残雪期の燕岳で雪上テント泊登山してきたよ(1/2)
2019/05/21
北アルプスデビューした燕岳にしばらく行っていなかった、ぽこ(@trip_notes)です。久々に行きたくなってきたので、晴天を狙ってテン泊してきました。
しかし、久しぶりの山過ぎて、足取り重く、超スーパースロー登山となってしまいました。。ヨレヨレでしたが北アルプスの絶景を眺めるのはやはり良い経験となりました。
コースについて
ルート | 中房温泉登山口(09:29)→(10:06)第1ベンチ(10:21)→(11:02)第2ベンチ(11:09)→(11:55)第3ベンチ(12:14)→(13:02)富士見ベンチ(13:11)→(14:06)合戦小屋(14:07)→(14:35)合戦山(合戦沢ノ頭)→(15:35)燕山荘(17:49)→(17:54)いるか岩(17:55)→(18:12)めがね岩(18:14)→(18:23)燕岳(18:27)→(18:33)めがね岩(18:34)→(18:47)いるか岩→(18:56)燕山荘 |
歩行距離 | 6.3km |
所要時間 | 山行 6時間14分 休憩 3時間13分 合計 9時間27分 |
メンバー | 1人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図.38 槍ヶ岳 穂高岳 上高地 北アルプス」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
あづみの池田ゲストハウスに宿泊する
まず、前日移動します。松本周辺に宿泊したいなと思っていたのですが、山に行くことを決めたことが当日であいにく目的の宿泊施設は満室。
松本からは離れてしまいますが、当日朝、中房温泉行のバスが出る穂高駅まで送迎してくれる、あづみの池田ゲストハウスに宿泊しました。男女別の相部屋となりますが、1泊2800円で、管理人さんがとても親切で中も綺麗で駅までの送迎付き。みんな松本周辺に泊まるから、燕岳方面に行くなら穴場だなと思います。
お部屋は二段ベッドでした。
ゲストハウスから見える安曇野の景色。
さて、当日の朝、8:20穂高駅発中房温泉行のバスに乗れるように穂高駅まで送迎していただきました。帰りの電車の切符を買うところまで手伝ってもらいました(中房温泉行きバスの時刻表)。もう一本早いバスもありますが、1日目は登ってテント張れればOKなので、スタートからすでにのんびりモードです。もし、一本早いバスに乗るなら大天井岳まで行くだろう...。
穂高駅から中房温泉へ
穂高駅、初めて見ましたが雰囲気があって渋いね。カッコいいね。コインロッカーあります。
バスに乗ると乗客は1人だけ。えぇぇぇぇ、完全に1人でした。
こんな大きいバスで1人って、、、、
片道運賃1700円でちょっと申し訳なくなりました。しかも!中房温泉の手前、有明荘で下車して無料の荷物預かりに荷物を預けようとしたら、1人だけだからバスの運転手さん、待っててくれました。ありがたや~。
そう、あづみの池田ゲストハウスの管理人さんに教えていただいたのですが、有明荘は無料で荷物の預かりを行っているのです。温泉セットなどを預けて、下山したら有明荘に直行してお風呂に入れます。なんてWIN WINな便利システムなの...。
そんなわけで、登山口の中房温泉に到着です!4年ぶりぐらいかな!毎日あるぺん号に乗って、初めて中房温泉に到着したときのあの感動がよみがえります。
2019年5月12日 残雪期の燕岳で雪上テント泊してきたよ(1/2)
中房温泉登山口(09:29)
さて登山口を出発します。
登山口周辺の雪はすっかり溶けているのですが、第3ベンチ辺りから雪が多くなるという事前情報を得て、冬靴で出発します。冬靴で普通の山道歩くの辛い。
(10:06)第1ベンチ(10:21)
第1ベンチに到着です。
思ったよりも暑くて、水の消費が想定外に早いです。これはやばいと思い、第1ベンチから少し下ったところにある水場で水を1リットル汲みます。
次の第2ベンチへ向かう途中からところどころに雪が出てきました。
アイゼンを付けるほどでもないのでそのまま歩きます。
(11:02)第2ベンチ(11:09)
第2ベンチで休憩、、、
ここを通り過ぎた辺りで、降りてきたおじいさんから「この先はアイゼンがないときついかもしれないよ~」と言われます。がまだまだノーアイゼンで登ります。
(11:55)第3ベンチ(12:14)
久しぶりなので疲れすぎ第3ベンチでも休憩、、、休憩多すぎですが気にしないでください。。。
ここで、上から降りてきた方がアイゼンを外していたので、わたしはここでアイゼンを付けることにしました。アイゼンを外している人の中にはチェーンスパイクの方もいました。はぁ、そっかぁ、もうチェーンスパイクでもなんとかなる時期なのかぁ、と少し寂しくなります。が、大半の人は12本アイゼン。この先の雪の具合はどうでしょうか。
