登山をしたことがない女子が初めて山岳テントを設営してみた【NEMO TANI LS 1P】
2017/09/17
残雪期の立山でパッキング済のテントを暴風で無くした ぽこ(@TripNotes_poco)です。...(涙)
関係各所には届け出ましたが、たぶんもう見つからない...嘆いていても仕方ないんだ...無いお金を搾り出して新しいテント買っちゃいました!NEMO TANI LS 1Pです(上の写真)。なにこれかっこいー。
以前の記事では2P(二人用)テントを考えていたのですが、1人用テントを無くしちゃったので結局1人用テントを購入しました。
ついで(?)なので、前知識のない初心者、しかも登山に全く興味のない女子、みぃちゃんが山岳テントを建てるとどーなるか?!挑戦してもらいました。
みぃちゃん、初めて山岳テントに触る
持ってもらう
左からテント本体とフライシート・ポール・フットプリントです。
「これが今回設営してもらうテントです。重さとか、どーでしょ?」
「えーっ!こんなに軽くてテントが出来るのー?」
初めてのテント設営【NEMO TANI LS 1P】
完成図
「最終的にこのような形になるよ」
「ふむふむ...(できるかな...)」
説明書
完成図の紙を開くと中には組み立て方の説明が出てきます。
「みぃちゃん、これが組み立て方だよ」
「ふむふむ...」
設営してみる
「では、全く初めての設営でどれぐらい時間がかかるかを調べるために、ストップウォッチで時間を計るねー」ストップウォッチ、スタートっ!
ぽこは撮影に専念。よほどぶっ壊しそうなとき以外、基本は見守ります。
フットプリント(グランドシート)
まずはフットプリント(グランドシート)を敷きます。
「これ、表裏あるのー?」
「あるよ~。NEMOのロゴがあるほうが表」
風があるので四隅をペグダウンしたいところ、、、ですが出来ないので、ガムテープでとりあえず固定します。
インナーテント
次に、フットプリントの上にインナーテントを広げます。そして、フットプリントとインナーテントの四隅をパチンと接続。
「なにこれ、うまくはめられないよー!」
「これは、慣れると簡単(ぱちん)」
「ふむふむ(ぱちん)」
フットプリントとインナーテントの四隅が接続できました。
「次はー??」(すでに説明書を読むのを諦めている)
「次は、ポールを広げてください。」
ポール
「はっ?なにこれ?どうやるの?」
「折り曲げてある部分をそれなりに延ばすとそれなりに2本のポールがクロスした形で組みあがるよ」
「なにこれーーー!すごーい!おもしろーい!」
「ポールが広がったら、インナーテントの上に置いてね。そしたら、ポールを四隅の穴に接続していきます。」
「えっ?こんなに曲がっていいの?壊れない?」びくびくするみぃちゃん。
「だいじょーぶだいじょーぶ。四隅の穴に、ポールを差し込むとパチンとはまります」
「ふむふむ...これでいいのかな?(パチン)」
「外すときは、パーツをねじれば簡単に外れるよ。」
ポールが立ち上がりました。
「次はポールにインナーテントのクリップをポールに引っ掛けます。こんな感じで」
「なるほどー簡単だねー!」
インナーテントが立ち上がりました。
「テントってこんなんだっけ?なんか足りない...?」
「最後に、フライシートをかぶせるよ」
グリーンのフライシートを広げて被せます。ある程度中心(ポールのクロスしている部分とフライシートのクロスの縫い目部分)を合わせたら、、、フライシートとポールを接続する部分はマジックテープで四隅にあります。これをまず留めますよ。
プロモンテVLシリーズだと、ここがマジックテープではなく紐になっていてちょうちょ結びをするらしいです。そしてそれが「疲れていたりするととても面倒」とのこと...(ユーザー談)
NEMO TANI LS 1Pはベルクロだから簡単!
