北アルプス3泊4日(4/4)三俣山荘から新穂高に下山
2017/07/28
夜は強風がテントを叩き、なかなか落ち着いて眠れず。風に起こされてまた寝てを繰り返していたら、あまり眠れないまま外がうっすら明るくなってきました...。
あれ?うっすら明るくはなるけど、それ以上明るくなりません。台風の風が来ているみたいな感じです。あ~外に出るのメンドイな~。今日はどうしようかなぁ。一応、登山計画では黒部五郎岳をピストンする予定ではあるけれど...。
ようやくテントから出て三俣山荘の天気予報を見に行くと、今日はずーっと曇りで午後から雨になっていました。う~ん、、、、鷲羽岳もガスガスで山頂も何も見えないです。本当に昨日までの3日間は恵まれていたのですね。
うん、ガスガスだし、黒部五郎岳は諦めて下山しちゃおーっと。と、いうことになれば早速撤収の準備っ。下山中に、どこかで山仲間のスノボーくんとすれ違うかも。
そういえば、昨日、夕方に双六小屋に向けて三俣山荘を出発した写真好きの男性は無事にたどり着いたのかな~。たどり着いてるとは思うけど。もしかしたら、彼も今日下山だからどこかですれ違うかも。
の続きです。
コースについて
ルート | 三俣山荘(06:12)→(06:49)三俣峠→(07:56)双六岳巻道分岐(07:57)→(08:09)双六小屋(08:13)→(08:16)双六池→(08:44)くろゆりベンチ→(08:58)花見平(08:59)→(09:10)弓折乗越(09:12)→(09:43)鏡平山荘(09:55)→(10:00)鏡池(10:01)→(10:29)シシウドヶ原(10:30)→(10:44)イタドリが原→(10:55)チボ岩→(11:06)秩父沢出合(11:07)→(11:36)小池新道入口→(11:53)わさび平小屋(11:59)→(12:09)笠新道登山口→(12:18)中崎橋→(12:30)お助け風穴→(12:43)登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)(12:46)→(12:57)新穂高温泉駅 |
歩行距離 | 16.8km |
所要時間 |
山行 6時間13分
休憩 32分
合計 6時間45分
|
メンバー | 1人 |
|
参考にしたもの
「山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳 上高地」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
2016年8月9日 三俣山荘から新穂高に下山
三俣山荘(06:12)
2泊お世話になったテン場とお別れ。出発します。今日鷲羽岳に登る人は何も見えないんじゃないだろうか。
向かう方向は時々青空が見えました。でも、すぐに雲が空を覆います。
(06:49)三俣峠
三俣峠から見える三俣蓮華岳はガスガス...。稜線コースを通って三俣蓮華岳と双六岳を経由して戻る予定でしたが、ガスガスな様子を見てあっさり巻き道コースで帰ることに決定します。また来よう。
巻き道コースを歩いていると一瞬、槍ヶ岳がくっきりと見えました!見えると嬉しくなる山。
途中で携帯が通じる箇所があったので、山仲間のスノボーくん宛てに「今日下山することにしました。どっかですれ違うと思うのでよろしくー。」とメッセージを送ってみました。
時々青空がのぞくものの、基本はガスガスです。むぅ。
(07:56)双六岳巻道分岐(07:57)
ん~双六岳も登っておきたかったけど、次回にしておきましょう。
この分岐あたりで嬉しいことが!初めて見るお花、トウヤクリンドウが咲いていました♪秋の訪れの花なんですって。往路では全然存在に気が付かなかった。
分岐をささーっと下ります。
(08:09)双六小屋(08:13)
久しぶりの双六小屋に到着しました。ここで水を補給します。今回のルートは補給ポイントがたくさんあるから大量に水を持ち歩かなくて良いのがいいですね。
(08:16)双六池
双六池キャンプ場はテントが少なくなっていました。場所選び放題だな~。
遠ざかっていく双六小屋を振り返ります。ほんと、素敵なロケーション。また泊まりに来よう。
登山道の脇のお花もしっかり見てますよ。ウメバチソウ。
キヌガサソウの枯れたやつ???なんだろうこれ。。
稜線を進みます。結構ギザギザですね。
こんな登山道でうっかり左側に落ちたら登り返せない気がしますので慎重に行きましょう。
(08:44)くろゆりベンチ
往路では綺麗に晴れていたこの辺りもどんより雲が空を覆っています。
(08:58)花見平(08:59)
名前の通りお花がいっぱいです。
トリカブトに、
クルマユリ。
リンドウ。
これはなんだろう、、
(09:10)弓折乗越(09:12)
鏡平方面と笠ヶ岳の分岐点です。ここから笠ヶ岳に行って1泊してもいいかなぁと考えていたのですが、ガスガスの稜線を見て諦めちゃいました。
TJARのゼッケンをつけた人が通り過ぎたので「レース中ですか??」と聞いたら「もう終わりました」とのこと。後で調べたら、リタイヤして下山中だったようです。「おつかれさまでーす!」と声をかけて背中を追いますがさすがTJARの選手。まったく追いつけませんでした(当たり前だ...)
