Trip Notes -旅のメモ-

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真夏の裏銀座縦走 折立から高瀬ダムまで(2/4) 薬師峠キャンプ場から黒部五郎岳を経て三俣山荘へ

      2019/05/15

憧れの裏銀座縦走2日目は、薬師峠キャンプ場から黒部五郎岳へ。そこからさらに三俣山荘まで向かいます。コースタイムが長いので早めに余裕をもって出発しないと。
この記事は

真夏の裏銀座縦走 折立から高瀬ダムまで(1/4) 折立から薬師峠キャンプ場へ


の続きです。
1日目に宿泊した薬師峠キャンプ場についてはこちらをご参考にしてください。

薬師峠キャンプ場でテント泊してきたよ。

コースについて

ルート 薬師峠(04:11)→(04:31)太郎平小屋(04:58)→(05:07)太郎山(05:09)→(06:34)神岡新道分岐→(06:43)北ノ俣岳(06:47)→(07:18)赤木岳→(08:00)中俣乗越(08:05)→(09:53)黒部五郎の肩(10:06)→(10:20)黒部五郎岳(10:25)→(10:39)黒部五郎の肩(10:40)→(12:26)黒部五郎小舎(13:02)→(14:39)三俣蓮華岳巻道分岐(14:41)→(15:48)三俣山荘泊
歩行距離 16.1km
所要時間 山行 10時間2分
休憩 1時間35分
合計 11時間37分
メンバー 1人

参考にしたもの

「山と高原地図.37 劔・立山」です。GPSデータはiPhone版の「山と高原地図」で取得しています。

2018年8月4日 真夏の裏銀座縦走 折立から高瀬ダムまで(2/4) 薬師峠キャンプ場から黒部五郎岳を経て三俣山荘へ

薬師峠(04:11)

昨日はウトウト昼寝をした上に20時頃には寝ました。初日のバスの疲れはすっかりとれたので、パッ!!とに3時起床することができました。周囲のテントも撤収を始めているところがあります。夏は寒くないから起き上がるのが楽でいいですね。

とにかく今日はコースタイムが長めの8時間25分なので早めに準備をします。

テントを撤収して薬師峠を出発します。

太陽が出ると暑くなるからできるだけ早く出発しないと。峠を登り返し、木道を歩いて昨日通り過ぎた太郎平小屋まで戻ります。

木道から下界を見下ろすと街明かりが見えました。日の出前の静かな時間。

(04:31)太郎平小屋(04:58)

太郎平小屋でトイレをお借りして、小屋の前のベンチで軽く朝食を食べます。さらに水を汲んでっと。徐々に体にエンジンをかけないと。しかし、やっぱり少し眠いです。

黒部五郎岳に向けて出発します。分岐を右へ進みます。

木道をどんどん登って振り返ると、太郎平小屋と薬師岳の眺望。とても素敵なところだな。今日はたくさんの素敵な景色が待っていることでしょう。

(05:07)太郎山(05:09)

木道の途中、ちょっと右に入ると、すぐに太郎山です。ほぼ平らな山頂です。

ここで、同じ薬師峠キャンプ場から出発してきたと思われるおにいさんに追い抜かれます(後で分かったのですが、同じ苗字の方でした。)

まだまだ続く木道をてくてくマイペースで歩いていきます。まだ暑くないから涼しくて気持ちがいい~!

軽くアップダウンがあって、途中でお花写真休憩しながら歩いていきます。

平らな山道から北ノ俣岳に再び登りが始まります。

崩壊した山道の隣の木道は傾いていて少し歩きにくかったな。

この道をずーっと登っていけば北ノ俣岳です。緩やかに見えるけど、山頂手前はちょっとした急登でした。

おっ、槍ヶ岳が見えますよ。どこから見てもすぐにわかる、槍ヶ岳の存在はやはり偉大です。

(06:43)北ノ俣岳(06:47)

北ノ俣岳に到着しました。山頂で止まると強風で少し寒かったです。

一旦下り、さらに先へ進みます。前を歩いている、同じ苗字のおにいさんは、目的地が同じで最後まで何となく一緒でした(笑)

再び歩き出すと、日が照っていてとても暑いのですが、眺望が爽やかすぎて感動しながら頑張って歩きます。しかし、本当に暑かったな。

ここまでほとんど人に会わなかったのに、向こう側からツアーかな(?)集団さんに出くわして少しびっくりします。一人も楽しいけど、みんなでワイワイ来るのもきっと楽しい場所なんだろうな。

黒部五郎岳を目指して歩くのですが、手前の岩だらけの道が暑くて暑くてほんと大変でした。

(09:53)黒部五郎の肩(10:06)

登りにぜぇぜぇしながらやっと黒部五郎岳の肩に到着しました。ここでみんなザックを下ろして山頂をピストンするみたい。わたしもここでザックを下ろします。重かった~!

