梅雨の晴れ間の鳳凰三山縦走(2/2) 南御室小屋から広河原へ
登山を始めて5年目、と考えると今更感があるけれども、ようやく鳳凰三山を縦走できた ぽこ(@TripNotes_poco)です。
1日目は地味~なアプローチとすると、2日目はちょっぴり派手な三山縦走です。
この記事は
の続きです。
コースについて
ルート | 南御室小屋(05:34)→(06:40)砂払岳(06:41)→(06:46)薬師岳小屋(06:59)→(07:46)鳳凰山(08:00)→(08:21)鳳凰小屋分岐→(09:17)アカヌケ沢の頭(09:43)→(10:42)高嶺→(11:46)白鳳峠(11:52)→(14:47)白鳳峠入口(14:52)→(15:04)広河原・吊り橋分岐(15:05)→(15:09)広河原インフォメーションセンター |
歩行距離 | 9.8km |
所要時間 | 山行 8時間29分 休憩 1時間6分 合計 9時間35分 |
メンバー | 1人 |
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参考にしたもの
「山と高原地図.42 北岳・甲斐駒・南アルプス」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
2019年6月26日 梅雨の晴れ間の鳳凰三山縦走(2/2) 南御室小屋から広河原へ
南御室小屋(05:34)
4時に起床して5時には出発しようと思っていたのですが、ラーメン作って食べたり、想像以上にフライシートがびちゃびちゃに濡れていたので拭いていたら結構時間取られてしまって結局出発が5時半過ぎになってしまいましたよ。
昨日、8張あったテントは残り2張になっていました。みんなテントをテン場に置いてピストンしないのかなぁ。わたしは縦走するからテント畳むけど。
とか、考えながら、薬師岳に向かって出発。この先、ゴールの広河原まで水場はありませんので、しっかり水を汲んでいきましょう。
昨日まで歩いていた土の山道とは一転、南御室小屋を境に登山道の様子が岩々に変わります。
しらびその森を通り抜けていきます。
大きな岩だなぁ、ボルダリングで登れるかなぁ?なんて考えながら標高を上げていきます。
樹林帯を抜けて砂の稜線に出ました。
岩の陰に、今シーズン初のイワカガミを発見しました。
お~~富士山がきれい!
(06:40)砂払岳(06:41)
砂払岳って標識あるのかな?見たことない気がします。。
薬師岳小屋が見えてきました。一旦下ります。
(06:46)薬師岳小屋(06:59)
新規オープンして2年目だったかな?薬師岳小屋で飲み物を買えたら買いたいなぁと思っていたのですが、入口を開けたら「準備中」と看板が下りていて誰もいませんでした。あらまぁ残念。
小屋の外にバイオトイレが設置されていました。ここが今日のルートの最終トイレだな。
小屋を後に、進んでいくと、雪道が少しだけ現れました。まだ雪が残っていたんだ~。気を付けて歩けば問題ないレベルです。
再び砂の稜線に出て登っていきます。
薬師岳は小屋からすぐに到着します。
北岳が良く見えます。
次は観音岳を目指します。岩と砂の稜線を進んでいきますよ。
歩いていると、向こうから南御室小屋でテン泊していた女性が歩いてきました。荷物を全部持っていたので、あれ?と思って
「(荷物全部持ってるけど)来た道戻るんですか?」と聞いたら
「??あ、はい、そうです。」っておっしゃってました。南御室小屋に荷物置いて行けばいいのに、なんでテント畳んで全部荷物持ってたんだろう。トレーニングかしら。
(07:46)鳳凰山(観音岳)(08:00)
本日の最高峰、観音岳に到着しました。
標識の近くで、どら焼きを食べて休憩していると「上の方が景色が綺麗ですよ」とおじさまに声をかけられたので登ってみます。
観音岳の上に登って、次の山頂、地蔵岳のオベリスクを眺めます。あっちの方が標高低いということに今更気が付きます。
歩いてきた道を振り返ると、稜線の向こうに富士山が綺麗に見えました。今日は良い日です。
さて、地蔵岳に向かいましょう。お地蔵さんが楽しみなのです。
(09:17)アカヌケ沢の頭(09:43)
赤抜沢ノ頭にザックをデポして、地蔵岳の独標みたいなところに向かいます。とんがったてっぺん、オベリスクに登る気はないですよ。
で、到着~。
そして、気になるのがお地蔵さん。
地蔵岳の地蔵って、街のお地蔵さんみたいなサイズを想像していたらそれよりもずっと小さかったです。
このお地蔵さんは子宝を授かるためのものなんだって(ざっくり)。気になる方は「地蔵岳 子宝」で検索すると分かりますよ。
赤抜沢ノ頭に戻り、デポしたザックを回収して、高嶺方面に進みます。
今シーズン初のキバナシャクナゲ(たぶん)を発見しました。ここに来るまでにシャクナゲの木はたくさんあったけど、花をつけてるのはこれが初めてでした。
うぅ、、これ登るのか、めんどいな。とか考えながら歩きます。この、高嶺の標高(2779.1m)って地蔵岳(2764m)より高いのです。
稜線の右側は雲がもくもく湧いています。甲斐駒ヶ岳も山頂が少ししか見えない!
