白馬鑓温泉 混浴露天風呂登山1泊2日(1/2) 雪の斜面を6時間ひたすら登る温泉登山
2017/07/28
昨年の夏頃から白馬岳に行きたい行きたい、、、と思っていたのに悪天候などでことごとく中止になり続けていたぽこ(@TripNotes_poco)です。
その白馬にある白馬鑓温泉。テン泊さんが「みんなで行こう~」と誘ってくれて、まさか残雪期に行くことになろうとは★
標高2100mに位置する白馬鑓温泉小屋。この時期、小屋は解体されています。えっ?閉鎖するのではなくて解体?調べてみると、雪崩で倒壊の恐れがあるため、毎年解体と組み立てを繰り返すんですって!毎年か、、、
コースについて
ルート | 猿倉登山口駐車場(06:25)→(06:37)猿倉荘→ (07:21)水芭蕉平(07:22)→ (07:47)猿倉台地(1502m)(07:48)→ (09:43)小日向のコル(1824m)→ (12:38)白馬鑓温泉小屋 |
歩行距離 | 5.21km |
所要時間 | 山行 6時間12分 休憩 2分(休憩はもっとしていますがログ的にこうなった) 合計 6時間14分(1時間に1kmも進めなかったという事実が恐ろしい...) |
メンバー | 6人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図 白馬岳」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
例年だと猿倉に続く道路、猿倉~二股はGW直前に開通するのですが、今期は雪が少ないため4/22(金)の11時にオープン。つまらない車道歩きがなくてラッキーです。
2台の車で猿倉の駐車場に集合します。5:30頃に駐車場に到着してガラガラでした。
2016年4月23日 猿倉から白馬鑓温泉まで
全員集合して、6:00に出発しよう!ということでしたが、なんだかんだと時間がかかり6:25頃に猿倉の駐車場を出発します。
今日はまぁまぁの大人数!りかちゃん・テン泊さん・バンビちゃん・釣り人くん・剣道くん・ぽこの6名です。剣道くんは初めてのテント泊だそうです。初めてのテント泊が残雪期の白馬鑓温泉だなんて、なんてマニアックなの。
駐車場を出てつづら折りの登山道を上がって行きます。
ほどなくして見えてくるのは、鑓温泉方面と白馬大雪渓方面の分岐点。もちろん鑓温泉方面に向かいます。
猿倉~二股の道路がオープンしたてだからか、登山者が全然いません。ノートレースです。
稜線がきれいに見える~。
しばらく歩くと沢が出てきます。
渡りやすい箇所を選んで渡渉します。
渡渉すると、斜面が出てきたので剣道くんが初めてのアイゼン装着!
ぽこもアイゼンを着けて、黙々と斜面を上がります。地味にキツイ、、、
でも、青空が綺麗だから頑張るよーーー!!!今日は最高のお天気です。
白馬岳も綺麗に見える!!
白いブナが綺麗です。
斜面を登り切ったら今度は下り。なんと、後ろから単独登山女子さんが現れました。こんな人がいないところに一人で来るなんてカッコイイ~。
もう、暑くて、人によっては半袖です。焦げるよ...。
斜面を下っても、また登る必要が出てくるのでトラバースしながら進みます、、、が、雪がずぶずぶで余計危ない。おとなしく斜面を下って進むことにしました。それにしても、、、落石が多いこと。恐ろしぃ~~~。
こんな石がゴロゴロと。場合によっては音もなく滑り落ちてくるそうです。危険だからここは素早く通過せねば!
シリセードでざーっと下る人も。
いいな~。ぽこは今日履いているパンツではできません...。
「あれが白馬鑓温泉だよ」
下って歩いていると、テン泊さんが向こうを指差して「あの雪が無いところが、鑓温泉のはずだよ」と言います。
雪がないところ...?雪がないところなんてたくさんあるやん?
「りかちゃん、バンビちゃん、どれか分かる??雪がないところって言ってるよ?」
「あれですかね?」
「確かに雪がないけど...」
そんなわけ無いな、、、地図的にはあんな上のほうではなく山の中腹にあったはず...これかな?
拡大。これ?これなの?全然温泉っぽさが分かりません。。。どっちにしろ、まだまだ遠い!
なんか硫黄の匂いがしてきた気がする!「雪がないところ」に向かってひたすら登ります。剣道くんが先行して、ステップを作ってくれます。ひたすら、、、以下ひたすら登る図。
ひたすら感、伝わりましたでしょうか...。
ようやく鑓温泉っぽいところが近づいてきました。これか、、、??これが鑓温泉なのか???ところどころ大きいクラックが入っていて、どう近づけばいいのか?!