鏡平山荘が見えてきました。
(09:43)鏡平山荘(09:55)
カキ氷の山小屋、鏡平山荘に到着っ!基本下りだから速い~!なんだかこの辺りはキラキラと輝いている気がします。
しかし、あれ、壁メニューにカキ氷が張り出されてない...。小屋に集う登山者のみなさんを見ても誰もカキ氷食べていない...。
一抹の不安を感じながら、小屋のおねいさんに「すみません~。カキ氷はやってないんでしょうか?」と聞いてみると、、ヒソヒソ声で「実は大きな声では言えないんですけど、最近の暑さでカキ氷がすごい売れちゃって、氷の在庫が減っているのでメニューから外しているんです...」「ふむふむ...」「でも、注文してくださればお出しできますよ。」「ホントですか!では、大変恐縮ですがお願いします...」
でも、普通に人前で食べてたらバレバレで「わたしもわたしも!」ってならないか...?と心配しましたが、何人かにカキ氷の写真を撮られただけで終わりました。
かき氷メロン+練乳、お値段600円
(10:00)鏡池(10:01)
往路では、風があって鏡池に何も映らなかったのだけど、下山時は綺麗な鏡池を見ることができました!けど、逆さ槍は見えず。また次回のお楽しみに取っておきましょう。
地図に「熊のおどり場」って書いてある場所。木道にも書いてありました。この文字に気が付いたおじさまが軽く小躍りしていました(笑)小学生かっ。
赤い実。
(10:29)シシウドヶ原(10:30)
順調にサクサクっと下山しております。それにしても、スノボーくんとすれ違わないぞ...。
鏡平山荘の歩荷さんとすれ違いました。「氷は入っているんですか?」と聞いたら「いやぁ氷はないんですよ」とのことでした。氷はさすがに歩荷しないか。ヘリですよね。きっと。
(10:44)イタドリが原
下山を続けていると、すれ違ったおじさまに「あれ?その荷物はテント泊?」と聞かれ、「はい。そうです。」と答えたら立ち話が始まりました。
「何泊してきたの?」
「3泊です。」
「えっーー!その小ささで3泊もできるの?何リットル?何キロ?」
「40Lぐらいで今は10kgぐらいのはずです。」
「すごいなぁ〜!!僕なんて1泊で14、15kgになるのに。夏でも55Lザックがパンパンだよ!」
「一般的にはそれぐらいが普通みたいですよね。これでも、着替えちゃんと入ってるし、寒がりだからダウンシューズまで入ってます…テーブルや椅子も…」
「テントは何?マットは?銀マットは敷いてる?」
「テントはニーモのタニで、」
「うん、あの軽いやつね!」
「マットは空気入れるやつで」
「うん、僕もそういうやつだよ」
「銀マットは敷いてないですけど、ザックの背面パッドを取り出して敷いてます。」
「何それ!」
「OMMというメーカーに折りたためる背面パッドがありまして。」
「食料は?」
「フリーズドライとかの軽い物ばっかりですよ」
「一体何が違うんだ…」
(ぽこ、心の声「家の体重計が壊れているんじゃないかと不安になってきた」)
「最近、年で荷物が重くてテント泊止めようかと思ってるんだよ…いやぁ今度いろいろ教えて欲しいなぁ。わっはっはっ」
と言って去って行かれました。。今度、装備を1つづつちゃんと計ってみよう...ほんとは家の体重計(オムロン)が壊れているんじゃないか、と不安になってきました。
(11:06)秩父沢出合(11:07)
