れています!

明日は朝日が見れるといいな!

雪洞作りに必要なもの

プローブ

積雪のチェックにあると便利!もし、なくても「スキー場の積雪情報をみて3m以上あれば大丈夫だよ!」としゃべくりさん。

シャベル(スコップ)

これがないと始まらない!素材によって重さいろいろ。軽ければ持ち運びは楽だけど、掘りやすいのは少し重いものだったりします。ブレードは四角に近い形のほうが雪洞作りには使いやすいです。

クワタイプに変形するものだと雪の掻き出しに便利です。ハーフくんのがこのタイプで使わせてもらってすごく便利だった!

手袋

雪山用の手袋でもちろんOKですが、土木作業みたいな雪洞作りをするときには滑りにくくて暖かい防寒テムレスがおすすめ♪サイズが小さめなので、女性でL(ぽこは指が長いのでLL)サイズあたりが適当かもしれません。試着できるとよいのですが。

スノーソー

雪ブロックを切り出すために必須です。
登山メーカーからスノーソーとして販売されているものもあれば、、、

枝切り用として販売されているものもかなり使えます。

つづく。

武尊山で雪洞泊してきたよ(2/2) 雪洞を壊して雪遊びするよ。

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