それからフライシートとインナーテントの四隅のプラスチックパーツをパチンと接続します。これで、(ちょっと見づらいけど)左下からフットプリント・インナーテント・ポール・フライシートが全て接続されました。
最後に前室をペグダウン、、、はできないので、ガムテープで止めたら完成~。
ストップウォッチ停止ー。14分35秒ぐらい!今回は、初めて&写真撮りながらだったので、慣れれば5分前後でいけるはず。
テントを開けてみた
「開けていい?」
「開けて開けて~~」
前室のファスナーをオープンっ!
「わぁ~こんな感じなんだぁ~」
「前室は巻き上げて右サイドに止められるよ~」
ちなみに、左側も巻き上げて止めることができます。
「へぇ~便利~」
インナーテントのファスナーも開けてみました。
テントで寝てみよう
みぃちゃんに寝袋とマットを渡し「ちょっと暑いかもだけど、寝てみて。よろ。」。中で寝てもらいます。NEMO TANI LS 1Pは名前からも分かるように1人用のテントです。でも、結構広いぞ...。日本製のテントと比べると断然奥行きが違います。がんばれば2人寝れそう!互い違いになればもっと余裕が生まれますね。ただし、その場合荷物は置けませんが。。
というわけで、みぃちゃん、お疲れさま~。ありがと~!
長辺入口テントのサイズ一覧
上の写真を見ても分かるように、NEMO TANI LS 1Pは奥行が結構ある感じですよね。というわけで、各メーカーのテントとサイズを比較してみました。
メーカーとテント名 | サイズ |
アライテント オニドーム 1 | 間口148(最大230)×奥行122×高さ97cm |
ファイントラック カミナドーム1 | 間口205×奥行90×高さ100cm |
プロモンテ VL15 | 間口205×奥行90×高さ100cm |
NEMO タニLS 1P | 間口202×奥行105×高さ103cm |
一見するとオニドーム1が奥行が一番広くて居住性がよさそう?な気がしますが、居住スペースが台形の形になっていて、手前側の間口が148cm、、手前側に大人が寝ることができません。ファイントラック カミナドーム1とプロモンテ VL15は申し合わせたように(?)同じサイズ。国産だから?NEMOは米国製だから奥行が一番広いんでしょうか...(ただし、TANIは日本限定モデルらしいですが)奥行が一番広いのも、NEMO TANI LS 1Pを選んだ理由の一つです。
NEMO TANI LS 1Pを選んだ理由
ざっくり、NEMO TANI LS 1Pを選んだ理由を書いておきます。
- 以前のテント(BIGAGNES フライクリークUL1Ex)は短辺入口だったので、長辺入口の使いやすさに憧れていた。
- 見た目が一番カッコイイ(個人差があります)。
- 特にグリーンのフライシートがカッコイイ(個人差があります)。
- 米国製というのに若干不安があったけれども 「日本の山岳用テントの新たなスタンダードとなることを目指し、NEMOチームが開発したダブルウォールテント」というのを信じてみた。
- 先にも書きましたが、候補に挙がったテントの中で奥行が一番広かった。
まとめ
- NEMO TANI LS 1Pは初心者でも一人で簡単に設営できる!(ように見えました?)
- 四隅のパチンは初めだけコツが必要かも。うっかり割ってしまわないか緊張します。
- 四隅のパチンのプラスチックパーツ、踏んだりして壊れたらどうしましょうか...予備パーツ持っておいたほうがいいかなぁ。
- 付属のペグは5本ですが、本気ですべてペグを打つと12本必要(ベースの4隅+フライシートの4か所+各辺3か所+前室)です。
- 3mmの細引きが4本付属しているけど、自在はついていないので、必要ならば用意しときましょう(家に余分にあったのでそれを使っています。)
- 次はシングルウォール...。NEMO ANDI LS 2PとBlackDiamond ハイライトが気になっています。
後日談
「みぃちゃん、ハイキングいかない?」
「えぇ?!ムリムリムリ!わたし体力ないし!!」
山には全く興味がないみぃちゃんでした。
購入したもの
テント
フットプリント
フットプリントは自作でもいいかもしれません。が、各パーツとの接続、及びフライシート+フットプリントだけで設営することもできるので購入するのがお勧めです。
自在
三角の自在が使いやすくてコンパクトで好きです。
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