しっかり踏み固まった雪道でアイゼンがしっかり効き、かなり歩きやすかったです。ところどころに先人による踏み抜きがありました。
(13:02)富士見ベンチ(13:11)
富士見ベンチはベンチが雪の下だったのでそのままスルーします。(けど、GPS的には休憩したことになっているのはなぜかしら。)
道は、燕山荘の方が立ててくれている赤い旗とトレースばっちり付いてるおかげで非常にわかりやすいです。
もうすぐ合戦小屋のはずだ、、と思ったら合戦小屋が見えてきました。
(14:06)合戦小屋(14:07)
ベンチと小屋が掘り出されていて、トイレも利用可能になっていました。
ちょっと休憩したら、再び登り始めます。うーん、なかなかの勾配、伝わりますでしょうか。ひたすら登ります。ざっくざっく。。。足が重い。
左側に槍ヶ岳がちらっと見えてきましたよ。
(14:35)合戦山(合戦沢ノ頭)
急登を登り終え、やっと合戦沢ノ頭に到着です。
ここから燕山荘までは雪の尾根歩きになります。
たまに岩やハイマツが出てる辺りがあるので注意して進みます。
槍ヶ岳がどんどん大きく見えるようになってきますよ。
燕山荘がだいぶ近づいてきました。無雪期は小屋の正面玄関側に着きますが、積雪期は小屋の裏側から回るようになります。
燕山荘手前の階段下に「この先燕山荘まで雪はありません。」とのことなのでアイゼンを外します。
歩いてきた尾根を振り返ります。見通しはいいけど長かったなぁ。1時間もかかってしまいました。
外したアイゼンを片手に持って、ヨロヨロ階段を上がります。足が軽くなったはずなのに、なんだかキツかったです。
(15:35)燕山荘(17:49)
燕山荘に到着しました。テントの受付をしてテントを張ります。テン場は雪がいっぱいで、外トイレもまだ雪の下でした。そのおかげで小屋内のトイレが使用可能でした。テン場は1人800円です。雪の上にテントを張れて嬉しい。わーいわーい!!!日曜日だけど6張ぐらいテントがありました。
テン場の右側は雪庇が張り出していて、うっかり雪庇を踏み抜かないようにロープで立ち入り禁止になっていました。
テント設営後、小屋で水を購入しました。雨水があれば1Lあたり200円なのですがまだ無く、ペットボトル1本250円で販売されていました。合計3本購入しましたよ...。750円かぁ、、水場で水を確保してくればよかったかなとも思いましたが、ヨロヨロでしたので、お金で解決する、で今回はOKです。
燕山荘のケーキセット950円を頂きました。その都度落とすドリップ式のコーヒー付きで満足度高いです。ケーキは冷凍だと思いますが、クオリティ高いです。確か、キャラメルリンゴのなんとかかんとかケーキです。
ケーキを食べていると、目の前で夕食の準備が進められていました。小屋で夕食をとる人は9名しかいないみたい!自炊の人もいるだろうけど、日曜日だから人が少ない!
テントを設営したり、小屋でケーキを食べたりしているとあっという間に2時間が経過していました。
小屋の方に「燕岳までアイゼンは必要ですか?」と聞いてみると「今の時間帯なら必要ないと思います。朝だと凍っているので必要になることもあります。」とおっしゃるので、今のうちに山頂に行っちゃおう。夕日の時間帯と被るから夕焼けも見れるかも。
17:49、サコッシュと念のためヘッデンを持って燕山荘を出発します。テン泊装備がないだけで軽い。燕岳まではほんの1km。
ほんとすぐそこなんですよ。見た目は。
砂地を歩き、雪道を歩き、、、
(18:12)めがね岩(18:14)
めがね岩です。「登るの禁止」ということが掲げられていました。
燕岳までもうすぐ最後の階段の登りです。
(18:23)燕岳(18:27)
無事に山頂に到着しました。他に誰もおらず、山頂一人占めでした。
槍ヶ岳までの表銀座縦走コースを眺めます。まだ、歩いてないからそのうち行かないとなぁ、他にもたくさん行きたいところあるし、どうしましょうね、なんて考えたりします。
夕焼けが迫ってきました。暗くなる前にテン場に戻りましょう。
(18:47)いるか岩
行きに撮りそびれたイルカ岩です。うん、これはやはりどこからみてもイルカですね。
(18:56)燕山荘
テン場に戻ってきました。
テントで早速お湯を沸かします。
そして、山友達のとしくんおススメの韓国のアルファ米製品「海鮮ビビンバ」を食べます。ほんとこれ、なかなか美味しかったです。ごま油が付いているのがポイントです。
食べきれなかったので残りは明日雑炊にして食べましょう。
ウイスキーを飲んで寝ます。ウイスキーと言えばやっぱりチタン製のフラスコです。
おやすみーっ。ZZZZzzzzZZzzzzz
つづく。
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