武尊山のスキー場の近くで雪洞泊登山。
2019/06/04
久しぶりの厳冬期雪山登山へ行ってきました ぽこ(@trip_notes)です。今回の旅の行き先は武尊山(ほたかやま)。名前だけ聞くと穂高山と間違えやすいので、よく「上州武尊」なんて言われている武尊山です。
前回、雪洞泊をしたのは2年前の冬、同じ武尊山でした。その時に、掘り方のノウハウを教えてもらったので、雪洞未経験のたまちゃんと隣のテントくんと3人で行ってきましたよっ。
今回は悪天候だったので写真少な目です。
参考にしたもの
「山と高原地図16.谷川岳 苗場山 武尊山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。
登山口までの交通
土曜日の朝、都内でレンタカーを借りて3人で出発!武尊山の麓、川場スキー場へ向かいます。
無事に川場スキー場に到着したので、さくっと雪山登山装備に着替えます。
2019年2月9日 武尊山のスキー場の近くで雪洞泊登山。1日目
登山者用のリフト券を購入するためには、登山届を書いて提出する必要があります。
登山届に記入して、売り場で提出すると、売り場のおねーさんが「今日は天候が悪くて何組か撤退してきていますよ。」「肩まで踏み抜いて撤退してきた人がいますよ。」などと止める方向でアドバイスをくれます。なんだと...。
それを聞いて一旦「やめようかぁ、、、」と諦めるわたしとたまちゃん。しかし、隣のテントくんが「なんて言われても行きたい。自分の目で見ないと信用できないですもん。僕がリフト代お金払うから行きましょう!!でも、雪洞掘れたらお金ちょーだい。」と駄々をこねます。そこまで言うのなら、、、い、行くか...。リフト券を購入して出発します。
リフトで上がれば上がるほど周囲の風景が白くなっていきます。う~ん。
終点に到着すると、ほぼ白いこの景色。この中行くのかぁ?数人のトレースがあります。
アイゼンを装着して、、あ!隣のテントくんは雪山デビューです!初めての雪山で、こんな荒れた天気でいいのかなぁ。。。「わーい、風つよーい。しろーい!雪山だ。わーいわーい!」と本人は喜んでいるのでOKなのでしょうか。
とりあえずは武尊山の山頂よりもだいぶ手前にある剣ヶ峰へ向かいます。風景が白いからあんまり写真撮っていませんが、、、とりあえずは剣ヶ峰に到着。
元々は剣ヶ峰の向こうの斜面のどこかで雪洞を掘ろうという計画だったのですが、この時点で周囲があまりにも真っ白で先に進むのが嫌になるわたしとたまちゃん。しかし、隣のテントくんは先に進もうとする。「待ってーーー。もうこれ以上進むのヤダ。戻ろう。」
隣のテントくんを引き戻します。スキー場へとりあえず戻ろうとしますが、途中で「ここなら雪洞掘れるかも?」と思う場所を発見。隣のテントくんに、やまどうぐレンタル屋でレンタルした3mのプローブを垂直に刺してもらいます。すると何にもひっかからず、スッと入ります。「後、横にも刺してみて~」とわたしが言うと、水平にもプローブを刺します。スッ。
お、これは深さ十分あるし。いけるかも。
スキー場近すぎるけど、ここで雪洞掘ってみる?とりあえず、30分だけ掘ってから考えようか。ということで、まずは斜面を削ります。この時点で14:30でした。
さくさくっと掘れたのでこれは行けるかも。
ということでスノーソーの出番。スノーソーで切り込みを入れスコップでブロックを切り出し、横穴を2つ掘り進めます。たまちゃんすごく上手。隣のテントくんもどんどん上達してくる。わたしは、最後までヘタなままでした。
ですので、主にたまちゃんと隣のテントくんが掘ってわたしが雪を外に排出する係。延々とこの作業が続きます。疲れるし、腰が痛い。でも、今晩の寝場所を確保するために頑張るのです!念のため、ツェルトとシングルウォールテントのクフは持ってきてはいますが、雪洞に泊まりたいし。頑張りましょう!
