奥秩父/奥多摩の秘湯。山小屋『三条の湯』でテント泊してきた。
2017/09/17
三条の湯がとても評判が良いのでとっても泊まってみたかった ぽこ(@TripNotes_poco)です。
新しいテントの練習と、友人のテント泊デビューで三条の湯のテン場で一泊してきました。
の続きです。
三条の湯の良い噂
小屋の人が優しいらしい
山小屋って小屋によっていろいろ雰囲気が違って、小屋の人が怖いところ・雑なところ・機械的なところ、優しいところ・親切なところ、、、、いろいろクセがあったりするのですが、三条の湯のスタッフさんはは優しいらしいです。
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実際、小屋のスタッフたちはとても楽しそうに働いていて親切で優しかったです。だから小屋の雰囲気やお客さんの雰囲気もとっても良い感じ♪
テント泊の人に対しても優しいらしい
山小屋って普通、地域にも寄りますが1泊2食付で8,000円~10,000円ぐらいが多いです。それに対してテント泊だと1泊500円~1,000円ぐらいが相場。
金額の差があるから当たり前だと思うけど、多くの山小屋はテント泊の人を客だと思っていないようです。「小屋の設備は使うな」「小屋の中に入るな」というスタンスの小屋が非常に多いです。そりゃ「小屋泊の1/10しか払わないヤツは客じゃない」というのも分かります...。が、あまりにも冷たい小屋もあります(過去になんかされたんすかね?きっと。)あっ!もちろん親切な山小屋もありますよ。
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三条の湯の場合は「テントも小屋も同じお客さんだよ」というスタンスで、スタッフさん達も優しかったです。
温泉(鉱泉)がとっても良いらしい
毎分4L、源泉温度10度の鉱泉が湧き出ていて、薪で沸かしたお風呂に入ることができます。浄化槽がないので、石鹸などの洗剤は使えませんが山なので問題ないっ。
ぽこは酸性の温泉に入ると全身痒くなって辛い思いをするのですが、三条の湯はアルカリ性の肌あたりの優しいお湯。とても心地良くて肌もツルツルになって2回入りました。
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っと、そんなわけで、雲取山から三条ダルミと水無尾根経由で三条の湯に向かうこと2時間、、、割と単調な下り坂に飽きてきた頃、ようやく山小屋「三条の湯」が見えてきました。
三条の湯ってこんなところ
宿泊料金
大人 | 小学生 | 幼児 | |
1泊2食付き | 8,200円 | 7,700円 | 4,700円 |
夕食のみ | 7,400円 | 6,900円 | 3,900円 |
朝食のみ | 6,500円 | 6,000円 | 3,000円 |
素泊り | 5,700円 | 5,200円 | 2,200円 |
弁当 | 800円 | 800円 | 800円 |
テント | 600円 | 400円 | |
入浴 | 600円 | 400円 |
受付
受付でテント泊のお支払い。テント泊+温泉入り放題でなんと1人900円。とってもお得です。こちらの受付で軽食やお酒やおつまみなども購入可能です。鹿肉の燻製300円が気になりますね。
温泉
受付の右にある坂を下ると、、、
薪で沸かした温泉です。温泉の建物の煙突から煙が出ています。お風呂は二箇所あって、宿泊客が多い時は2箇所沸かして男女別にしてくれ、お客さんが少ないときは一箇所のみ沸かして男女交代制にするようです。5月の土曜日ということで宿泊者がそれなりにおり、二箇所沸かしてくれました。
水とお湯の出るカランがあり、浴槽は4~5人で一杯になるぐらいのサイズ。でも、そんなに込み合う小屋ではないので2回入って2回とも貸し切りでした。
お風呂の大きな窓から眺める緑がステキ。5月の新緑の季節ならではですね。最近雪山が多かったので青々とした緑は久しぶりです...。
窓際に小さな芽が出てた。
お部屋
今回はテン泊なのでじっくりは見ていませんが、部屋毎に玄関があります。グループで一部屋に泊まれたら楽しそうですね!ちなみに消灯は21時です。
トイレ
とてもキレイにお掃除された洋式水洗トイレです。流す水が黒いので一瞬びっくりしますが浄化槽の関係でそうなるみたい。紙は備え付けのゴミ箱に入れます。
水場
小屋側とテント場の二箇所に水場があります。水がじゃんじゃん使えるのはとっても助かる~。
テント場
テン場は小屋の下にあります。
小屋からつづら折りの山道を5回ぐらい(?)折り返して下っていきます。小屋からは標高差60mぐらい?結構下ります。とはいえ、もっと小屋から離れたテン場も世の中にはあるらしいので、それと比べたら全然マシだと思いますが、テントに忘れ物をしたとき大変!上に上がるときは準備万端で行きましょう。
九十九折を下りきるとテント場です。小石が結構アリ。ペグは刺さります。ガイラインを固定する石も豊富です。
到着が遅めであまり良い場所は空いておらず、沢沿いにテント設営しました。NEMO TANI LS 1Pの山での初張りです。
もっちーはオレンジのオニドーム2。初めてのテント泊です。
食堂
なんと!テント泊でもお客さんが一杯でなければ、食堂の空いているテーブルで自炊してOKなのです。このような山小屋はなかなかありません。入っただけで怒られる小屋もあります...(本当)
