黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳へ テント泊登山(1/2)
2021/10/05
コロナ渦ですっかり体力激落ち中の ぽこ(@TripNotes_poco)です。
もうダメ。弱りまくっているくせに、、それなのに日本三大急登のひとつ、黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳に行ってきました。テント泊です。
コースタイムギリギリのヨロヨロだったけど無事に往復できて良かったよ!楽しかったよ!
ネット上には、日帰りの情報が多くて参考にならんかったわー、、、
というわけで、テント泊する人の参考になるかもしれない、ならないかもしれない旅の記録です。
ちなみに、1日目は9割樹林帯。というか、ほぼ展望無し。
コースについて
ルート | 尾白川渓谷駐車場(09:32)→(09:37)竹宇駒ヶ岳神社(09:38)→(11:42)笹の平分岐(11:50)→(13:28)刃渡り(13:29)→(14:04)刀利天狗(14:06)→(14:56)五合目小屋跡(14:57)→(15:00)屏風小屋跡(15:11)→(16:09)七丈小屋 |
歩行距離 | 7.9km |
所要時間 | 山行 6時間13分 休憩 24分 合計 6時間37分 |
メンバー | 2人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図.42 北岳・甲斐駒 南アルプス」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
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登山口までの交通
新宿駅7:00発の特急あずさで小淵沢駅へ向かいます。もちろん、新宿駅で大好きな駅弁を購入。ご飯自体はあまり好きではないのだけど、駅弁という物体が好きです。ワクワクするぅ~。
こちらの鳥めし(680円)、塩分強めでしょっぱいなーと感じたけど、これから山で汗が流れると思えばよい塩分補給であろー。
駅弁食べて、ゴミを捨てに行って席に戻ったら知らないおばちゃんが座ってた!この便は全席指定席発売済みで満席なのですが。
ドン引きしながら席を返してもらったけど、、、ペットボトルや荷物が置いてあるのに勝手に座っちゃうおばちゃんすげぇわよ。どうしちゃったんだい?
とりあえず、小淵沢駅に到着。駅のコインロッカーに帰りの着替えを預けます。
小淵沢駅から先は、予約済みのマウンテンタクシーで登山口のある尾白川渓谷駐車場に向かいます。
マウンテンタクシーは20分程の乗車時間で片道1000円!これは大変お得です。ありがたや。
マウンテンタクシーは乗客7人乗りなのだけど、7人一杯で一番後ろの座席は3人で座るの。その真ん中になってしまって、知らない方が至近距離にいる状況がちょっと辛かったです。20分の我慢だけどさ。安いから仕方ないねっ。
尾白川渓谷駐車場には綺麗なトイレと、
売店があります。下山したら、ここでかき氷を食べようと誓う。
2021年9月19日 黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳へ テント泊登山(1/2)
尾白川渓谷駐車場(09:32)
さて、出発します。登山口のこれ、有名なのかな?
当時の皇太子(第126代天皇)も黒戸尾根を登ったそうな。知らなかったよ。
平成2年(1990年)7月18日に登山口を出発。五合目小屋で昼食をとり(←この時は五合目小屋があったんだ!今は跡地があるだけ)、夜には七丈小屋に到着し宿泊。
翌日は快晴の中、甲斐駒ヶ岳山頂に到着し山頂を楽しまれた後に、栗沢山経由で北沢峠に下山し長衛荘に宿泊。
さらには3日目には仙丈ヶ岳に登頂し、帰京。
という内容のことが、登山口近くに設置されていた、下の写真の石碑に書いてあるよ!
魅力的なコース。普段、運動していないとなかなか大変なルートではないかと思うのです。ざっくり調べたら、標準コースタイム21時間ぐらい。やりますなぁ(何様?)