横穴が2m程掘れたところで、2つの穴を奥で繋げるように掘り進めます。
貫通したところ。笑顔のたまちゃんと
真顔の隣のテントくん。
貫通したら、寝る場所になる部屋を広げます。天井も削ってある程度高さを出します。今回は左の穴にツェルトでふたをして、右の穴は雪で埋めました。上から見た図はこんな感じ。伝わりますでしょうか。
ローソク置き場を作ります。あら、三角でかわいい~。
できた。。。完成したのは18:30。4時間かかりましたね。辺りはほぼ暗くなり、おなかはペコペコです。
隣のテントくんが鍋に具材を入れて持ってきてくれました。チゲです。辛味で暖まり野菜もお肉も一杯で美味しかったです。
そして、わたしはアヒージョを振舞います。アヒージョは簡単だから山の定番なのです。パンを網で焼きつつオイルを付けて美味しい~。たまちゃんはとっても暖まるホットワイン、しかも赤と白両方を振舞ってくれました。ドライフルーツ入れてサングリア風でとっても美味しかったです。
良い雪洞を掘ることができて、お腹も一杯になり、満足して眠りについたのでした...。ZZZzzZZzzzzz...
厳冬期登山ではISUKA AIR 810を使うのだけど、暑くて途中ファスナーを開けながら寝ました。暑い...。
使用したマットはこちらです。雪山はわたしはこれで十分です。
2019年2月10日 武尊山のスキー場の近くで雪洞泊登山。2日目
翌日の朝、外に出ようと出入口を閉じるのに使ったツェルトを開こうとしますが、雪の重みを感じます。昨晩そんなに雪が降ったのかしら?と思いながら外へ這い出ると、深いところで50㎝程の積雪がありました。結構積もってる!
雪洞に戻って朝ごはんです。粒あんを水で溶いて温めて塩を加えて焼いたお餅を入れればぜんざいの完成です。簡単で美味しい~。塩が身に染みる。。。
4時間もかけて掘った雪洞ですが、朝食を食べたらお別れです。名残惜しく雪洞を出発し川場スキー場へ戻ります。なんと15分もかからず到着しました。すごく近いところで雪洞掘ったんだなぁ。
あ、リフト代はちゃんと隣のテントくんに返しましたよ♪
下山後のお風呂&食事
お風呂
望郷の湯を利用しました。大人2時間560円。お会計が後払いという謎システムですが、お風呂は良かった。やっぱり、雪山の後のお風呂は身に沁みますなぁ。。。
食事
お風呂を出たらお昼ご飯です。今日あんまり運動していないけれども、、(汗)
この辺りは上州沼田とんかつ街道って有名なのです。というわけでとんかつ屋へ行っくぞ~。
すぐに入店できそうな、和食処まるきちへ。初めて味噌カツを頂きました。けれども、み、味噌が甘すぎるっ。甘すぎてちょっとわたしには合わなかったのです。普通のにすれば良かったなぁ。キャベツとリンゴとゆで卵が食べ放題、というのは良かった♪
まとめ
-
- 雪洞には深さ3m程度、水平にも3m程度の積雪が必要。
- 通路を作り、奥に部屋を作ると暖かくて良い。
- 雪洞は暖かい、ってよく言うけど初めて納得した雪洞泊でした。前回は隙間だらけで寒かったんですもの。
- 翌日、手首が腱鞘炎みたいに痛くなったけど、数日で治りました。
今回、借りてよかったのはやっぱりプローブ。誰も持っていなかったので購入しようか迷いましたが、やまどうぐレンタル屋さんでレンタルできることが分かったのでレンタルしました。隣のテントくんは雪山自体が初めてでスコップを持っていなかったので、プローブとスコップがセットになっているのがあって丁度良かった!
他にもいろいろなレンタル品があるので、道具が足りないときはレンタルするのもアリだと思います。
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