さっきまできれいに晴れていた地蔵岳周辺もガスに包まれかかっていました。
(10:42)高嶺
文字が消えかかっていますが、高嶺に到着しました。
ここからは下り基調で白鳳峠に向かいます。
ハイマツとシャクナゲの間を通って、ガレ場を歩いて、と少し道が分かりにくくなります。
このあたりのガレ場で、「ん?次はどこに行けばいいんだ?」とキョロキョロしていると、足元の石が浮石で急にバランスを崩してしまいました。
ぐらっと足元が揺れて、前に手を付いても勢いが止まらずそのまま肩と頭を岩に打ち付け、打つ瞬間「ヘルメットないよお」と心の中で叫ぶぽこ、そのまま一回転して止まりました。ださ。
絶対にどっか出血していると思ったので、とりあえずザックを下ろして座り込んだままケガをしていないか確認します。頭はたんこぶができているけど、キャップが守ってくれたので傷はできていない。肩と脚を打撲して少し痛いけど大丈夫そう。後は手首に浅い切り傷ができたぐらい。これなら大丈夫そうです。
もうっ、こんなところでケガしたら人も通らないしココヘリ(遭難)事案だわーと焦って動揺しつつ、水を飲んで心を落ち着かせ、休憩。。
...
立ち上がります。
てか、しんだかもしれないと思ったよ!
平日だし、もう、誰も来ないかもしれないし、ほんと焦った...。まだ午前中というのが救いでした。
(11:46)白鳳峠(11:52)
もう、コケないように慎重に慎重にと白鳳峠に到着しました。ここから広河原方面に向かいます。
もうガレ場は嫌だなぁと思っていましたが、正面に北岳を望みながら、ガレ場とハイマツ帯が続きます。ガレ場ほんと嫌、、、
ガレ場の後はシラビソの樹林帯です。
梯子が何か所もあったり、
こんなん初めて見たのですが、岩に直接プラスチックみたいな足場を刺してる。山の景観無視ですな。
ところどころ休みつつ、じわじわ標高を下げていきます。
ようやく普通の山道になり、登山口が見えてきました。
(14:47)白鳳峠入口(14:52)
分岐点から白鳳峠入口まで標準コースタイム2時間なのに、体のいろんなところが痛くて&慎重になりすぎて&休憩しすぎて3時間かかってしまったい、、、
あとは車道を歩いて広河原へ向かいます。
(15:09)広河原インフォメーションセンター
無事に広河原に到着!バスのチケットを購入して、バス停にザックを置きます。いやぁ、本当は14時のバスに乗りたかったのだけど、途中でコケて動揺したため、次のバスは16時40分です。また1時間半もある。。。ビールを飲みに川の向こうの広河原山荘へ向かいます。
というか、頭を打ったらアルコールを飲んではいけない!と直前で思い出し、やっぱりジュースを飲みました。
帰りの交通
行きと逆ルートで、広河原から甲府までバスで戻り、甲府からはあずさで東京方面に戻りました。
まとめ
- 初めての鳳凰三山、天気がよいこともありとても綺麗でした。梅雨の晴れ間でラッキーでした。
- 頭を打ったらアルコールを飲んではいけない。
- 浮石に気を付けよう...。ほんとに死んだかと思った...。
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