黒部五郎岳へ出発するその前に、今日、今まで歩いてきた道を振り返ります。右側から左の手前まで、ずーっと稜線を辿って歩いてきたんだ...。なんて素晴らしい眺望に素敵な登山道。

さて、黒部五郎岳に行きますよ。わたしの勝手な想像と違って、緑の少ない岩々の道でした。

(10:20)黒部五郎岳(10:25)

ずーっと登りたかった憧れの黒部五郎岳!ついに到着しました~!!いや、まだまだこの先歩く必要があるけれども、一つ目の目標を達成してホッとひと休憩します。向こうに見えるのは槍ヶ岳です。

遠くに次の目的地、黒部五郎小舎が見えました。

黒部五郎岳から先は「稜線ルート」「五郎のカールルート」の二つがあるのですが、一般的なルートらしい五郎のカールルートを歩くことにしますので、黒部五郎の肩に戻ります。

(10:39)黒部五郎の肩(10:40)

黒部五郎の肩で小休止してザックを回収します。

少し稜線を歩いたら、

五郎カールの下まで下ります。めっちゃくっちゃ下ります。えぇぇぇぇえこんなに下るの?ってぐらい下ります。こんだけ下るってことはまた登るんだよねぇ、、、不安になりつつひたすら下っていきます。

どんどんと下っていくと水場があったので、冷たい水に汲み替えます。雪渓の雪解け水かな~。ほんと冷たくて美味しかったです。

低木に囲まれた岩の道をどんどん進んでいきます。蒸し暑い。

黒部五郎小舎が近づいてきました。

もうすぐ到着ですね。ルンルンな気分で小屋に向かいます。

(12:26)黒部五郎小舎(13:02)

なんてメルヘンなかわいい小屋なのでしょうかーーー!ロケーションの良さに目がハートになるのです。

トマトが美味しそうに見える、、、そしてビール、、、飲みたいが我慢するっ。

ちょうどお昼の時間帯だったので、小屋の中でカレーライスを頂きました。なんだかすごく美味しかったなぁ。お味噌汁がついてくるところもポイント高いです。

はぁあああぁ、こんなかわいい小屋の近くてテン泊したいなぁしたいなぁしたいなぁ、、、、でも、まだ先に進まないと。三俣山荘に向かってもうちょっとがんばりますよ!

ここから先が今日の山行の中で一番キツかった。風が全然通らない樹林帯で太陽が照り付ける中、汗まみれになりながら岩場を登ります。暑いしぬー。でも、がんばる。

登り切って稜線に出ました。下を見下ろすとあんなに黒部五郎小舎が小さく見えます。ふぅ。

あら、なんだか怪しげな雲が、、、

怪しげな雲のおかげで少し涼しくなったのですが、その雲すぐに通り過ぎ、再び炎天下の下を歩きます。

(14:39)三俣蓮華岳巻道分岐(14:41)

今回こそ、三俣蓮華岳を経由しようと思いましたが、もう登りたくないので、またもや諦めます。これで三俣蓮華岳を諦めたのは確か3度目ですね...。行ける人は来るのだろうか。

わぉ、ハクサンイチゲがまだ残っていました。

鷲羽岳と三俣山荘が見えてきました。近そうに見えるけど、まだもう少し距離がありますね。そろそろテン場に空きがあるのか心配になってきました。少し急がないと。。

途中、雪渓がでてきてどこへ行けばいいのか少し迷います。てか、雪渓があるのはノーチェックだったので急に現れた雪渓にびっくりしてしまいました。

よーーーく見ると、向こうに矢印があったので、矢印に向かって滑らないように慎重に歩きます。

ようやくテン場と三俣山荘に到着です。結構空きがあるように見えるけど、平らなところは少ないテン場なので早く場所取りしないと~!

(15:48)三俣山荘

やっとついた、三俣山荘のテン場!今日はここで行動終了です。テントを張りましょう。

カッコいい鷲羽岳の麓に立つ三俣山荘です。

テン場で、クフが張れるだけのスペースが空いてるところを探していたら、たまたまずーっと同じルートを歩いていたおにいさんの隣にテントを張ることになりました。

せっかく同じルートを歩いてきた同志?なので少しお話してみようと思い、話しかけてみました。

「すみません、夜に食堂で飲めるらしいのですが良かったら行ってみませんか?」
「あ!いいですね。せっかくなので行きます!」

小屋でビールを買い、テントの中で柿ピーを食べながら一休み(おじさんか)。

食堂の夜の部がオープンしたので食堂へ向かいます。ちょっとした小屋の紹介写真がスクリーンに流れ、それが終わると人々が一気にいなくなります。そこでワインを1杯、もう1杯と、おにいさんと山のお話をしながら夜を過ごしました。

おにいさんは明日、双六小屋に向かい、西鎌尾根経由で槍ヶ岳に向かうとのこと。

わたしとは真っ反対のルートですね。もう会うことはないかもしれないけれども、お互い元気にがんばりましょう!

三俣山荘のキャンプ場の詳細については過去記事もご参照ください。

北アルプス 三俣山荘 三俣蓮華岳キャンプ場でテント泊してきたよ。夕食は名物ジビエシチュー。

この記事は以下に続きます。

真夏の裏銀座縦走 折立から高瀬ダムまで(3/4)三俣山荘から野口五郎小屋へ

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