パノラマ銀座縦走2泊3日(1日目)中房温泉~燕岳~大天井岳
2017/07/28
9月のシルバーウィークに憧れの北アルプスデビュー!!した、ぽこ(@TripNotes_poco)です。「危険な岩場の少ないパノラマ銀座はアルプス入門コースとして大人気」と言われているパノラマ銀座を2泊3日で縦走しました♪
下の画像は初日に宿泊した山小屋・大天荘(だいてんそう)に貼ってあったポスター。写真だけ見ると和気あいあいとして簡単そうな道に見えますが、、、どうなんだろうか。
いろんな呼び名があるような気がするパノラマ銀座ですが、いろいろ調べた結果以下のようです。
- パノラマ銀座 燕岳ー大天井岳ー常念岳ー蝶ヶ岳(常念山脈とも言う)
- 表銀座 燕岳ー大天井岳ー槍ヶ岳
コースについて
ルート | 1日目 中房温泉登山口(05:59)→ (06:30)第1ベンチ→ (06:50)第2ベンチ(06:59)→ (07:25)第3ベンチ(07:33)→ (07:57)富士見ベンチ(07:58)→ (08:25)合戦小屋(08:50)→ (09:06)合戦山(合戦沢ノ頭)(09:10)→ (09:48)燕山荘(10:00)→ (10:08)いるか岩→ (10:21)めがね岩→ (10:28)燕岳(10:34)→ (10:39)めがね岩(10:40)→ (10:48)いるか岩(10:49)→ (10:53)燕山荘(11:08)→ (11:34)蛙岩(11:35)→ (11:51)大下りの頭(11:53)→ (13:06)小林喜作レリーフ(13:07)→ (13:14)槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐→ (13:39)大天荘 |
歩行距離 | 11.77km |
所要時間 | 山行 6時間15分(コースタイムの0.7) 休憩 1時間26分 合計 7時間41分 |
参考にしたもの
「山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
今回も、前回の八ヶ岳と同様に毎日あるぺん号を利用しました。前回は金曜日の夜発だったので受付は登山客でごった返していましたが、今回は木曜日夜の出発ということもあり、ギリギリに受付に行ったらガラガラ、、というか誰もいませんでした。バスの乗車率は65%ぐらい。後ろの方の席を割り当てられたので、座席の間隔もゆったりしています(前の方と後ろの方では座席の間隔が違う気がする)。
東京の竹橋駅の毎日新聞社前を定刻の22:40に出発。前回、このバスで眠れないのは分かっていたので、今回は睡眠導入剤を投入っ!少しは眠れました...。登山口のある中房温泉には05:23到着。周囲はまだ薄暗いです。(運賃7,800円)
2015年9月18日 中房温泉から燕岳まで
中房温泉(05:59)
登山口に到着したのは05:23だったのに、出発したのは05:59、、、、出発まで30分以上何していたのか謎...。睡眠導入剤が残っていて朦朧としていたのか...(汗)とりあえず、憧れの北アルプスの登山口に初めて立つことができて感動していたんだと思います。たぶん。
とりあえず、燕山荘目指して出発します。
一般的なルートである、合戦尾根を通ります。途中「北アルプス三大急登」が出てくるらしいけど、どんなんだろ...。
整備されていてとても歩きやすい山道です。
第一ベンチ(06:30)
燕山荘までの間、頻繁にベンチが出てくる=休憩しやすいので初心者でも登りやすいとされています。
燕山荘まではひたすら登りが続きます。
第二ベンチ(06:50)
樹林帯歩きが続きますが、徐々に景色が拓けてきました。
第三ベンチ(07:25)
雲海が見えてきました。テンション上がる~!
富士見ベンチ(07:57)
ベンチがばんばん現れます。でも、これぐらいある方が超初心者だったら安心かもしれませんね。富士山は雲で見えませんでした。
不思議な形の岩場を乗り越えていきます。
遠くの山(奥の尾根)の上に建物が見える...。
拡大っ!あっ!これは、今日の目的地、大天荘(だいてんそう)では?!なんか、すっごく遠くに見えるんですが、、、ちゃんと今日、たどり着くのでしょうか。と少し不安になります。
燕山荘までの中間地点にある「合戦小屋まで10分」の案内が出てきました。
おっ、あと5分。
合戦小屋(08:25)
スイカで有名な合戦小屋に到着しました。ちょっとここでザックを下ろして休憩しましょー。
このケーブルでスイカを荷揚げするのかなぁ。
9割ぐらいの登山者がスイカを食べています。ぽこはスイカやフルーツにあんまり興味がないためスルーします。今日の装備はテン泊装備で、水込み8kg~9kg(水の量による)です。
トイレをお借りします。猫の絵がかわいー!!