だいぶ新穂高に近づいてきた感があります。
(11:36)小池新道入口
往路では「双六へ→」の文字を見てわくわくしたなぁ。。。と数日前のことを振り返りながら下山を続けます。
ここまでくれば、後は地味~に長いけどほぼ平坦な下り基調の道です。
(11:53)わさび平小屋(11:59)
最後の山小屋!ふぅ。。行きで見たときと変わらぬ様子が安心感を感じさせる山小屋です。
ここで、ジュース補給。今回の山行は、食べ物よりも飲み物で成立していました...3泊4日中、4食ぐらいしかちゃんと食べていない。ビールとお酒とつまみで生きていたようなものですね。山に来ると食欲が出ません。
ふとiPhoneを見ると、スノボーくんから「鏡平小屋でアイスコーヒー飲んでまーす」と連絡が来ていました。えっーーー!!どこですれ違ったんだろう...。
鏡平山荘で休憩していたTJARの選手とお付きの人たちが颯爽と通り過ぎて行きました。
(12:09)笠新道登山口
今回行けなかった笠ヶ岳は、笠新道という道で登ることもできます。のっけからすっごい急で、地形図を見てもすっごい急なのが気になるけど、今度登ってみたいです。
(12:30)お助け風穴
行きは気分が高揚していたから?気が付かなかったお助け風穴。帰りはちゃんと気が付きました。ちゃんと少し涼しい風が来ていました。
(12:43)登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)(12:46)
登山口に男性が2人。通り過ぎようとすると、「あっ!おつかれさまで~す!」と声を掛けられました。あっ、昨日、雲ノ平山荘でおしゃべりして、夕方に双六小屋に向けて三俣山荘を出発したカメラの人!(前置き長い)無事にお友達と合流できたのですね。
「双六小屋からだから、もうとっくに下山していると思いました。何時に出発したんですか?」「7時ぐらいに双六小屋のテン場を出て、途中でかな~り休憩しながら下山してきたんです。」とのことです。とにかく無事で良かった~。
(12:57)新穂高温泉
最後の最後で迷い(なぜここで?)ながら無事に下山完了~!
下山後の温泉
平湯行きのバスまで、まだ少し時間があるのでホテル穂高の日帰り入浴へ。クーポン利用で600円。ですが無くても600円でした。13:00から入場開始なので丁度良い時間に下山できました。
お風呂を出てホテルから出ると、地面が濡れています。丁度お風呂に入っている時間帯だけ雨が降ったみたい。
帰りのルート
帰りは毎日あるぺん号を予約していないので、別のルートで帰ります。新穂高からバスで平湯へ向かいます。運賃890円。
平湯でコロッケやお土産を購入して、平湯→新宿行き高速バスに乗ります。運賃5,860円。無事に東京へ向けて帰宅しました。お疲れ、わたし。
まとめ
- 初めての3泊4日テント泊山行だったけど、辛いことは無く楽しいことしかなかった♪
- テント泊はいかに装備を軽くするかにかかっている。これ以上軽くするには寒さに強くならなければなりません。
- 三俣山荘や雲ノ平周辺は本当に素晴らしい環境ですね。みんなが憧れるのがわかります。またコースを変えて行きたい。
- メリノウールの衣類はすごい。ほんと臭わない。
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