というわけで、お風呂入って晩御飯を作って食べて雑誌読んでまたお風呂入って、、、って快適に過ごさせていただきました。ありがたや~。
テント泊の人も小屋泊まりのお客さんも、消灯ぎりぎりまで盛り上がっていました♪
カルビ焼肉~お肉をカチカチに冷凍し、さらに凍らせたペットボトルにくっつけて運びました。
生野菜にマヨネーズ・シメジ炒め・おつまみ各種にビールにワイン~。
と楽しく飲み食いさせていただきました。なんだか恐縮です...。
小屋の夕食のご飯はかまどと薪で炊いていましたよ!社長が最後の仕上げをしてました。
5月中旬、奥多摩三条の湯(標高1,103m)テント泊の寝具・装備
寒がりぽこの場合
シュラフ | ナンガ オーロラライト350dx |
マット | エクスペド ダウンマットライト5 |
衣類 | パタゴニア キャプリーン2、アークテリクスのスリーシーズン用のパンツ 、ヘリーハンセン ダウンジャケット、イスカ テントシューズ |
寒がりだから、テントシューズやダウンジャケットがあって丁度良かった。マットは厳冬期にも使えるダウン入りの製品だから重いしオーバースペックだとは思っていたけれども、厚みがあるので石が当たることなくて丁度よかった。
暑がりもっちーの場合
シュラフ | モンベル アルパインダウンハガー800 #3 |
マット | モンベル U.L.コンフォートシステムパッド120 |
衣類 | 化繊の長袖シャツ、3シーズン用のロングパンツ |
初めてのテント泊。シュラフが暑いので足を出したかった(←足元のファスナーを開けて足を出せるはずです)。到着が少し遅かったから石が多いところにテントを張ることになってしまい、マットがあっても寝返り打つたび背中が痛い。あと、モンベルのピローとマットの隙間から石が当たるのが辛かったっ。正直全然眠れなかった...。マットの長さは120cmで全然問題ないね(身長172cm)。暑いのにダウン着るとかマジで?!
みんなの装備
アライテント オニドーム2
もっちーのテントはアライテントの新作、オニドーム2。「1人用と2人用どっちを買おうかなぁ」と悩んでいたので、「男性なら2がいいと思う。意外と中は狭いです。土間(前室)がそんなに広いわけでもないし。」とアドバイスしたら2を買ってた。実際に使ってみて「2にして良かった!」とのことです。良かった~。
NEMO TANI LS 1P
ぽこのテント。1P(1人用)だけど、奥行きが105cmと十分あり、内部空間も広々したテントです。がんばれば二人寝ることができるサイズ感なので1人なら大分ゆとりがあって快適です。
モンベル アルパインダウンハガー800 #3
「3シーズン使用する」と山道具屋さんで相談すると、よくオススメされるのがモンベルの#3です。製品名に800と付くのは800フィルパワーのダウンですね。もっちーはこれで暑かったそうなのでファスナーを開けて調整すれば春から秋まで使えますね。
NANGA オーロラライト350dx
こちらも3シーズンの利用の際によくオススメされる760フィルパワーのダウン350gのシュラフです。スペック的にはモンベル#3よりダウン量が多いと想定されますが、ぽこは寒がりなので450gの方を買えばもっと幅広い季節に使えて良かったかなぁと思うこともあります。
モンベル U.L.コンフォートシステムパッド120
ぽこは使ったことないのですが、もっちーが「寝返り打つたび石が当たって痛い」と言っていました。使い方にコツがあるのかなぁ?空気入れたり無かったとか?
EXPED(エクスペド)DOWNMAT LITE 5(ダウンマットライト)
ダウン入りのハイスペックなマットで厳冬期も使えます。5月の標高1100mで使うにはオーバースペックですが、ぽこは寒がりなのでこれで。石が多い場所にテントを張ったので厚みに助けられました。
ISUKA テントシューズロング
寒がりで足が冷えるのでもう5月ですが、まだ5月なのでダウンのシューズが欠かせないです。
チヌーク フライパン
これで焼肉♪焼くだけではなく、深さがあるので鍋も出来るしすき焼きも出来るしラーメンも出来るしパスタも茹でれる。容量もそれなりにあるので雪を溶かして水を作ったりと超大活躍のフライパンです。愛用しすぎ。テン泊さんもオススメしています。(今回のテント泊の後、もっちーも買ってた。)
スノーピーク チタンマグ450
「フライパンが油で汚れて、お湯を沸かすときはどうするの?」って時に活躍するのがこのマグカップです。夜はお酒を飲むのに使用して、朝にはこれに水を入れてそのまま火にかけてお湯を沸かせる汎用性の高さ。しかもチタンなので超軽量の67g。大好きアイテムです。食料がアルファ化米やカップラーメンならこのマグと火器があれば生きていけます。(今回のテント泊の後、もっちーも買ってた。)
ソーラーパフ
太陽光充電が可能な超軽量75gのオシャレなランタンです。ザックにぶら下げて日光を当て、ちゃんと充電できれば8時間ぐらいは余裕で点灯してくれます。(今回のテント泊の後、もっちーも買ってた。)
まとめ
- 三条の湯は評判通り、温泉もスタッフさんもよいところでした。
- アルカリ性の温泉が好きです。つるつるになるし、痛くないし。
- 体感温度は人それぞれですね。暑がりになりたいです。そしたら大分荷物が減らせるのになぁ...。
- もっちーの買い物っぷりにびっくりした。
つづく。
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