登山口を出発すると、しばらくは舗装路です。
同行者のかめのこちゃんによると、すれ違った女性たちが「あの人達、日向山にあんなに大きい荷物で行くのかしら~」と噂話してたらしい。いえ、行き先は甲斐駒ヶ岳なんですよ。同じ登山口から日向山に行けるから、甲斐駒ヶ岳があることを知らなかったら確かに不思議に思うだろう...。
(09:37)竹宇駒ヶ岳神社(09:38)
キャンプ場の入り口を通り過ぎ、立派な神社でお参りします。
つり橋が見えてきました。尾白川を渡ります。
一応、5名までとなっているので、前の人が渡り終えるのを待ってから渡ります。
つり橋を渡り終えたら、いよいよ登山道に入ります。これが黒戸尾根かぁ~。
かめのこちゃん、さくさく登ってゆく~。この先長いので、先に行ってもらうことにします。わたしのペースに合わせていたら日が暮れてしまうので(暮れなかったけど)。
序盤からまぁまぁ急で、ぜーぜーしながら登っていきます。
途中で平らな道もでてきたり。登り、平ら、登り、平ら、の繰り返しでロングルートになっている感じです。
ここは平ら。
ここは登り。
それよか、なんか気持ち悪い。。二日酔いかも...。
(11:42)笹の平分岐(11:50)
笹の平分岐に到着。ペットボトルが空になったので新しいボトルと交換します。今回、水を2.2L持ってきたのです。途中で水場が一切ないからね!二日酔いの身体に水をじゃんじゃん流しながら登っていく...。
この先ももちろん樹林帯。ずーっと眺望無いので、樹林帯の写真しかないですよ。
まぁまぁ平ら。
登り、を繰り返しながら登っていきます。
夏の終わりであまりお花は見かけなかったけど、ミヤマアキノキリンソウを見つけました。
笹の平分岐から樹林帯を2時間弱登ったところで、本日のハイライト?へ...
(13:28)刃渡り(13:29)
刃渡りに到着しました。切り立った?岩場でクサリを付けてくれているのだけど、特に怖くはなかったです。ささっと通過。
そんで、この辺りだけちょっと眺望がありますよ。久しぶりに青空を見た感ある...。
鳳凰三山のオベリスクが見えました!眺望があると気が晴れます~。
ほんの少し眺望を楽しんだら、どんどん先に進みましょう。スローなわたしにはあまり時間はないよー。
はしご連続...
怖い人は怖いと感じるかもしれない。
たぶん、橋やはしごが無かったら進めないので、非常にありがたい。
しかし、多い。
(14:04)刀利天狗(14:06)
刀利天狗に到着。ちょっとだけひといきつけます。
ここまでも長かったけど、小屋まであと2時間ぐらいかかります。どんどん進まないと。日が暮れる...。
じゃんじゃん登っていく。
秋と言えばきのこだなぁ、きのこの写真を撮るのは好きです。
ここまで、ずっと登り&平らな道だったのですが、下り始める。こんなに下ったら下山時が辛そうだなぁと思いながら下ります。
(14:56)五合目小屋跡(14:57)
下りきった先には、五合目小屋跡。令和天皇が皇太子時代に昼食を取った場所ですね。どんな小屋だったのだろう。水はあったのかな。どうして無くなってしまったのかな。いろいろ気になります。
見えそうで見えない甲斐駒ヶ岳方面。
五合目小屋に思いをはせながら出発。
(15:00)屏風小屋跡(15:11)
この辺りも山小屋があったのかしら、、屛風小屋か。屏風小屋と五合目小屋、近すぎない?存在していた時期が異なるのかなー。調べてみよう。
ヤマレコには屛風小屋の1969年の写真があったので、興味のある人は見てみてください。
そしてまた、激しくハシゴ&クサリが待ち構えておりました。ハシゴは途中で休まず一気に登らないと~。一つ一つのはしごは長くはないけど、数が多いので地味にダメージがきます。
ダイモンジソウ。眺望がほぼ無いので、お花があると嬉しい。
まぁまぁ急です。
どうやって登ったのか、覚えておりません、、
橋にハシゴと、続きますねぇ。
よくこれだけ整備してくださったわぁ...
ところで、厳冬期はこんなにたくさんのハシゴをアイゼン付けて登るのか。大変そうだなあ...。
しかし、登っても登ってもまだ着かない、、、七丈小屋はまだなのかぁぁぁぁ。GPS上では、もうほぼ着いてるのになぁ。
歩くしかないのでひたすら歩きます。
おおおおぉぉ、、、やっと小屋の人工物が見えてきたああああ。あれが七丈小屋だねっ?
(16:09)七丈小屋
七丈小屋についに到着っ!ふぅ~長かったわぁ~。
グローブを外して手を洗って消毒をし(すべて用意されていました)、マスクをつけて小屋のチャイムを鳴らします。
スタッフの女性が出てきて「〇〇さんですね。お疲れ様でした~。マウンテンタクシーのご利用ありがとうございます!」と迎えてくださったー!
マウンテンタクシーと七丈小屋は同じ会社が経営しているのです。イケメン登山家・花谷さんが代表の会社。
テント泊の受け付けと同時に、ビールとチューハイと、滅多に買わない手ぬぐいを購入。更に、小屋の水場で水を汲めるだけ汲んでテン場へ向かいます。
続く。
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