合戦小屋に今日の目的地、大天荘のメニューが張ってありました。昼食営業のラストオーダーは13:45。たぶん間に合わないな...。コースタイム通りだと完全に間に合いません。
休憩を終えて、再び歩き始めます。合戦小屋から燕山荘までは1.7km、約1.5時間の道のりになるようです。
合戦小屋からは、紅葉初期に彩られた山々が見えてきます。
紅葉は期待していなかった(まだ早いかな、と思っていた)ので、うれしい誤算。青空と紅葉がすごく綺麗です。お天気も最高!!!わーいわーいわーい!!!
歩き進んでいくと、燕山荘が見えてきました。立派な建物!(に見える。←実際立派です。なんと言っても設計が帝国ホテルの人らしいです。)ここで、下山してきた女性3人組が「写真撮りましょうか」とおっしゃってくださったのでお願いします。
「今日はいい日ですね~!」なんてお話ししながら。昨日は雨だったはずだから、3人組もとっても嬉しそうに「昨日雨の中頑張ったから今日はご褒美ね!」って。うん、うん、そうだよそうだよ。
登山口から4.2km歩きました。
登りは疲れるはずだけど、良い天気と紅葉に嬉しくなるので疲れない~。
あれっ!?遠くに見えるのは、、、
拡大っ!!!登山する人たちの憧れの山、槍ヶ岳では!!わぁぁあぁぁぁ~~初めて本物見ました!!かっこい~~~あのとんがったところに人が登れるの!?すごいなぁ。
ちょっとしたクサリ場もあります。が、使わなくても通れるレベル。でも、過信せずに慎重に進みますよ。
燕山荘がどんどん近づいてきます。
前を歩く3人組も頑張って登ってます。も、もうすぐで燕山荘!
先に燕山荘前に着いた3人組が、目の前の景色を見て「うわぁぁぁ、おれ、泣きそう~~」と言って感動しています。なになに、どんなんなの。そんなこと言われたら気になる...。
わっ!!これがアルプスの大パノラマってやつですね!!(写真がうまくなくてすんません(涙))
燕山荘(えんざんそう)(09:48)
そ、空が真っ白。。青空どこ?
と、とりあえず、山ガールに大人気の山小屋、且つ、山で出会った人に「どこの山小屋が良かったですか?」と聞くとほぼ100%の確立で「燕山荘!!!」と答える、そんな山小屋が目の前に!!地味に感慨深いのです。
テント場は朝早いため一張りもなし。今なら選び放題っ。まぁ、先に進むので関係ないのですが...。空が白い。
登山口から水を500mlしか持たずに登ったので空に。燕山荘で1Lの水を購入します(200円)ちなみに今現在、小屋の左側(東側)はガスが沸いて真っ白です。さっきまでの青空はどこに?
燕山荘に重いザックを置かせてもらい、燕岳(つばくろだけ)山頂を往復しましょー。
燕山荘出発前に周囲を見渡すと、毎日あるぺん号で隣に座っていた女性がランチ中(?)でした
稜線から西側は、雲は多いけどガスは沸いていないです。燕岳山頂目指して行ってきまーす!綺麗な山容です。
紅葉した低木の間を歩いていきます。
不思議な形の岩がいっぱい。
振り返って燕山荘を眺めます。なかなか歩いてきましたね。
何気に燕山荘から1kmも歩いていました。初めて見る景色が面白いから、そんなに歩いた気がぜんぜんしない!です。
こっちは岩の間から青空がみえます。
燕岳(10:28)
山頂に到着。さらに先の景色がすごく綺麗です。美しい山々だなぁ。。。さすが北アルプスの女王、と呼ばれるだけのことはありますね!
燕岳山頂の碑。この小銭はどうするんだろう~。誰かが回収するのでしょうか。
山頂に先にいた3人組に写真を撮ってもらいます。「これからどこへ行かれるんですか?」と聞かれたので「今日は大天井岳へ。最終的には上高地まで縦走します」と答えると「えー!僕たちは日帰りですよ...」とのこと。ここまで来て日帰りとは(涙)でも、お仕事の都合などあるから仕方ないですね。ある意味、日帰りできちゃう北アルプスの山、燕岳です。写真を撮ってもらったお返しに、3人組の写真も撮って、と。さて、燕山荘まで戻りましょう
めがね岩(10:39)
自然にこの形ができるとは!
燕山荘まで走っていたら、北アルプスの山々を見てニコニコ嬉しそうにしているソロの男性が向こうから歩いてきたので「写真撮りましょうか?!」とお声がけして写真を撮ってさしあげました(が、余計なお世話?)でも、みんながニコニコ嬉しそうになっちゃう絶景ってすごいことですよ。嬉しくなっちゃう!