テン泊さんとバンビちゃんが右側に回り込みます。
白馬鑓温泉に着いた!!
どうやら、これが鑓温泉で合っているっぽいです。どこに湯船ががあるんだろ...?かなり近づいてきたのに全然分からない...。
温泉を正面に右から回りこむか左から回り込むか検討の結果、右から入ることに。踏み抜きや恐ろしげなクラックに気をつけながら温泉に近づいて行きます。温泉の川を渡るところが超怖かった!
釣り人くん「そこ、結構滑るから絶対にコケないでね!気をつけて!!」
着いた!温泉!!ようやく湯船が見えました。
温泉でダラダラするよ
先客は、先ほどの単独登山女子さんと日帰りバックカントリーの方が数名。登山者は他には見かけませんでした。
早速温泉に手をつけてみます。「あ、熱い...!!これ、入れるかな?!」とちょっと不安に思っていると、バンビちゃんがパッと服を脱いで(下に水着を着ていた。)温泉に浸かります「あ、、あつい~~~。けど、じわじわ行けば大丈夫です!44度ぐらいある気がする!」
おぉ!勇者...
テント設営
温泉に早く入りた~い!けれども、まずはテントを設営しないと。温泉脇はさっき会った単独登山女子さんがテントを張るとのこと。ここは早い者勝ちの最上地で最大3張ぐらいのスペースしかありません。ぽこたちは4張りテントを張りたいのです。テン泊さんと釣り人くんが周囲を調べて検討...
なぜか裸足で雪面に上がって様子を見に行く釣り人くん。
温泉の湯船の上、解体された小屋の土台(?)に雪がないところがあったのでそこに張ることに。
剣道くんは、先にも書いたように初めてのテン泊!こんなマニアックな場所がはじめてのテン泊だなんてうらやましい♪
風に苦労しながら、無事にみんなテントを設営。それにしてもすっごい絶景です。
さて、寝床を作ってテントの中で着替えて温泉へ行くよ~!
白馬鑓温泉
足からじわじわ入りますが、やっぱり熱い!みんな長く入っていられず、出たり入ったりを繰り返します。あと、苔が超滑る。危ない。
温泉で(釣り人くんの)モツ煮込みを温めたり、、
(釣り人くんの)日本酒を雪で冷やしたり、、、
楽しく飲み食いしながら温泉を満喫。
温泉の淵が苔で滑る、、、デッキブラシがあったのでテン泊さんと釣り人くんが唐突に掃除を始めました。
綺麗になった淵でゴロゴロ。みんな、脚が熱すぎるので、脚だけ出して入浴する手法を編み出していました。
明日の相談
温泉に入りながら明日のコースについて相談。
「明日の予定どうしよっかー?」
「出来れば白馬三山縦走に行きたいんだけど...」
「ここまで無雪のコースタイム4時間半のところ、休憩込みで6時間かかったんだよね...」
「そうなんだよね...。このペース配分では実質難しいのではないかと...」
「テン泊装備で荷物重いしー。スピードは上げられないな...」
「今回は諦めて明日は下山だけにしよっかぁ」
「そうだねぇそうしよう」
というわけで、明日は下山することに。なんだか気楽になった。白馬三山縦走はまた来よう♪
温泉にダラダラ入っていると日が暮れ始めた頃に雨が降ってきたーっ!
「みんなでここで晩御飯食べたかったけど、悲しいけど、各自テントでご飯を食べよう」ということになり温泉を撤収します、、えーーん。
テントに戻り、ご飯を作って食べて、、、
テントの上の斜面が雪崩れたらどうしよう。とか考えながら就寝。オヤスミーーーっ!ZZZZzzzzZZZ
みんなのテント
モンベル ステラリッジ2
山岳テントの定番ですね。
プロモンテ VL15
長辺出入り口でこだわりがたくさん詰まったテントです。
アライテント ドマドームライト2
前室(土間)が広いラグジュアリーテント。ポール3本使用しているのでちょっと重い(2kg)です。
パイネ G-Light Xテント
日本百名山ひと筆書きの田中陽希氏も使用しているシングルウォールのテントです。シングルウォールだから設営が早い!
混浴露天風呂、入るときに何を着る?!
女性は水着を着て入ることが多いみたいですが、ぽこは直前まで水着が無いことをすっかり忘れていてどうしよう~~~!!と焦って探して見つけたのがこちらの湯浴み着。
不織布で作られています。生地に厚みがあって身体の線が出にくく、一見重そうに見えるのですが水切れが良くて乾きやすいので重宝しました。お値段お手ごろ価格なのにまだまだ使えそうなので、いろんなお風呂でも使っていきます。
つづく。
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