イルカ岩(10:48)
ほんとだ、、、、イルカだ...間違いない。
燕山荘まで戻ってきました。テント場のトイレを貸していただきます。絶景のトイレ...。
燕山荘から大天荘まで
さてさて、燕山荘に戻ってきました。燕山荘はとっても評判が良い山小屋なので、宿泊してみたいのは山々ですが、今日はまだまだ先へ進まなくては。ザックを回収して、先へ進みます。
蛙岩(げえろいわ)(11:34)
かえるいわ、じゃなくて、げえろいわ、って読むんだ。。
右側(西側)には北アルプスの大パノラマ。
しかし、稜線を境目に左側(東側)はガスで真っ白。何も見えません。左右でくっきり天気が違うの面白い~。
色づき始めた山を眺めながら進みます。楽しい。
大下りの頭(11:51)
大下りの頭に到着。”頭”というぐらいなので、ここから下ります。100mぐらい。下るということは、その先また登りが待っているのですよ...。
下っている途中に見かけた、ぐあっぐあっ、って鳴く鳥。たぶん、ホシガラス(自信なし)。
下った先にまた登りがあって、続く稜線が見渡せます。目的地は遠い。
少し晴れてきました。
稜線を歩き続けます。道はとってもわかりやすいです。
目的地、大天荘が見えてきました!向こうの山の稜線の真ん中より少し左、、、
大下りの頭を下りきった先に見えるのは階段(はしご?)。
喜作レリーフ(13:06)
階段(はしご?)の横には、喜作のレリーフが。中房温泉から槍ヶ岳まで3,4日かかる道のりを、2日でたどり着くような縦走路を開拓したすごい人です。喜作さんかっこい~~~!詳しくは表銀座に「喜作新道」を開いた小林喜作をご参照ください。
喜作レリーフがある場所は、槍ヶ岳方面と大天井岳の分岐点。ぽこは大天井岳方面に向かいます。はしごを登った先にはまだまだ地味に登りが続きますよ。ザックが重いよー。
やっと、大天荘の案内が出てきました。ちょっとホッとします(道間違えてないよな、って)。
大天荘まで500m(13:16)
大天荘まで500m。なんだ。すぐじゃん。すぐ。
大天荘まで400m(13:22)
えぇぇ?まだ100mしか進んでいないの?!とぐったりするヘタレなわたくし。
大天荘まで300m(13:26)
目的地(大天荘)が見えなさすぎ。
大天荘まで200m(13:31)
目の前を歩いている男性も、ストックに身を任せてぐったり立ち止まっています。。。追い越しざまに「この登り、じ、地味にキツイですね...」と声をかけてみたら「そ、そうですね...」ほんとうにぐったりしている。。「あとちょっとのはずだから、がんばりましょーね!」と励ましてみました。。。自分もぐったりなのに~w
大天荘まで100m(13:35)
100m進むのに、4分かかるとか、、いかに牛歩かと。ゴロゴロガレ場?で歩きにくいけど、あとちょっとがんばりましょー。最後の100mの長いこと長いこと。荷物が重いんです。えぇ。
大天荘(13:39)
つ、着いた!!大天荘。最後の登りが地味ぃ~~~にキツかったです。なんだこれ。ひぃ~~。
あっ!そういえば、昼食営業は13:45ラストオーダーだからギリギリ間に合うっ!現在、13:39。
ダッシュで小屋に入り、テントの受付前に注文。
豚汁定食(900円)を注文。今日、初めて食べた普通の食事です。美味しい、、、じわじわ食べ物の大切さが身に沁みます。美味しい、、、
食堂、誰もいませんでした。とにかくすっごい綺麗にされています。お茶も飲み放題。
音楽が流れていると思ったら、FMラジオが流れています。
食事を終えて、テントの受付をします(700円)
「明日、朝、荷揚げのヘリが来るんですよ」と受付の方がおっしゃるので、「な、何時ですか?」と聞くと「05:20です。」「は、早い、、ですね。て、テント吹っ飛びますよね??」「できるだけ右の方にテントを張ってください」、、、ま、マジか。。。右の方に張ったぐらいで、ヘリの風を避けられるの?とりあえず、小屋のすぐ前のテント場、できるだけ右の方にテントを張ります。風が強いので、石で風よけ(でも、風が強すぎて意味なかった)
天気がどんどん悪くなってきて、小屋の周辺も真っ白に。テントの中で休憩するも、風が強すぎて、バタバタテントがはためいて落ち着きません。雨も降ってきて落ち着かない...。えーん。
で、18時頃、、、、すでに辺りは暗くなった頃、、テントを撤収して小屋に避難することにしました!(せっかくテント背負ってきたのに!)でも、落ち着いて寝れないの嫌だし。バスであんま寝れなかったし。早朝からヘリくるし。今日、なんか疲れたし。とかいろいろ理由つけて。ヘタレです。わーい。
今日のまとめ
- シルバーウィークを有給取得で1日早く出発したため、合戦尾根の渋滞とは無縁でよかったです。
- あれっ?「北アルプス三大急登」がどこだったのかよくわからなかったです。そんな急なところあったかな...。
- 燕岳に登って降りるだけなら、丹沢の塔ノ岳より簡単な気がしました。合戦尾根の方が歩きやすく整備されているからかしら。
- 山頂から見えるのが人里とかではなく、山々しか見えないって初めての経験だからすごい嬉しかった。
続く。
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